|
満を持して、というわけではないのですが、Dumble Cloneに製作に取りかかりたいと思います。筆者はこれまで、60's、70'sのDumble Cloneを製作してきましたが、これらの経験を活かし、改めてDumble Overdrive special Cloneを製作してみたいと思います。 Dumble AmpというとGuitar
Ampの中でも神格化されており、そのCloneを製作するというと、おこがましいとの批判もありえそうですが、実際には、回路構成自体は、Fender
BassmanにOverdrive Stageを追加しただけであり、近年のHigain
Ampを比べると非常にSimpleな構成となっています。実は初心者の方にも作りやすい構成となっていると個人的に思っています。これは逆に言えば、
Schematicを
真似ただけではあのSoundは得られないよ、ということに他ならないのですが、それでも、Tone Shaping
Switchesや、各段のGain調整を丁寧に行うことによりそれなりのSoundにすることは十分可能と思われます。 このPageの内容について、御意見等ございましたら伝言板又はMailにて御連絡頂きますようお願いいたします。 基本構成の構想 最初に、考えなければならないのが、Power Amp Sectionの構成です。 まずSingle EndedかPushpullかについて。Dumbleでも一部小出力のものが存在しているようですが、基本的にOverdrive SpecialはPushpullです。次にTubeは何を使用するかですが、EL84、6V6、6L6/5881、EL34が代表的なTubeですが、 Overdrive Specialは基本的には6L6かEL34となっています。6V6の個体も存在していますが、あれは例外でしょう。ここでは、入手のしやすさから6L6 を選択したいと思います。またこれまでの2台のCloneでは、特にSovtek5881との相性が非常に良かったのでこちらを使用したいと思います。 また50Wか100Wかについてですが、これも非常に難しい問題ですが、初心者の方は迷わず50Wにすべきと考えられます。100Wの 場合、まずコストの問題があります。Power TransformerやOutput Transformer、Tube、Tube Socketなどの部品が全て高くなります。またTubeやPartsのMachingの問題も存在しています。配線も4つのPower Tubeの配線は意外と大変です。Noiseもさることながら、熱対策も重要となります。 一 方、Soundの面からはどうなのかというと、諸説色々とありますが、私個人としては100Wの方が有利ではないかと考えています。その理由として、” Guitar用のSpeakerが大出力で鳴らされることを前提として設計されている”があります。私自身、8Inchなどの小型の Speakerで満足のいくToneが得られるものを知りません。RecordingなどでChampが効果的に使用されている例がありますが、実際に鳴 らした場合、やはりHead Roomに余裕はあった方が、Picking Responceなどの面から、良いというのが私個人の考えです。実際にDumbleのCabinetを見てみると、EVM12LやJBL130などの大 口径が多くなっていると思われます。 したがって、今回は、100Wを選択したいと思います。つまり5881が4本ということとなり、実際には80Wくらいがいいところですね。となると、今度はTransformerの選択ですが、現在入手が可能なOutput Transformerはいくつか種類がありますが、100W用のOutput Transformerは4OHM固定のものが多くなっています。一部Mojo Toneで入手できるOutput Transformerが4OHMと8OHMのTap使用ができるものがあります。今回、CabinetはComboを選択したいと考えていますので、こ こではMojo ToneのTwin/Showman Transformer 022756を選択したいと思います。 また、Pre Amp Sectionは、12AX7が2本の4段構成にしたいと思います。Tone StackはPre
EQとPost EQの両方を取り付けたいと思います。これらは、Pre Boost SwitchとOD Boost
Switchにより、任意にCancelできるようにしたいと考えています。つまりSkyliner ModではなくHot Rubber
Monkey Modというところでしょうか。 このような構成で製作を進めていきたいと考えています。 Schematicの構想 上述のとおり、Dumble ODSはFender BASSMANなどの回路構成と非常によく似ています。とはいうものの、やはり定数については、色々と細かい差異が存在しています。また、Dumbleは 年代によっても細かく回路図に違いがあるため、何をもってDumbleとするかは一言では言いにくいところもあります。 その上で、いくつかのDumbleのHybrid的な回路を考えてみたいと思います。まずはPower Amp Sectionですが、
