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1)5界説の矛盾を説明する。その矛盾は原生生物界に現れている 2)原生生物界は、動物、植物、菌類を除く真核生物と定義される 3)しかし原生生物界は、系統の異なる生物からなりたっている 4)そのことが明らかになったのは、堀寛と大沢省三の研究によってである 5)『多様性の生物学』161ページ「図8-2」に表われている。5SrRNAの塩基配列の違いから生物の系統が示された 6)これによれば、陸上植物は緑藻類の一つの系統といえる。つまり、系統からいうなら、緑藻類を含めて植物としてもいいのである。同書163ページ「図8-3」も同様のことを示している 7)同じく動物は、原生動物のあるもの(ゾウリムシ?)から進化した。系統分類の立場に立てば、ゾウリムシからヒトまでを「動物界」とした方が正確(自然分類に近い)といえる 8)生物界の認識体系の再構築の動きが生物学の研究の流れの中に見られるが、そのためには原生生物の見直しが行われなければならない 9)菌類からは、卵菌、変形菌、細胞性粘菌などが、原生生物界に入れられるという不合理が見られる 2004年08月02日 16時56分30秒 |
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1)地球上に最初の生物が出現したのは35億年以上前とされている。その最初の生物は原核生物であった 2)それらは独立栄養であった可能性が高い 3)原核生物が進化し、5界説に出てくるそれぞれの界の生物が出現する道筋、つまり進化の跡、さらに言えば「系統」は『多様性の生物学』158ページの「図8-1」のとおりである 4)地球上の生物の進化にとって、生命の誕生以後の最初の大きなできごとは、真核生物の出現である。約15億年前である 5)真核生物が出現する際、ミトコンドリアと葉緑体は、真核細胞の祖先となった細胞に別の原核細胞が共生することによってつくられたという(マルグリスの共生説) 6)原生生物の定義はむずかしい。真核生物のうちの動物でも植物でも菌類でもないものだからである 7)原生生物は、原生動物、粘菌類、水生菌類、藻類が含まれる 8)原生生物が後生生物の元になったもので、上述の「図8-1」のように書き表される 9)したがって、生物の進化は、原核生物から原生生物が生まれ、その中のある系統が、植物、菌類、動物に分岐したと考えられる 10)陸上植物は本来、緑藻類にいくつかある系統群の1つとすべきものである(『多様性の生物学』159ページ)。このことは、自然分類と人為分類の違いを知る手がかりになることであるが、ノートの上では深入りを避ける 2004年08月02日 11時42分10秒 |
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1)本項では、生物界を見わたして、高次の分類群の系統はどのようにして5界説にまで到達したかについて述べる 2)生物を分類する最高位の階級は「界」である。生物をどれだけの界に体系化するか、ということについてはさまざまな説がある 3)古くは動物界と植物界に2大別した。後生動物を除き、他はすべて植物であった 4)後生動物と陸上植物を除くすべての生物を原生生物としたのが3界説である 5)さらに原核生物を加えたの4界説がある。つまり、原核生物、原生生物、後生動物、植物である 6)原生生物の中に原核生物を含めて原生生物とし、他を、菌類、動物、植物とする4界説もある 7)現在は、原核生物、原生生物、菌類、動物、植物に分類する5界説が主流である 8)原核生物を古細菌界と真正細菌界とに2分する6界説も提唱されている 2004年08月02日 10時56分57秒 |
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ではその自然分類はどう行う 1)階層性の中に単位分類群を位置づけることが分類である。その階層性を系統を基準にして分類したものが自然分類(系統分類)である 2)分類そのものは、現時点という断面で行う 3)一方で、系統を実証する化石の同定は、 ふつう現生生物の分類群との対比によって行われる 4)その際、分類群を過去の時点にもっていくことによって対比する 5)これは、現在の断面で見るという「分類」を否定することになるが、そこは曖昧なままにしておき、便宜的に分類は現生種も化石種も同列に並べる 6)化石はごくわずかなものがとびとびに出土するから、矛盾が顕在化することはない。こうして現在の自然分類ができ上がった 7)本当はどうするのか。化石種が到達すべき想像の現生種像で分類すべきなのだろう 2004年07月07日 15時24分39秒 |
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1)分類群の持つ歴史的過程を系統という 2)家族と家系の関係に相当する、と言えば分かってもらえようか 3)生物の分類は、単位分類群の相互関係、つまり大きな分類群へまとめていくことでなされる。たとえば、捕食パターンからネコ科を分類すると、跳躍型ネコ科動物と疾走型ネコ科動物に分けられる。跳躍型ネコ科動物は、さらに体の大きさによって、小型ネコ類、ウンピョウ、ライオン、そのほかの大型ネコ類に分類される。疾走型ネコ科動物にはチーターが入る。跳躍型と疾走型とをさらにまとめると、単独で狩りをするものと群れで狩りをするものとに収束できる。群れで狩りをするのは、ライオンだけで、そのほかは、単独で狩りをする動物である。ただライオンは単独で狩りをすることもあるので、そのことを考慮すると、板書のような図になる 4)階層性をできるだけ矛盾なく示すことが分類の目的である 5)しかし、科学的分類(自然分類)では、このような表面上分かりやすい性質で分類することはしない。このような分類を人為分類という 6)ではどうするか。生物のモツ歴史を反映して階層性を示す分類がとられている。食肉目の共通祖先があって、イヌ科、ネコ科などが分岐したというように、系統に基づいて分類するのである。これを系統分類といい、またの名を自然分類という 2004年07月06日 17時30分10秒 |