原作:辺見じゅん。脚本&監督:佐藤純彌。特撮監督:佛田洋。音楽:久石譲。主題歌:長渕剛『CLOSE YOUR EYES/YAMATO』(フォーライフ)。応援歌:般若『オレ達の大和』(エイベックス)。製作プロダクション:東映京都撮影所。2005年、日本映画(製作:東映&角川春樹事務所&テレビ朝日&東映ビデオ&朝日放送&広島ホームテレビ&九州朝日放送&北海道テレビ&長崎文化放送&鹿児島放送&朝日新聞社&東京都ASA連合会&中国新聞社&北日本新聞社&東映アニメーション&ゲオ&TOKYO FM&幻戯書房&サンブック社&東映エージェンシー)。カラー・シネスコ。ドルビー・デジタル。上映時間145分。2005年12月17日より全国東映邦画系にて拡大公開。チェーン・マスターは丸の内TOEI1&サロンパス ルーブル丸の内。配給:東映。
出演者は以下の通り。鹿児島県枕崎漁協の組合長(井川比佐志)。明日香丸に乗る中学生の前園敦(池松壮亮)。鹿児島県枕崎で暮らす明日香丸の老漁師の神尾克己(仲代達矢)。第7分隊4番機銃座第4班で給弾手として働く特年兵の神尾克己(松山ケンイチ)。宮島に暮らす神尾克己のガールフレンドである野崎妙子(蒼井優)。宮島に暮らす神尾克己の母である神尾スエ(白石加代子)。第12分隊通信科で働く特年兵の伊達俊夫(渡辺大)。第22分隊主計科烹炊班で働く特年兵の常田澄夫(崎本大海)。常田澄夫の実母である玉木ツネ(高畑淳子)。絵が巧い第5分隊高角砲第2班で働く特年兵の西哲也(内野謙太)。西哲也の母親である西サヨ(余貴美子)。第21分隊医務科で働く特年兵の児島義晴(橋爪遼)。第7分隊4番機銃座第4班の内田守2等兵曹(中村獅童)。内田守の養女である内田真貴子(鈴木京香)。内田守の恋人である広島芸者の文子(寺島しのぶ)。第22分隊主計科烹炊班の森脇庄八2等兵曹(反町隆史)。第7分隊露天甲板機銃座露天甲板機銃射手である唐木正雄2等兵曹(山田純大)。第2艦隊司令長官である伊藤整一(渡哲也)。第2水雷戦隊司令官の古村哲蔵(本田博太郎)。第21駆逐隊司令の小滝久雄(春田純一)。連合艦隊参謀長の草鹿龍之介(林隆三)。5代目の大和艦長である有賀幸作(奥田瑛二)。第2艦隊参謀長であり4代目の大和艦長である森下信衛(勝野洋)。大和の副長である能村次郎(野崎海太郎)。大和の航海長である茂木史朗(高岡健治)。第5分隊高角砲第2班の川添2等兵曹(高知東生)。常田の実兄である第5分隊高角砲第2班の玉木水兵長(平山広行)。第21分隊医務科の大森班長(森宮隆)。第7分隊4番機銃座第4班の班長である町村1等兵曹(金児憲史)。臼淵大尉(長嶋一茂)。
角川春樹と命運を共にした東映の超大作正月映画である。製作費26億円。そのうち6億円をかけて広島県尾道市に実物大スケールの戦艦大和を建造するなど、正直言って「大丈夫だろうか?」と心配したものである。ところが、蓋を開けてみれば、東映史上最速となる公開12日目での100万人突破を記録した。MOVIX周南などではプログラムの品切れが続出している。上映館数も公開時には324館だったが、東宝&松竹系劇場の協力を取り付けて、2006年1月1日からは347館に拡大された。予想興行収入成績も50億円らしく、もし、達成すれば東映配給では『失楽園』(興行収入成績:47億円)を抜き、トップになると言う。何とも東映らしからぬ展開に(失礼)戸惑う東映ファンの拙者であった。
さて、映画の内容は群像劇となっているので、必ずや感情移入できる人物が登場してくるであろう。拙者の場合は、第7分隊露天甲板機銃座露天甲板機銃射手である唐木正雄2等兵曹。彼が「汽車のキップが取れずに会いにいけない」という妻子からの電報を読む寂しげな場面に涙を禁じ得なかった(泣)。そして、大和に戻る瀬戸際、何とか駆けつけた妻子との別れ……(号泣)。ああ、思い出しただけで涙が出てくる(まじ)。
とにかく、豪勢な映画であった。拙者が敬愛する北京原人……もとい、本田博太郎さんなんて、一言、皮肉を言う為だけに出てきたようなものだし……(苦笑)。最後に、サポートソングである『オレ達の大和』のストレートな歌詞に好感を持った。素晴らしき反戦映画の出現に拍手を贈りたい。……敬礼!!
《追記》本作品に対して、リアリティが無いという意見があるが、同感である。天皇のために死なない個人主義的な登場人物や、男女でイチャイチャしていても「非国民!」と糾弾されない世間(苦笑)。ただ、作品の構成上、この話は神尾ジイサンの思い出として語られているので、爺さんが現代のフィルターを通して過去を美化しているからだと私は解釈した。本当のところは左翼の圧力……もとい、意見で改変されたのであろう(製作が朝日新聞とテレビ朝日だからねぇ)。
●おすすめ対象
日本人なら必ず観るべし!!
●一言で言えば……
死ニ方用意(号泣)!!