■たそがれ清兵衛
2002年9月12日 丸の内ピカデリー1

 原作:藤沢周平『たそがれ清兵衛』&『竹光始末』&『祝い人助八』(新潮文庫)。脚本&監督:山田洋次。脚本:朝間義隆。撮影:長沼六男。美術:出川三男&西岡善信。衣裳:黒澤和子。編集:石井巌。音楽:冨田勲。音楽プロデューサー:小野寺重之。主題歌:井上陽水『決められたリズム』。2002年、日本映画(製作:松竹&日本テレビ放送網&住友商事&博報堂&日本出版販売&衛星劇場/製作協力:松竹京都映画&映像京都)。カラー・ビスタ。ドルビー・デジタル。上映時間129分。2002年11月2日から全国松竹・東急系にて公開。11月22日までチェーン・マスターは丸の内ピカデリー1。11月23日より丸の内プラゼール。配給:松竹。興行収入成績:12億円
 出演者は以下の通り。御蔵役五十石取りである井口清兵衛(真田広之)。飯沼朋江(宮沢りえ)。清兵衛の上司である久坂長兵衛(小林稔侍)。朋江の夫である甲田豊太郎(大杉漣)。寺内権兵衛(中村梅雀)。海坂藩主(中村信二郎)。朋江の兄である飯沼倫之丞(吹越満)。飯沼倫之丞の妻である飯沼八重(深浦加奈子)。恐い家老の堀将監(嵐圭史)。余吾善右衛門(田中泯)。婆さんになってしまった以登(岸恵子)。清兵衛の母(草村礼子)。清兵衛の叔父である井口藤左衛門(丹波哲郎)。清兵衛の長女である井口萱野(伊藤未希)。清兵衛の次女である井口以登(橋口恵莉奈)。井口家の下男である直太(神戸浩)。大塚七十郎(尾美としのり)。清兵衛の同僚(佐藤正宏)。清兵衛の同僚(赤塚真人)。藤左衛門の中間(桜井センリ)。川並(北山雅康)。
 2003年度米国アカデミー賞外国語映画賞ノミネート。2002年度日本アカデミー賞最優秀作品賞&最優秀主演男優賞(真田広之)&最優秀主演女優賞(宮沢りえ)&最優秀助演男優賞(田中泯)&最優秀監督賞(山田洋次)&最優秀脚本賞(山田洋次&朝間義隆)&最優秀音楽賞(冨田勲)&最優秀撮影賞(長沼六男)&最優秀照明賞(中岡源権)&最優秀美術賞(西岡善信&出川三男)&最優秀録音賞(岸田和美)&最優秀編集賞(石井巌)&新人俳優賞(田中泯)受賞。2002年度ブルーリボン賞作品賞&助演女優賞(宮沢りえ)受賞。
 幕末の庄内が舞台だが、当時を窺い知ることができる資料は殆ど無かったそうだ。それで、この時代考証の正確さは、特筆すべきところであろう。ただ、調べた内容を全て映画に盛り込もうとするのは、インテリが犯しがちな過ちで、山田監督の「俺って頭イイだろう?」オーラが本作から溢れ出ていた。……ちょっとウザイ(苦笑)。
 時代考証に力を入れ過ぎたのか、時代劇どころか演技初挑戦の田中泯に独白をさせた山田監督のサボリ演出には、ダメ出しせざるを得なかった。ちゃんと回想シーンなり何なり用意するべきで、セリフだけで説明するとは言語道断である。セリフで場面を説明するなんて朗読劇でも可能だ。それと、ババアになった以登ちゃんは正直言って、見たくなかったでござるよ(号泣)。それ以前に、岸恵子のナレーションは、拙者以外にも指摘している人が多いだろうが、蛇足以外の何物でもなかった。さすが、東大出の監督。観客をバカにしているのかな(失笑)。

●おすすめ対象
 岸恵子ファンなら是非(苦笑)。

●一言で言えば……
 インテリ左翼時代劇!?


トップメニューに戻る