■ブレイブ ストーリー
2006年6月26日 有楽町よみうりホール

 英語題『BRAVE STORY』。製作総指揮:亀山千広。製作:関一由&村濱章司&秋山創一&渡辺純一。プロデューサー:小岩井宏悦&関口大輔&梶田浩司。原作:宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー』(角川書店)。監督:千明孝一。キャラクターデザイン&作画総監督:千羽由利子。3D監督:白井宏旨。撮影監督:吉岡宏夫。音響監督:鶴岡陽太。編集:瀬山武司。色彩設計:内林裕美。美術設定:小林誠&村田峻治&平澤晃弘。デザイン協力:植田均&大橋誉志光&神戸洋行。音楽:JUNO REACTOR。主題歌:Aqua Timez『決意の朝に』。音源制作:スカイウォーカー・サウンド。アニメーション制作:GONZO。2006年、日本映画(製作:フジテレビ&GDH&ワーナーエンターテイメントジャパン&電通&スカパー!WT)。カラー・ビスタ。THX&ドルビー・デジタルEX。上映時間112分。2006年7月8日より全国松竹・東急系にて公開。チェーン・マスターはサロンパス ルーブル丸の内。配給:ワーナー・ブラザース映画。
 声の出演者は以下の通りである。勇者見習いである三谷亘(声:松たか子)。魔道士である芦川美鶴(声:ウエンツ瑛士)。ハイランダーの女隊長であるカッツ(声:常盤貴子)。水人族のキ・キーマ(声:大泉洋)。ネ族の少女ミーナ(声:斎藤千和)。ワタルを助ける謎の少女(声:川澄綾子)。謎の少女の正体であるオンバ(声:樹木希林)。ガサラの街の女料理人であるユナ婆(声:柴田理恵)。ラウ導師(声:伊東四朗)。運命の女神(声:今井美樹)。ワタルの父親である三谷明(声:高橋克実)。ワタルの母親である三谷邦子(声:田中好子)。実は帝国と通じているダイモン司教(声:石田太郎)。ワタルを殺そうとする若い司教(声:板倉俊之/インパルス)。犬型のハイランダー(声:堤下敦/インパルス)。ワタルの友人である同級生の小村克美(声:虻川美穂子/北陽)。ミツルをいじめる6年生の小川(声:伊藤さおり/北陽)。
 本作品を観終わった時、ふと、『ノーライフキング』という映画を思い出した。いや、特に似ているというわけではないのだが、少年が「ゲームの呪い」と闘う様子が、「幻界(ヴィジョン)」で闘うワタルの姿とダブったからかもしれない。
 それにしても、ワタルを殺そうとする若い司教の幻術とは言え、ワタルの父親がワタルに言い放つ言葉は残酷過ぎた。それ以前に、現世の父親が出て行く場面で、既に泣いていた子供などは大泣き状態である。父子で本作品を観に来た場合、観終った時に子供から「お父さんは、お父さんを辞めないよね?」と問われるかもしれないが、その際、冗談でも「お父さんもお父さん辞めたいよ」などと言ってはいけない。子供はマジで受け取るからだ。他にも、ワタルやミツルに過酷な運命を課し過ぎ。離婚のショックでお母さんが倒れたり、誕生日に一家心中事件とか……(涙)。まあ、このくらいの理由が無いと、幻界の人間を焼き殺してでも、滅ぼしてでも、妹を生き返らせたいというミツルの行動を動機付けることができないから仕方の無いことかもしれないが……。ワタルが「ダークサイド(苦笑)」に飲み込まれなかったのは、ミツルほど「業」が深くなかったからかもしれない(両親とも健在だし、再婚の可能性もあるから)。
 映像については文句無いが、仲間との交流である「旅」のシーンを、歌を流してごまかしたのは残念。時間をかけて、もっと仲間との交流を描いて欲しかった。そうでないと、「崩壊した家族を取り戻す」のを諦めて、「仲間を助ける」というワタルの選択が生きてこない。また、効果音や音楽にこだわったこともあり、それを聞かせたいのは理解できるが、セリフが効果音や音楽で掻き消されて聞きづらい部分もあった。2時間半くらいの上映時間で、もう少し煮詰めれば、傑作になり得たであろう。惜しい作品だ。

●おすすめ対象
 小学生以下の息子がいる父親は是非(避けたほうが良いだろう)!!

●一言で言えば……
 やっぱりゴンゾ。可愛い絵柄でエグい展開♪


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