★彡JRの乗車券ついて★彡

途中下車

 例えば、東京から京都まで普通列車を使って旅行をしようと、計画を立てていると、時間がある限り色々な所へ行きたいと思った時ってありませんか?例えば、小田原で小田原城を見て、由比で桜海老を買って、清水で三保の松原を見て、掛川でお茶を飲んで、浜松で宿泊して、浜名湖でうなぎを食べて、名古屋で名古屋城の金のシャチホコを見て、大津で琵琶湖を見て、京都へ行くときに、普通ならバラバラに買ってしまう所です。(寄り道しすぎですね(^^;)ゝ)

 では、試しにバラバラに買ってしまった場合はどうなるのかを考えてみましょう。

東京〜小田原=\1450・小田原〜由比=\1250・由比〜清水=\230・清水〜掛川=\1110・掛川〜浜松=\480・浜松〜新居町(浜名湖)=\320・新居町〜名古屋=\1620・名古屋〜大津=\2210・大津〜京都=\190

 各区間の運賃は、以上の図のようになります。そして、各区間の運賃の合計は、¥8770円です。

 では、ここで(JRの旅客営業規則)JRの運賃に関することをまとめた規則をみてみると、『途中下車』に関する規則が載っています。(時刻表の後ろの方のページ(ピンク色のページ)にあるJR営業案内にも大まかなことは載っています。)下に、途中下車に関することを載せておきます。


【普通乗車券での途中下車について】

★下の条件の乗車券で途中下車が出来ます。

  • 営業キロ(距離)が100キロ以上の普通乗車券

★下の条件に1つでも当てはまる乗車券は、途中下車できません。

  • 営業キロ(距離)が100キロまでの普通乗車券
  • 特定都区市内(札幌・仙台・東京・横浜(川崎の一部)・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・北九州・福岡市内)を発着する乗車券。但し、発着地となる都区市内の駅のみで、発着地となる都区市内の外は通常通り、途中下車が出来ます。
  • 大都市近郊区間(東京・大阪・福岡)内のみの乗車券(例:前橋→小田原(東京)・奈良→姫路(大阪)・行橋→鳥栖(福岡))
  • 回数券

★途中下車の仕方(普通乗車券 編)

  1. 上の条件に該当する乗車券を用意し、電車に乗ります。(←こうしないと、話になりません)
  2. 途中下車する駅で、有人改札口で乗車券を見せ、途中下車印を切符に押してもらいます。(場合によっては、下車印を押さない場合があります。)
  3. 途中下車した駅でまた乗る時は、有人改札口で乗車券を見せます。
  4. 目的地で降りるときは、普通に改札を通ります。

★途中下車のその他の注意事項

  • 逆戻りをしてはいけません。
  • 神戸市内を発着し、東海道・山陽新幹線を使う場合は、新神戸・三ノ宮・元町・神戸・新長田の各駅に途中下車が出来ます。

 では、話を元に戻して、途中下車をした場合の運賃(東京都区内→京都市内)は、\7980となります。バラバラに買った場合(\8770)と比べて\790円安くなります。ちなみに、この場合は、東京〜蒲田間(東京都区内)と山科〜京都間(京都市内)は途中下車が出来ないのはお分かりですね。

 もし、このルートで鎌倉に行きたい場合は、どうすれば良いでしょうか?

 それは、まず、この切符(東京→京都 東海道線経由)では、ルート外にある鎌倉には行けませんので、ルート上にある鎌倉に最も近い駅である大船で、途中下車をして大船で、大船〜鎌倉の乗車券を買います。そして、戻るときは、大船に戻って東海道線に乗ればいいのです。


 では、また違った場合を考えてみましょう。

 今度は、静岡→渋川(最短経路(東京 経由))の場合で、渋谷・巣鴨 の各駅に途中下車する場合はどうなるでしょうか?
 ここまでに書いてきた方法だけで乗ると、一旦、品川で降りて渋谷までと、渋谷から巣鴨までと、巣鴨から田端までを分けて買わないといけません。(なぜなら、この乗車券の経路は、東京経由で計算されているからです。)

 しかし、このような面倒なことはしなくても大丈夫です。
 なぜかというと、結果から言ってしまうと「東京付近の特定区間を通過する場合の特例」というものがあるからです。まずは、下の図をご覧下さい。

