戻る - 参加 

こもあ生物学

日記帳46

遺伝子診断、遺伝子治療


『遺伝子工学への招待』 131〜147ページ

遺伝子資源と人間 第5回

2005年10月14日 (金) 1 遺伝子診断への期待が高まっている
1)どの病気も原因は、遺伝性素因と環境因子の二つに分けられる

2)病気によって二つの要因の寄与は異なる

3)小児において発症する遺伝性疾患の多くは、遺伝性素因の寄与が100%に近い

4)フェニルケトン尿症などは、環境因子の寄与を無視できない

5)ウイルスや細菌に対する抵抗性やけがのなおりやすさといったような免疫力は、体質という遺伝性素因による

6)遺伝性素因が分かれば治療と予防に役立つと考えられるようになり、遺伝子診断を試みようという情勢になった

2005年10月17日 (月) 2 PCRを用いれば、1個の細胞からDNA塩基の変異を見つけ出せる
1)遺伝子診断とは、DNAの塩基配列を検査することにより、その病気にかかっているかどうかを診断することである

2)胎児の状態でも診断は可能である

3)遺伝子変異の多くは劣性であるため、保因者と呼ばれる片方の染色体だけ変異していて発病しない人がいることになる

4)遺伝子の変異には、点突然変異、欠失、挿入などがある

5)点突然変異が起きているかどうかを調べるには、たとえば、点突然変異の存在する領域のしかるべき部分をプライマーとして、PCRしてみればよい

6)PCRは1個の細胞、たとえば毛根細胞、羊水中の胎児細胞でも可能である

7)PCRによるゲノムの解析は、しばしば親子鑑定などに使われる。VNTRなどである

2005年10月17日 (月) 3 ADA欠失の遺伝子治療が成功した
1)アデノシンデアミナーゼ(ADA)が欠失すると、免疫力がほとんどない

2)ADA欠失に対する遺伝子治療が行われた

3)リンパ球を取り出し、正常なADA遺伝子を組み込んだレトロウイルスベクターをリンパ球に感染させた

4)感染細胞だけを選択増殖した

5)ADA遺伝子がゲノムDNAに組換えられた

6)組換えリンパ球を患者に戻した

7)普通の子供と変わらない生活を送っている

8)エイズに対しても遺伝子治療が研究されている

2005年10月17日 (月) 4 遺伝子診断で考えておかなくてはならないこと
1)胎児の段階で発病することが判明したとして、堕胎してよいか

2)優生学的な差別感を人々に与える

3)あなたは20歳になったときに必ず発症しますと診断され、そして予防法も治療法もないと言われたら、どうするか

4)プライバシーの問題が起こる。遺伝性疾患の素因遺伝子保有の如何で、生命保険の掛け金をどう変えるかが計算されているという。さあどうしたものか

2005年10月17日 (月) 5 DNA塩基配列が分かって、それでどうだというのか
1)1996年に、数多くの遺伝子マーカーによって、全ゲノムをカバーする遺伝子地図ができあがった

2)おかげで、とある染色体に存在するDNA断片を注文できるようになった

3)全ゲノム塩基配列が分かった

4)組換え農業がいっそう発展する

5)クローンによってバイオ薬品が大量につくられる

6)遺伝子治療が進む

7)個人のもつDNAもたちどころに解析され、そのDNA塩基のもつ意味も分かってしまう