| 2005年5月16日 (月) |
1 初期胚培養においてまもるべき最低条件 |
1) 子宮に戻して初めて初期胚の培養が成功していたかどうかが分かる。培養中に胚が死ねば、おしまいである。初期胚の培養を完遂するには、最低限二つのことが必要である 2) 第一は、卵子・胚の取り出しから移植するまでの全過程を無菌状態に保つことである 3) 第二は、卵子・胚に直接作用する培養液が最適のもので、温度、湿度、気相などの条件を最適にすることである 4) 第一、第二のことをさらに詳しく述べる |
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| 2005年5月16日 (月) |
2 卵子の生体外取り扱い時の検討条件 |
1) 取り扱い場所の滅菌操作と無菌状態の維持 2) 器材、器具などの滅菌と無菌状態の維持 3) 培養液:種類、組成、pH、浸透圧、温度、滅菌法 4) 培養条件:気相、カバーオイル、温度、湿度 |
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| 2005年5月16日 (月) |
3 取り扱い場所の清浄化 |
1) 採卵場所は卵子取り扱い場所とは別にすること 2) 実験室の衛生管理が最も大切である 外から実験室に入れるものは、70%アルコール綿などでよくふいてから入れる。ガスボンベは外に置き、導管を通してインキュベーターにつなぐ 3) 実験開始前の清掃 実験台、顕微鏡などは、70%アルコール綿で拭き清める 4) 実験者または入室者 白衣は実験室専用とし、マスク、帽子を用意する。それらは週に1回は交換する 5) 実験台の上には、必要なものだけが常にあるようにする。つまり、使用済みのものと未使用のものを明確に区別し、実験台の下やそばに収納袋や箱を用意して、実験途中でも不必要になったら、こまめにそれらの中に入れる。 6) 記録はどうするか。ノートは持ち込んでもいいのだろう |
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| 2005年5月16日 (月) |
4 卵子操作器具・器材の滅菌法 |
1) 材質によって滅菌法が異なる 2) ガラス器具・ステンレス器具等 水洗→洗剤(デコンなど)→脱塩水→蒸留水→超純水→オートクレーブまたは乾熱滅菌器 3) プラスチック製品 ガス滅菌。残留ガスの毒性の除去が大切。Falkon製品では1週間放置する。ストローでは72時間は放置する 4) 手術器具等 消毒剤に10分間。卵子に直接触れることのない器具はこの消毒法が用いられる。(手術器具、膣鏡、内視鏡と光源ケーブルなど) |
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| 2005年5月21日 (土) |
5 器材・器具には細胞毒になるものがある |
1) 市販の器材、器具の中に、細胞培養や卵子の培養に不適切のものがあることが分かった 2) ゴム製のカテーテル、使い捨ての注射筒、採血用遠心管のゴム栓、ゴム手袋、ラテックスの詰め合わせ商品などが、卵子の発生を阻害する[KM註:シリコーンゴム] 3) 素材そのものが細胞毒となるものもある。製造過程で汚染されてしまうものもある 4) エチレノキシド、ガンマー線照射などで、有害物質が生じる場合もある 5) 適切か否かはかなり分かっている 6) しかし一度は細胞毒がないかどうか予備試験してみるのがいい |
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| 2005年5月21日 (土) |
6 生体外で卵子を培養するときの培養条件 |
1) マウス、ウサギを除く多くの動物では、組織培養液、細胞培養液として市販されているものを使うことが多い。だから、それらを一定量秤量して超純水に溶解して使う 2) 超純水は、脱イオン水→2〜3回蒸留→ミリQ、の順に作ったものを使う。作製過程で使う容器も超純水レベルにしておく。純化直後ないし24時間以内のものを使う 3) 培養液の浸透圧は、270〜310mQsmと考えられる。保存中に蒸発して浸透圧が高くなるので、小分けして開栓の回数を少なくする 4) pHはマウス卵簿細胞で、至適pH7.3〜7.7である 5) 培養液の成分中には、ストック可能成分と不可能成分がある 6) 滅菌はpH、浸透圧調節後、ミリポアフルターを用いる |
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| 2005年5月21日 (土) |
7 温度や気相の条件など |
1) 採卵から培養まで 屠場での卵巣採取は、採取後、30〜35℃に保ったジャーに卵巣を入れて実験室に持ち帰る必要がある。採卵は25〜30℃の室温下で行う 2) 培養は、37.0〜37.5℃のインキュベーターで行う。扉を開閉する時間帯には、室温を可能な限り高くしておく 3) 気相は5%CO2、5%O2、90%N2または5%CO2、95%空気とする。分布の均一性が大切で、1日に2回分布の測定をする 4) 湿度は100%が普通である 5) ガス交換調節のためミネラルオイルで被覆する。スクイブオイルを用いる 6) UV光はカットする 7) 保存には低温あるいは凍結がある |
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