 ブリュージュからトンボ帰りで電車で約1時間、半日前にトランジットしたブリュッセル(現地発音だとブラッセル)の中央駅に到着。
事前に日本で代理店から示唆を受けた分には、博物館や美術館巡りををしないのであれば、ブリュッセル自体の観光は半日あれば充分とのことだったので、余裕だろうと思いつつ、それでも少し時間が押しているなぁと心配加減。
駅から地図を頼りに中心街である「グランプラス」に一目散に向かいます。ここが、かのヴィクトル・ユーゴが「世界で最も美しい広場」称賛した、世界遺産の一つ、グランプラスです。ある意味、1時間ほど前に居たブリュージュのマルクト広場に似たような、けど、広場を覆うように林立する中世ヨーロッパのギルドの建物群が、何ともいえない荘厳な雰囲気を漂わせています。
広場の中心では、花市なども開かれています。ただ、おりしも、駅を出た時から雲行き怪しかったのが、ここに来て突如夕立のような強い雨が振り出し、避難半分に「星の家」へ。ここの下の壁にある「英雄セルクラエス」の像が、日本のお寺にありがちな像よろしく、この像に触れる人々に幸福をもたらすと昔から言い伝えられているそうなので、とにかく体中撫で回してきました(笑)。
 次に、まぁ、一つぐらいは博物館をと、「王の家」の市立博物館に行きます。ここでは小便小僧の歴代の衣装が飾られています。本物を見るよりも先にこちらで小便小僧のサイズを確認してしまい、どうやら噂どおり、たいそう小さそうだなぁと、本物へのご対面が待ち遠しいような、そうでないような、何だか少し不思議な気分。
次に「ビール博物館」...と思ったのですが、少々時間が気になり始めたこともあり、まずはこの辺で、本物の小便小僧に会いに行こうとグランプラスを一旦後にしました。
※これが大きな間違い!代理店のお言葉もあり、「博物館なんかイイや...」と、その時は思っていたのですが、今となってはそれがトラウマであるかのように後悔になっています。まさかあの時点では現在のようにベルギービールにハマりまくるとは思っていなかったもので。。。こんなことなら(行ってもなんにもかもしれないけど)、是非行っておけば良かったと後悔頻りです。(^_^;)
 小便小僧何処や〜いと探しつつ、何だか迷子になり、迷い迷って、なんだぁ、ここかぁと発見した小便小僧様は、やはり小さい!「世界3大ガッカリ」などと揶揄される向きにあるとは聞いていますが、う〜ん、ガッカリはしないけど、小さいぞ〜。さっき服を見ていた時の印象よりもちっちゃい気がしちゃいます。こんな小さな像に人だかるのが妙にアンバラスさを感じちゃうほどです。だけど、ブリュッセルといえば小便小僧ということで、とりあえずは、感動&ノルマ果たしたという感じです。
ちなみに、小便小僧は1619年に製作され、「ブリュッセルの最長老市民」といわれ、現地語では「マネケン・ピス」、ニックネームで「ジュリアン」と呼ばれています。小便小僧を見たとあっては、ひそかに伝え聞く「小便小娘(ジャンネケ・ピス)」も是非拝顔せねば!と、グランプラスを軸に小便小僧の反対方向に歩いた所、こちらも狭い路地をくねって、少し迷いながら行くとあります。奥まって少々分かり難い所に、何故か鉄格子状になったところに安置されていますが、うん、これぞ小便小娘。でも、小便小僧に比べて、何かリアリティあり過ぎというか、、、少しグロいというか、、、感動よりは少し引いてしまいます。人気が無いのか、誰も知らないのか、私が行ったこの瞬間には誰一人見に来ている人は居ません。ひょっとして、私はただの物好きだったのでしょうか?
