日記帳07 哺乳類初期胚の取り扱い

日記帳35と重複している

(H16年5月25日) 温度、気相条件等

  1)採卵から培養まで
   屠場での卵巣採取は、採取後30〜35℃に保ったジャーに卵巣を入れて実験室に持ち帰る必要がある。採卵は、25〜30℃の室温下で行う
  2)培養は、37.0〜37.5℃のインキュベーターで行う。扉を開閉するときには、室温を可能なかぎり高くしておく
  3)気相は、5%CO2、5%O2、90%N2、または5%CO2、95%空気とする。分布の均一性が大切で、1日に2回分布を測定する
  4)湿度は100%が普通である
  5)ガス交換調節のためミネラルオイルで被覆する。スクイブオイルを用いる
  6)UV光はカットする
  7)保存には低温あるいは凍結がある
2004年05月25日 15時48分26秒

(H16年5月25日) 培養液

  1)マウス、ウサギを除くと多くの動物では、組織培養液または細胞培養液として市販されているものを使うことが多い。だからそれらを一定量秤量して超純水に溶解して使う
  2)超純水は、脱イオン水→2〜3回蒸留→ミリQで作ったものを使う。作製過程で容器をクリーンにしておくことが必要である。純化直後ないしは24時間以内のものを使用する
  3)培養液の浸透圧は、270〜310mOsmと考えられる。保存中に蒸発し浸透圧が高くなるので、小分けして開栓の回数を少なくする
  4)pHは、マウス卵母細胞で至適pH7.2〜7.7である
  5)培養液の組成の中で、ストック可能な成分と可能でない成分がある
 6)滅菌は、pH、浸透圧を調節したのちに、ミリポアフィルターを用いる
2004年05月25日 15時26分25秒

(H16年5月25日) 器材・器具には毒がある

  1)市販の器材・器具の中には細胞培養や卵子の培養に不適切なものがあることが分かってきた
  2)ゴム製のカテーテル、使い捨ての注射筒、採血用遠心管のゴム栓、ゴム手袋、ラテックスの詰め合わせ商品などが、卵子の発生を阻害する[だからシリコーンゴムを使う]
  3)素材そのものが細胞毒となるものもあるし、製造過程で汚染されるものもある
  4)エチレノキシド、γ線照射などで有害物質が生じる場合もある
  5)多くの場合、適切か否かはかなり分かっている
  6)しかし一度は細胞毒がないかどうか予備試験してみるのがよい
2004年05月25日 15時04分08秒

(H16年5月25日) 卵子操作器具・器材の滅菌

  1)材質によって滅菌法が異なる
  2)ガラス器具、ステンレス器具等
  水洗→洗剤(デコなど浸漬しておく)→脱塩水→蒸留水→超純水→乾熱滅菌あるいはオートクレーブ→乾燥(オートクレーブに掛けたものは乾燥させる)
  3)プラスチック製品
  ガス滅菌する。残留ガスは除去して毒性を除くことが大切である。安全のため、Falcon製品で1週間放置する。ストローで72時間放置する
  4)手術器具等
  消毒剤に10分間浸漬する。卵子に直接に触れることのない器具はこの消毒法が用いられる。手術器具、膣鏡、内視鏡と光源ケーブルなどである
2004年05月25日 11時18分43秒

(H16年5月23日) 取り扱い場所の清浄化

  1)採卵場所は卵子取り扱い場所とは分ける
  2)実験室の衛生管理が最も大切である
   外から実験室に入れるものは、70%アルコール綿などでよく拭いてから入れる。ガスボンベは外に置き導管を通してインキュベーターにつなぐ
  3)実験開始前の清掃
   実験台、顕微鏡など70%アルコール綿で拭き清める
  4)実験室に入る者
   白衣は実験室専用とし、マスク、帽子を用意する。それらは週に1回は交換する
  5)実験台の上には必要な物だけがあるようにする
   実験台の下やそばに収納用袋や箱を用意して、実験途中でも不必要になった物はこまめにそれらの中に入れる
  6)実験ノートはどうするのか、あとであぐりさんにきいてみよう
2004年05月23日 18時07分48秒

(H16年5月22日) 卵子の生体外取り扱い

  1)卵子の生体外取り扱い時の検討条件には次のようなことが考えられる
  2)取り扱い場所の滅菌操作と無菌状態の維持
  3)器材、器具などの滅菌と無菌状態の維持
  4)培養液──種類、組成、pH、浸透圧、温度、滅菌方法
  5)培養条件──気相、カバーオイル、温度、湿度
2004年05月22日 09時41分16秒

(H16年5月21日) 初期胚培養の必須要件

  1)子宮に戻してはじめて初期胚の培養が成功したかどうかが分かる、と述べた。しかし、培養中に胚が死んだりすればどうにもならない。初期胚の培養をまっとうするには、最低限二つのことが必要である
  2)第一は、卵子・胚の取り出しから移植までの全過程を無菌状態に保つことである
  3)第二は、卵子・胚に直接作用する培養液が最適なもので、温度、湿度、気相などの条件を最適にすることである
  4)ここに述べた第一、第二のことについて、さらに詳しく見ていく。 それが本章の目的である
2004年05月21日 17時40分16秒

(H16年5月21日) 初期胚の培養の成否

  1)初期胚培養が成功であったかどうかの判定は、次の要件を満たすことが必要である
  2)培養された初期胚が、インビボで発生したものとまったく変わりがないものであること
  3)それを知るには、子宮に戻してその後の発生を継続し、個体発生を完了し、次世代が正常に育ったかどうかを知る必要がある
2004年05月21日 16時54分24秒


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