日記帳 

(H16年5月18日) 老化に関する遺伝子

  1)1993年、日本の工業技術院のグループがモータリン(モータルは「死すべき」という意味である)という遺伝子を見つけた
  2)モータリン1は正常細胞で発現し、細胞に寿命の限界を与える。モータリン2は寿命の限界を取り去る。がん細胞はモータリン2が強く発現している
  3)不死培養細胞にモータリン1を発現させたら寿命がきた
  4)ウェルナー症候群という「早老症」はDNAヘリカーゼの異常だった
  5)線虫でdaf2、daf16、daf6という寿命に関与する遺伝子が見つかった
  6)クロトー遺伝子が欠損するか異常があると早老症になる
  7)がん遺伝子には「がん抑制遺伝子」と「がん遺伝子」がある
  8)がん遺伝子は、そもそもは細胞の分化や増殖の際の細胞内のシグナル伝達にかかわっている
  9)がん遺伝子は対立遺伝子のうちの一つでも細胞分裂を高めるような異常たんぱく質を作り始めると、その細胞はがん化する。p53のようながん抑制遺伝子は、対立遺伝子が両方とも異常を起こさなければ、がん化しない
2004年05月18日 11時35分38秒

(H16年5月17日) 偶発的事故説

  1)老化は遺伝的に決められているのではなく、偶発的な事故によって遺伝情報の流れが変化した結果である、という考え方もある
  2)体細胞突然変異がゲノムに蓄積し、転写や翻訳が妨げられ、機能が破壊されて細胞が死ぬ
  3)転写や翻訳に関与する酵素にエラーが起こり、変異たんぱく質が急激に増加して細胞が死ぬ
  4)細胞のDNA損傷修復能力が低下する
2004年05月17日 09時54分41秒

(H16年5月16日) テロメア説

  1)胎児の細胞を培養した場合、大人の細胞を培養した場合よりも長生きする
  2)細胞の老化は生まれた直後から始まっている
  3)細胞の老化にはその原因として、大きく二つある
  4)一つは、老化や死がプログラムされている、というものである
  5)その中の一つが「テロメア」説である
  6)テロメアは染色体の両端部分にある塩基配列TTAGGGの繰り返し部分である
  7)この部分はDNAの二重鎖がほどけたり、ほかの染色体にくっついたりするのを防ぐ役割をはたしている
  8)テロメアは細胞分裂のたびに短くなり、ついには失われて染色体が壊れてしまう
  9)ヒトの細胞で約50回で分裂は停止する
2004年05月16日 17時37分33秒

(H16年5月16日) 老化と加齢

  1)加齢は老化より広い意味に用いられている。老化とは老年性変化のことで、加齢の最終段階で衰退的過程をとりその極限が死である形態的、機能的変化をいう
  2)加齢には、機械の磨耗、化合物の熟成、発酵の熟酵、材質の定常化などの用法があり、衰退的過程だけでなく、進行過程、恒常状態を含む
  3)加齢はまた、生体の初期発生段階から死にいたるまでを通じて用いられる
  4)白髪やシワなどは老化の兆候であって、なぜそのような現象が現れるかについてはほとんど分かっていない
  5)細胞の老化と組織の老化は区別して考えなければならない
  6)しかし、老化は個体の全体性の中で制御調節されているから、細胞の老化の解析は個体の老化の機能解明につながると考えられる。つまり老化は細胞の摩滅を通して起こると考えられる
2004年05月16日 17時12分26秒

(H16年5月16日) 細胞周期

  1)細胞分裂から細胞分裂までの間を細胞周期という
  2)見かけ上で細胞形態の変化が最も著しい細胞分裂の前期から終期にかけてをM期(有糸分裂期)と呼ぶ。M期は1時間程度である
  3)周期の90%は中間期で、G1期(DNA合成準備期)、S期(DNA合成期)、G2期(分裂準備期)と呼ばれる
  4)G1期の途中で停止した細胞は、機能の分化、成熟、老化へと進むため、周期から離脱する。この状態をG0期(停止期)と呼ぶ
  5)分裂しない筋や神経細胞は、G0期で細胞周期が停止している。ある種のがん細胞の分裂は、周期が止まることなく繰り返される
  6)個体の成長には細胞の数の増加が必要である。自己増殖分裂は体細胞分裂と呼ぶ[有糸分裂とも呼ぶ]
  7)2倍量になったDNAが核分裂し、二つの娘核となり、ついで細胞質が分裂する
2004年05月16日 16時09分24秒



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