区間=山手線全線・中央線(代々木〜東京)・埼京線(池袋〜赤羽)・総武線(御茶ノ水・東京〜錦糸町)・東北線(上野〜赤羽)・京浜東北線(田端〜赤羽)

 上の図は、「東京付近の特定区間を通過する場合の特例」が使える範囲の図です。
 そもそも、「東京付近の特定区間を通過する場合の特例」とは何なのでしょうか?それは、上の図の太線の範囲を通過する乗車券は、その範囲内では実際の経路に関わらずに、最短経路で運賃を計算するという特例です。それに、途中下車が付いてきたという感じです。では、静岡→渋川の乗車券は、この図の中を通りますので、この特例が使えます。だから、東京経由の乗車券であっても、渋谷・巣鴨に途中下車が出来るのです。


 次に、例えば、横浜(市内)→郡山(東北本線 経由)の乗車券で戸田公園(埼京線)に途中下車が出来るかを考えてみましょう。
 答えは、「YES」です。なぜなら、ある決まった区間では、運賃を計算する上での経路に関わらずに、経路を選べ、途中下車が出来る特例があるからです。東北本線(宇都宮線)と埼京線の他にもあります。では、下の表を見てください。

 

【凡例】…この区間で計算

区間経路
大沼〜森
(函館本線)
大沼公園 経由(22.5キロ)
 東森 経由(35.3キロ)
赤羽〜大宮
(東北本線)
川口・浦和 経由(17.1キロ)
 戸田公園・与野本町 経由(18.0キロ)
日暮里〜赤羽
(東北本線)
王子 経由(7.4キロ)
 尾久 経由(7.6キロ)
品川〜鶴見
(東海道本線)
大井町 経由(14.9キロ)
 西大井 経由(17.8キロ)
東京〜蘇我 総武本線・外房線(錦糸町・船橋) 経由(43.0キロ)
 京葉線(八丁堀・二俣新町・海浜幕張) 経由(43.0キロ)
山科〜近江塩津 湖西線(西大津・近江今津) 経由
 東海道本線・北陸本線(大津・米原・長浜) 経由
大阪〜天王寺
(大阪環状線)
天満 経由(10.7キロ)
 福島 経由(11.0キロ)
三原〜海田市 山陽本線(本郷・安芸中野) 経由(65.0キロ)
 呉線(竹原・呉・矢野) 経由(87.0キロ)
岩国〜櫛ヶ浜 岩徳線(西岩国・周防花岡) 経由 (43.7キロ 換算…48.1キロ)
 山陽本線(南岩国・大畠・下松) 経由(65.4キロ)

 上の表の、赤羽〜大宮間の欄を見ていただくと、赤羽〜大宮間は東北本線の経路(最短経路)で計算して、東北本線にも、埼京線にも乗れることもわかります。そして、途中下車も出来ます。


有効期間

 ます、乗車券に有効期限があるのはご存知ですか?普通に、通勤通学や買い物などでは関係無いかも知れませんが、泊りがけの旅行をするには、有効期限を考えなければならない場合があります。
まず、有効期間の算出方法です。有効期間は、キョリに比例します。

100キロまで
大都市近郊区間内
101〜200キロ 201〜400キロ 401〜600キロ 601〜800キロ 801〜1000キロ 1001キロ以上
1日 2日 3日 4日 5日 6日 200キロ毎に
1日加算

 また、計算で出す場合は、Akm(乗車するキョリ)÷200km+1日=有効期間(小数点以下は切り上げ)です。


 有効期間を考えなければならない場合とはどういう場合かを、見ていきたいと思います。
 例えば、☆途中下車☆の章で東京→京都で、浜松で一泊する予定になっています。よって、東京→京都の乗車券を使うのは、2日ということになります。東京〜京都の距離(営業キロ)は、513.6キロですので、上の表より、有効期間は4日間です。だから、浜松で一泊しても全く問題はありません。


 もし、移動中に、乗車券の有効期間が切れてしまったらどうすれば良いでしょうか?
 それは、途中下車をせずに、そのまま、最短経路で、逆戻りしなければ、そのまま使用できます。(これを、「継続乗車船」といいます。)


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【最終更新】2004年7月18日(Sun) 【since】2004年7月18日
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