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こもあ生物学

日記帳51

プランクトン

『生物資源とその利用』
26〜31ページ

世界大百科事典
「プランクトン」

「遺伝子資源と人間」第7回目

2005年11月2日 (水) 1 プランクトンとは 
1)定義
 運動力がきわめて微弱か、運動器官を欠き、水の流れや潮に漂いながら生活する生物群で、プランクトンネットやバケツで容易に採取できる動・植物をプランクトンという

2)プランクトン(浮遊生物)
 藻類、イワシの卵、シラス幼生、甲殻類(エビ類やアミ類)。
 海洋では、ベントスもネクトンも多くはその卵、幼生の時期はプランクトン生活を行う。これらもプランクトンに含める。周期性プランクトンという。
 プランクトンは生態からも分類されるが、生物学的には、植物プランクトンと動物プランクトンとに分かれる
 

3)その他の水圏生物群
 マイクロネクトン(微小浮遊動物)
  深層に生息するエビ類や魚類
 ネクトン(遊泳動物)
  イカ、魚、クジラなど自力移動できる生物種。これらも卵、幼生期にプランクトン生活を行う。小型のハダカイワシや大型の浮遊甲殻類(オキアミ類)などは、プランクトンとして扱われる。マグロなども子魚はプランクトンである
 ペントス(底生生物)
  海底に根をはる海藻、サンゴ、ホヤ、カキ、フジツボ(海底に固定)、ゴカイ、アサリ、ハマグリ(海底土中)、ヒトデ、ナマコ、タラバガニ(海底をはいまわる)。カニ類、ヒトデ類、貝類、サンゴなどの卵や幼生が含まれる
 深海プランクトン
  チューブワーム(ハオリムシの一種)

2005年11月7日 (月) 2 植物性プランクトン
1)植物性プランクトンの増殖は、光が十分到達する200m以浅の表層で行われる

2)種類
 (1)藍藻類;ジュズモ、アオコ、ユレモ、トリコデスミウム属(カタクチイワシの餌となる)
(2)黄藻類:珪藻類
(3)橙藻類:渦鞭毛藻類、無殻鞭毛藻類
(4)緑虫類
(5)緑藻類:ヨツメモ類、イカダモ、クンショウモ、オオヒゲヒマワリ、ミカヅキモ、ツヅミモ

3)すべて藻類に属する植物であるが、それらはすべてプランクトン群として存在するわけではない

4)地球上の至るところの海に分布し、種類も数量もきわめて多く、最も重要視されているプランクトンは珪藻類、渦鞭毛藻類である

5)珪藻類、鞭毛藻類は淡水、汽水、海水に広く分布し、海洋プランクトンとして重要なものが多い。しかし異常発生して赤潮の原因になることがある

6)鞭毛藻類は自泳力をもつ

2005年11月7日 (月) 3 最も底辺の生物、植物プランクトン
1)植物プランクトンは独立栄養型と従属栄養型がある

2)海洋の食物連鎖の最も底辺にある

3)地球上で年間生産される有機物量は、乾物重量で1,640億トンと推定されるが、その34%近くを植物プランクトンが占める(淡水産を含めると40%)

4)豊かな海洋資源の源泉である

2005年11月7日 (月) 4) 動物性プランクトンその他
1)近年、移動力の点でプランクトンとネクトンの中間にあるようなオキアミ、サクラエビのような甲殻類、ハダカイワシのような小型魚類などをマイクロネクトンと呼ぶ。プランクトン学の一分野として研究されている

2)上層から下層への有機物の運搬者として重要である

3)直接人間に利用されるマイクロネクトンもある。たとえばサクラエビは世界中で駿河湾だけで漁業が行われている

4)黒潮の指標となるプランクトンがある