Grid Stopper Resistor 3.3k/1W as Metal film Bias Splitter(Grid load) Resistor 200k/1W as Metal film Output Coupling Capasitor 0.1uF/600V as Orange Drops 418P
Coupling Capsitor 0.022uF/600V Orange Drops 418P Grid Load Resistor 1M/0.5W Cathode Resistor 820OHM/1W Ground Capasitor 0.1uF/600V as Orange Drops 418P Ground Resistor 24k/1W+390OHM/1W 続いて、Pre Amp Sectionですが、
V1b:RL=100k,Rk=1.5k,Ck=5uF V2a:RL=100k,Rk=1.5k,Ck=5uF V2b:RL=100k,Rk=1.5k,Ck=5uF
Middle:Cap=0.1uF,Pot=100kB Bass:Cap=0.047uF,Pot=250kA
Middle:Cap=0.022uF,Pot=25kB Bass:Cap=0.022uF,Pot 1MA 製作開始 いきなりですが、製作開始です。web上を色々と検索していたら偶然、Dumble Ampのシャーシのレプリカを販売しているサイトを発見したので、おもわず購入してしまいました。そのサイトのアドレスは、http: //vasinguitaramp.tripod.com/なんですが、残念ながら現在は閉鎖されているようです。Stockが尽きたんでしょうか。 ところがここで買ったシャーシなんですが、よく見るとパネルの文字のフォントが違っていたり、プリ管の穴が4つだったり、さらにはサイ
ズが本物と
は微妙に違っていたりと、ドンズバ度は”なんちゃってダンブル”の域を出ないようです。アメリカにもっと精巧なレプリカシャーシを製作してくれる人がいる
とも聞きますが、こちらについては情報はありません。 さて中身の製作、の前にキャビネットを先にどうにかしたいと思います。今回12インチ一発のコンボにする予定なんですが、ダンブルコン
ボの
中でも有名なシャーシのすぐ下にクロスピースのついたモデルではなく、クロスピースの無い、アルミフレームのものにしたいと考えてました。ところがいざ作
ろうと思いきや、内部構造が全く分からないんですね。当たり前ですが、アルミフレームのダンブルコンボなんて、いやそもそもダンブル自体をまともに目にし
たことがないわけで(笑) ダンブルタイプのキャビネットを作らせたらこの人の右に出る者はいないといわれているお方です。さっそく素晴らしいキャビネットを製作 していただけました。長澤様本当にありがとうございます。
まぁ大したネタではないのですが、Orijinal Dumbleは、Tone
ShapingのSwitchesのNutの向きを下の写真の様に揃えているんですね。Main Switch,Input jackやSpeaker
Outputなどなんかも同じです。こんなとこ拘っても別にどうってことないやん。と最初は思っていましたが、一度こういうことに気がついてしまうと、他
のメーカーのフロントパネルのSwitchのNutの向きが揃っていないことにどうしても目が行ってしまいます。
ちなみに上の写真でチキンノブが傷ついてたり埃ついてたりするのは、写真撮るためとりあえず手持ちの古いノブを取り付けているためで す。Orijinal Dumbleはノブの頂点に出っ張りのないタイプですので、それを取り付けるつもりです。 FET InputのJackは絶縁タイプのものを用意しましたが、ちょっとサイズが大きいですね。Orijinal DumbleのFET Input Jackは、Nomal Input Jackよりも若干小さいように感じます。でも絶縁タイプで、ステレオ/スイッチ付きで、Switch Craftのものよりも小さめなんてあるんでしょうか。ともあれ絶縁タイプであることが重要(らしい)なので、これでいきます。ていうかFETはしばらく はダミーのつもりだし(笑) 内部の基盤の写真を見るとおり、まだまだ部品組み込み/配線作業は続きます。抵抗とCapは手持ちのもので大分足りました。 Orange Dropsは418Pが大分余っていたので、それを使います。抵抗はXiconが中心です。これも大分ストックがあったので、数値を選別する余裕がありま した。配線材は単銅線と普通のより線を使う予定。シールド線はGeorge L'sの黒が余っているのでそいつを使う予定です。 電源部は80年代後半から90年代にかけての構成を真似てみます。この回路、実は評判悪いみたいですが、Tryして見ます。よくなかっ たら20uF/450Vで組みなおします。 リレー回路は素直にレギュレーター使って、6.3Vから引っ張ってこようと思ってます。