 さて、観光の目玉(?)は制覇したということで、次は街並み見物と洒落込もうと、またグランプラスに戻ってから、「ヨーロッパで一番古いショッピング・アーケード」と言われる「ギャラリー・サン・テュベール」へ向かいます。ここは、「王のアーケード(ギャラリー・ドゥ・ロワ)」「女王のアーケード(ギャラリー・ドゥ・ラ・レーヌ)」「王子のアーケード(ギャラリー・デ・プリンス)」の3つから成っています。この内のギャラリー・ドゥ・ロワの「コルネ・トワソン・ドール」でチョコレートを買い求めた後で、この辺でちょっと休憩半分でカフェで一息つこうと。何処にしようかな〜と、居並ぶカフェを物色しながら、「おっ!ここには置いてある!」と念願だった有名なベルギービール「シメイ」(号泣)がメニューに載っているのを確認し、そこのカフェに決めます。当然のように一番有名な「シメイ・ブルー」(超号泣)を注文。すぐにやってきて、一口飲んで「うまい!」。ご満悦。ベルギーに来て、有名なシメイを飲んで気分は最高だ!(悲嘆)
ギャラリー・サン・テュベールを抜け、チョロっと聖ミッシェル大聖堂などの外観だけ見物したら、またギャラリー・サン・テュベールへ折り返し。今度は、レストラン街として有名なブーシェ通へ。道幅は結構狭いのですが、そこを縫うように、あるいは、更に道幅を狭めるように、レストランが立ち並んでいます。
ベルギーは、世界一三ツ星レストランが多いと言われます。また、正統的なフランス料理は今のフランスには存在せず、ベルギーにあると聞いたことがあります。その理由は、かつてはフランス本土在ったものが、打つ続く戦乱で、家を追われ、多くの人々がベルギー方面へ移住し、その時に料理人達も移住したからと聞きます。ベルギービールもその過程で発展し、今日のように、ワインのように香りを楽しむビールになったと聞きます。こんなところにも歴史の香りが漂っているものですね。
さて、こんなに美味しい香り一杯の狭い通りを歩いていれば、当然お腹が空いてきます。折りしも、食前酒代わりのシメイが効いてきて、お腹を空腹感を訴えてきます。何処かに入ろう、何処に入ろうと物色していると、ほどしばらくした所に、カジュアルな感じの、下手するとファースト・フードっぽい作りのお店があります。何だか知らないけど、サンバのリズムに乗って、「サンバ!」「サンバ!」(当時流行っていた)と叫んでいるファンキーなお兄ちゃんがシェフしています。当然見向きもしないでおこうと思ったのですが、これがこれが、そこに出されていたメニューの「ムール貝のワイン蒸し」の値段が滅茶苦茶安い!周囲はそれなりのレストランだったせいもありますが、700円ぐらいで、バケツ一杯です。ホンマかいな?!と一抹の不安も抱えながら、値段に引かれてお店に入ります。予定通り、ムール貝と、ビールにはベルギー一番の消費を誇るステラアウトラ(哀痛)を注文。サーブされたズドーンと大きなバケツに、満々と詰まったムール貝の山、山。食べても食べてもムール貝の、不思議なバケツ状態です。たらふく食ってご満悦。お腹の中は貝だらけ状態だったことでしょう。それまで何度食べたことがあるかも覚えていないムール貝でしたが、かくも美味しいとは、もう、ベルギー来た甲斐あったってなものです。
すっかり太鼓腹になったお腹を抱えて、そのままブーシェ通を抜け、ブリュッセル繁華街の西寄りに位置する聖カトリーヌ教会へ行き、またもアリバイ的に撮影だけ済ました後、今度はまたグランプラスの周辺を散策。途中幾つかお店でウィンドショッピングしながら、ふと見つけたは、ビール屋さん!をっ!ラッキー!これは是非入らねば。お店の中には、至る所に、ベルギービールとグラスが飾られています。すっかり俄かベルギービール・フリークとなった私は、見る物すべてが初めてながら、すっかり目を奪われてしまいました。とりあえずナンボか買い求めて行こうと思いますが、さてさて、どれを買ったら良いか分かりません。そこでとりあえず、ベルギービールの中でも著名とされるトラピストビール(泣笑)を買い求めました。ただ、その中にウェストフレテレンが入っていただけでも、今思えばラッキーだったでしょうか。ただ、流石に重いので、箱に詰めてもらい、パリのホテルまで郵送してもらうことにしました。詰めながら、お店のお兄ちゃんが言います。
「Trapist beer, not in refrigerator
! 」
なるほど〜、そうなのかぁ。イギリスではビールは常温で飲むものとは知っていたけど、ベルギービールもそうなんだぁと思いつつ、ビールの裏ラベルを見ると、確かに常温で飲め旨書いてあります。どんな味なんだろうと、箱に詰めて貰う様を見ながら、心がはやります。今思えば、これが私の人生を変えた瞬間の一つだったのでしょう。
その後もしばらくウロウロして時間を潰している内に、あっという間に帰りのタリス号の時間が近づいてきました。1回乗ってみるかと、プレメトロ(地下鉄みたいなバス)に乗って、ブラッセル中央駅へ。地下鉄になっているんだけど、何かとっても細長い感じの路面電車。でも、路面電車の存在自体が何処かヨーロピアンでイイかも。
その後、無事に駅に着いて、タリス号で、ZZZ。結局行きも帰りも検札の入国審査もなし。え〜ん、結局ベルギーは密入国かぁ〜。スタンプ欲しかったよぉ〜。2時間後何事もなく、無事パリ北駅へ。そこでタクシー拾ってリヨンのホテルまで。疲れたし、電車乗り遅れやしないか冷や冷やだけど、前にロンドン泊まってて、エジンバラに日帰り観光した時もそうだけど、いつやってもone
day tripは中身ギッシリ&スリル&サスペンス(無い無いヾ(^^;))でたまりませ〜ん。 |