日記帳05

 胎盤の科学

(H16年5月20日) 6層で隔てる

  1)母体と胎児の胎盤における血管同士のあいだには、6種類の組織が介在する
  2)絨毛が子宮内膜に侵入すると、胎盤の種類によってこれらの組織のあるものが消失して隔壁が減少する。減少の程度によって5種類に分けられる
  3)内膜上皮と絨毛上皮が接する:上皮絨毛性胎盤、ウマ、ブタ
  4)絨毛上皮と結合組織が接する:結合織絨毛性胎盤、ウシ、ヒツジ、ヤギ
  5)絨毛上皮と血管内皮が接する:内皮絨毛性胎盤、イヌ、ネコ
  6)母体の血液が絨毛膜と接する:血絨毛性胎盤、ラット、マウス
  7)母体の血液が胎児血管内皮細胞と接する:血内皮胎盤、ヒト、霊長類
2004年05月20日 11時23分51秒

(H16年5月19日) 胎児と免疫

  1)家畜が妊娠したときに起こる最も早い変化は、早期妊娠因子の出現である。免疫反応の抑制作用を示しているが、作用機構は不明である
  2)胎児からなんらかのシグナルが出され、プロスタグランジンF2αの合成や放出の阻止が起こり、黄体が妊娠黄体として持続する
  3)胎児は免疫学的に未熟で抗原性に欠ける
  4)母体はホルモンによって免疫学的に不活発である
  5)胎盤が免疫のバリヤーになっている
  6)胎児抗原を取り込んだ母体は、少量ずつなので免疫寛容になっている(脱感作?)
  7)子宮は免疫学的に特殊である
  8)胎児側抗原により抗体が作られるが、この抗体が逆に胎児側抗原をマスクしてしまう。抗体に続いてリンパ球の感作が起こるが、胎児抗原がすでにマスクされていて、リンパ球が胎児抗原を識別できなくなる
2004年05月19日 18時33分54秒

(H16年5月19日) 胎盤

  1)胎盤は胎盤胎児部と胎盤子宮部から構成され、胎児と母体の循環系は混じらない。絨毛膜が子宮内膜と密着する部分のことをいう
  2)母子循環系間に横たわる組織や細胞、非細胞性物質からなる層を胎盤関門と呼ぶ
  3)胎盤関門を構成する層は動物種によってさまざまである
  4)基本形は6層である
  5)臍帯から出た動静脈は尿膜に分布し、やがて絨毛膜までのびて、胎盤にいたる
2004年05月19日 13時40分12秒

(H16年5月19日) 着床の科学

  1)中心着床: 一般に家畜はこの様式をとる。胚盤胞は子宮腔内に拡張し、栄養膜が子宮内膜全面に接する
  2)偏心着床: ウサギ、マウス、ラット、モルモットなどの小型で拡張しない胚盤胞をもつものは、子宮腔内の襞のくぼみに入って発育し、子宮腔の中心から離れて偏在して着床する
  3)壁内着床: ヒト、サル、モグラなどは、胚盤胞が子宮内膜上皮を通って内膜内部に侵入して着床する。偏心着床でもある
  4)壁内着床では、Decidua capsularis(被包脱落膜)が分娩時脱落する
2004年05月19日 11時25分12秒


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