ペダル接続用のコネクターも3pinで足りるん じゃないかなーと思ってます。 BiasTrimをOrijinal Dumbleと同じくPower Tubeの間に入れようと思ってますが、シャーシのデザインのおかげで苦しくなっています。が、結構ポイントとなる箇所なのでなんとかいってみたいなと思 います。 とりあえず全パーツの位置の仮決めをやってからハンダ付けです。シャーシのデザインがあまりよくないので、場合によってはシャーシの穴 あけをやり直すかも知れません。まだまだ先は長そうです。 製作開始(その2) 実体配線も確定してきたので一気に加速しました。回路も上の構想から大分変更しました。まずプリ管は、全 てRp100k/Rk1.5kにしました。理由はなんとなく。気に入らなかったら変更します。リレーはレギュレーター7805とG5V-2を2つでまかな いました。さて実際に音を出してみると・・・・一発音だしok!幸先いいぞ、と思いきや、ODモードとBoostモードでのノイズがすごいことに。原因 は、リレー回路でした。シャーシのフロントパネル側にリレー本体とリレー駆動用の電流配線を、リアパネル側にリレースイッチとフットスイッチのコネクター を設置したおかげで、一個あたり100mAが合計二つで200mAの信号がプリのCircuit Boardを横断するという状態でした。すぐさまリレーを外し(念のためソケットにしておいた)ジャンパをしてみるとノイズは解消。ほっとしたものつかの ま、リレー用の配線をどう迂回させようか途方にくれてしまいました。結局、空中配線の出番となりました(笑)今回はなるべく綺麗なハラワタにしたかったの ですが・・・残念。 さてこれでもBoostモードではノイズがのってくれます。原因は、リレー回路の基板の問題だと考えます。基盤上で信号経路とリレー駆 動配線が接近しているからでしょう。もともとリレー駆動のテスト用の基盤をそのままのっけてしまっているので、この辺はまだ詰める余地がありそうです。 また他にも配線ミスがありました。Overdrive回路のInput Trim Potの配線を間違ってました。Potの2番端子をグラウンドに接続してました。これもすぐに修正。 ここまでやってあらためて音だししましたがBoostモードのノイズが少し気になるくらいで後は問題なし。改めてバイアスの調整です。 今回、PowerTubeのカソードに1ohmをつけなかったため、Bias回路の出口の電圧で調整です。5881を指して-45Vくらいで様子見ました が、ちょっと熱くなりすぎる感じがありましたので-55Vくらいで落ち着かせてます。とりあえずこの状態でキャビネットの収納。実際の組み立て開始から約 一ヶ月かな?うまくいきました。 製作開始(その3) −熱との戦い− さてキャビネットに入れた状態でさらにテストを繰り返します。意外と音量のバランスがとりにくいです。 Clean ChでJazz ModeだとMaster Volume5(あとのKnobは全部5)でも十分室内で弾けるレベルの音量。RockModeだと、MasterVolume は2〜3(あとのKnobは全部5)くらいで室内レベル。さすがにOverdriveModeではMaster Volume1〜2以下(あとのKnobは 全部5)でないと近所から苦情がくるレベルです。問題はJazz Modeですね。もうちょっと音量をあげないと、他とのバランスで使いにくいです。まぁ Foot Switchで切り替えるものじゃないので気にしなくてよいのでしょうか?Orijinal Dumbleはこの辺はどうなっているんでしょうか? またPresenseの効きが弱いと感じられます。現在、PresenseのCapは1.0uFですが、2.0uFくらいのほうが Controleの幅が広くなってよいのかなと思ってますが、反面、あまりNFBを深くして積極低に音造りするのもなんなので、このままでよいかなという 気もしています。 実際の音自体ですが、やはりEVM12LはVolumeでかくしてナンボのSpeaker Unitのようです。実は、前に作ったAltec ER12S のBass Refrection CabinetとStuckで鳴らしているんですが、EV独特のレスポンスと低音は、室内での音量では体験できません。早くスタジオで全開試験運転 といきたいのですが、持病の腰痛が怖くて外に持ち出せません(笑)そのうちキャスターでも買って外に持ち出したいと思います。 さてここまで書くと極めて順調っぽいのですが、ここにきて最大の問題が生じています。それは熱です。まず電源トランスの熱ですが、 Biasを-55V程度に調整したらまぁほんのり熱くなる程度。もとよりFenderのTransformerといえば、定格使用でも、cabinetの BackPanelを焦がすという見事な設計です。余裕は持ちすぎるくらいでいいです。最もやばいのが、シャーシの熱です。Power Tubeの周辺の シャーシがかなり熱くなります。30分で、手で触れるけど、かなり我慢するレベル(70℃くらい?)です。内部の温度はもっと高いでしょう。リレー回路の 発熱かと思いきや、発熱部はPower Tube周辺に限定してますんで、やはり原因はPower Tubeの熱伝導かと。今後の対応としては、コインベース の5881ではなく、ベースの高い6L6GCに代えて、2本差しの50W運転で発熱時間を検証してみます。ここで、30分経過のシャーシ温度が、5881 が4本時の時と差が生じていれば、Power Tubeの熱伝導が主な原因となります。この場合、Biasを調整してもうちょっと電流下げてみます。実は- 55VでもまだPowerTubeの青い光が見えてますので、-60V以下を目指して見ます。これでもだめな場合は、ヒートシンクと冷却ファンになります が、なるべくシャーシ加工はしたくないので、目立たない場所にヒートシンク設置を考えてみます。 熱対策の観点から、シャーシ吊り下げ方式のキャビネットは、問題がおおありとなります。大出力のアンプを作る場合は、やはりセパレート にして、吊り下げ方式ではなく、シャーシを下面に設置させる方式をとるべきでしょう。吊り下げ方式をとる場合は、Mesa/Boogieのように冷却ファ ンをつけるか、VOXのようにキャビネット上部に放熱スリットを入れるかの措置が必要となるでしょう。正直FenderのVintage Ampはこの辺怖 いですね。Orijinal Dumbleも何か対策とっているんでしょうか?ぜひ知りたいところです。 今回、RelayCircuitも含め、Manual/Pedalの切り替え、HalfPowerSwitchなど、Orijinal Dumbleの持つ機能を入れてみました。実はFET Inputはまだ組み込んでいません。Simpleな構成の割に意外とシャーシ内はいっぱいいっぱいになりました。以前作った3CH Ampは、これよりさらに複雑な回路でしたが、Power Amp部はSimpleに仕上げたおかげとキャビネットの下部に置く方式のためか、これほどの発熱にはなりません。シャーシには、Pre Tube Socketがひとつ空いたままになっているので、Dumblatorでも仕込もうかと考えていましたが、熱対策も含め、その余裕はなさそうです。こうし てみるとDumbleの回路に、さらにReverbとEffect BufferをPoint To Pointで追加したTwo-Rock Signatureを製作するK&Mの技術力はすごいといわざるを得ないですね。初期のK&Mは二階建てCircuit BoardやWirelessなど試行錯誤が見られましたが、Two-Rock Signatureは、まさにあるレベルに達しているというところでしょうか。 製作開始(その4) FootPedalも作成しました。無塗装であまり味気ない感じですが、一応、高知の楽器堂さんにある 1988年のTANのODSもこんな感じのFootSwitch(orijinal?)なので、まぁいいんじゃないでしょうか(笑)
Switch自体は、miyamaの480円が2個、LEDも通常製品(値段忘れた)。XLRケーブルは、ラジオ会館の2階のお店(いつも使ってるくせに 名前忘れた)でオスメスジャック付きでワゴンセール5m 1,100円でした。残りの部品は家にあまっているやつ、ってことで、なんだかんだで3,000 近くかかった。さすがは需要と供給のバランスに敏感なアキバ。物価は確実に上がっているようです。 さて、今回LED用の電源は、本体からではなく、わざわざ9V電池を入れてます。本体から引っ張ってきているラインには、Relay駆 動用の5VDCのみでLED点火用の電圧は見込んでいません。5VのRegulationではなく、7VのRegulationに交換するか、 BackPanelのXLRJackを5pinに交換し、ParalellでLED点火のためのラインを増設するかなのですが、Chassiを Cabinetから外すのが思い切り面倒くさいので、LEDは別電源としました。きっと電池が切れたらそのままだと思います (笑) さてこれで大分仕上がってきました。音の方は、高音でびびり入っているのが感じられたので、PreTubeのShieldCaseを外 したところ、効果覿面。これで行きます。残る作業は、ホットボンドでPreCircuitBoardを固めるだけです。やはりこれをやらないと(笑)。 というわけで、そろそろ、製作のメインは、BOSS DC-2 Clone に切り替わっていきます!これまで基盤設計で挫折の繰り返し でしたが、今回はなんとかいけそうです。近々製作ページを設けるつもりですが、今のうちに言っておきますが、このPEDALは自作しないほうがよいです。 中古にすべき。材料費だけでそれなりに行きます。私はもう材料揃えちゃったので作らざるを得ないのですが・・・。 ちなみに、そのあとはDumblator,4chMixer,TubeReverb、さらにその後はFuzzとかでしょう か。 RackCaseも自作し、Cableも今はGeorgeL'sですが、Beldenで自作とか。Guitarも含めた全System を自作にするという野望がかなう日がもうすぐ来るような気がします(笑) 以下、制作中(2005.10.01) |