ギター製作のページ
以前からWarmothのボディとネックでギターを自作したいなぁと考えていましたが、サイト上で綺麗な木目のボディがあったので、購入を決意しました。
上の写真のギターは、Warmoth製のArched Top Soloist Bodyです。実際にこのボディを購入したのは、2003年で、その後、いろいろと忙しかったのと、ネックを探していたので、ちょっと時間があきました。2004年の7月にネックの注文をして、2004年の9月にようやく完成です。詳細なスペックは以下のとおり。
| NECK | MATERIAL | MAPLE |
| THICKNESS | 1st Fret - 1 inch 12th Fret - 1 inch | |
| SHAPE | FAT BACK | |
| HEEL STYLE | CONTOURED HEEL | |
| FINGERBOARD | MATERIAL | PAU FERRO |
| WIDTH | 1-11/16 inch AT 0F | |
| RADIUS | 10-16 inch | |
| SCALE | 25.5 inch | |
| FRET WIRE | 6105 | |
| NUMBER OF FRET | 22 | |
| BODY | MATERIAL | ALDER |
| LAMINATION | FLAME MAPLE | |
| TUNING MACHINES | GOTOH SG-38 | |
| NUT | LSR ROLLER NUT | |
| BRIDGE/TREMOLO | WILLKINSON/GOTOH VS100N | |
| NECK PICKUP | EMG SA | |
| MIDDLE PICKUP | EMG SA | |
| BRIDGE PICKUP | EMG 89 | |
| POTS | 1V,1MIDBOOST(W/PUSH-PULL SW FOR TAP) | |
| STRING | GAUGE/WOUND | .009-.042 ROUND |
と言う感じです。フレイムメイプルに白いEMG、ゴールドパーツにとくれば、そうマーク・ノッ○ラーモデル!実際にあんなもの買おうとしたら、何十万も積まなきゃなりませんが、自作となれば、十万以下でこれですよ。そりゃ音は全く比べ物にはなりませんが(笑)。
えっ?バインディングが無い?まぁご愛敬で(笑)フロイドローズはきらいじゃないけど、ビブラートかけるのに、あんなおおげさなデバイスを取り付けるのが面倒だったかけです。弦交換やイントネーション調整も面倒くさいですしね。あとウィルキンソンも使ってみたかったんで。
さて係ったお金ですが、ネックで260ドル、ボディが350ドル、ブリッジ、ぺグ類のパーツで、150ドル、EMGのセットで4.4万。という内訳です。あれ、十万超えてるな(^-^;;;)
さて、上にも書きましたが、ギターの製作というよりは、既存のボディ類を組み立てを行ったという感じです。
具体的には、以下のとおりです。
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1.まず、ボディにブリッジ用のスタッドを打ち込む。これでブリッジの位置が自動的に決定されます。ワーモスのボディには基本的にブリッジ取り付けのためのスタッド穴等は始めから空けられています。らくちんですね。 |
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2.次にネックにペグを取り付けます。これもワーモスにはもともとペグ穴が空いてますので、あとはペグ固定用の小さなネジ穴を空けるだけです。ネック材はかなり堅いので、ネジ用の下穴はちゃんと空けましょう。柔らかい木だと、錐でちょっと穴をあけると、木ネジで穴を掘っていくことが可能ですが、メイプルだと木ネジの方が折れてしまいます。 |
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3.ブリッジとペグがセットできたら、ネックをボディ側のネックポケットに差し込み、フランジを使って動かないよう仮固定します。この時、ネックとボディにダメージを与えないよう、押さえすぎないよう注意してください。 |
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4.ネックとボディを仮固体したら、糸をペグ、ブリッジ間に張ります。1弦と6弦に糸を張ってください。これでネックのセンター位置を決めます。1弦と6弦、そしてネックの両端の位置関係をよく見て、ネックの位置を決定してください。人によっては1弦側に余裕をもつようなネック位置を好まれる方もいらっしゃるようです。 |
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5.ネックの位置が決定したら。ボディのネック取り付け穴をガイドに、ネックにネジ穴位置の目印を付けます。ネック取り付けネジを、使って、軽くネジ頭をたたくとネック側に目印を付けることができます。このネジ穴の決定は注意深く行う必要があります。目印を付けたら、ネックとボディを取り外します。改めてボディ側のネック取り付け穴とネック側の目印の位置を定規等を使って寸法上でも確認します。 |
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6.目印をあけたら、電動ドリル等でネジ穴をあけます。ネジのサイズにあったドリルを使ってください。ネック取り付けネジが折れたらそのネックはもう終わりです。だからといって緩すぎる穴では問題です。サイズをよく確認してください |
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7.次はいよいよ、ネックを取り付けます。ネック取り付けネジは注意深く締めていってください。特にインチネジにミリ単位のドリルで空けた穴はきつめになります。強引にネジを締めると、途中で折れてしまい、どうしようも無くなります。慎重に力を入れながら締めていってください。 |
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8.これで、ようやくギターとしての形ができました。本来ならば、この時点でアッセンブリの組み込みがされているはずなのですが、私の場合は、この時点ではピックアップがまだ入手出来ていなかったので後回しにしました。弦を張る前にアッセンブリは組み込んだ方が良いでしょう。 |
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9.ネックとボディの組み込みができたら、弦を張ります。最初に弦高を決めます。私の場合は、ローラーナットだったためナットの調整は行いませんでしたが、普通のナットの場合は溝切り等の調整が必要です。しかし、その場合でも最初に弦高を調整した方が良いようです。1フレットにカポをはめて、ナットの影響を無くした状態で、弦高調整を行います。私の場合、ウィルキンソンブリッジなので、2本のスタッドスクリューを調整しておおまかな弦高を決めました。全てのポジションでビビリ、ツマリの無いように調整します。場合によっては、この時点でネックの反りが発見されるかも知れません。その場合は、ネックを取り外し、ロッド調整を行ってください。 |
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10.弦高の調整ができたら、カポを外しナットの調整に入ります。私の場合はローラーナットなので溝切りの作業はありませんでした。開放弦をならしてみて、ビビリが無いように調整します、ローラーナットの場合、ネックの加工により、低めに取り付けられていることが多いようです。この場合の調整というのはシムをかますか、弦高をさらに高くするかのどちらかです。シムについては、あまりネックとナットの間に異物を入れるのは気が引けます。せいぜい0.01を1枚程度でしょう。弦高を高くすると、ネックに対する角度がきつくなるため、ボディ側のフレット領域でのチューニングが安定しなくなります。適度なところで、調整してください。 |
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11.ナット、ブリッジの高さを調整したら、ようやくオクターブ調整に入ります。調整を行うと、それによりフローティング量が変化するなどして、再度、弦高調整が必要となる場合がありますが、その都度、前の段階に戻って、調整を繰り返してください。また、ネックの反りも今後発生してきます。これもやはりその都度、調整を繰り返してください。 |
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12.私の場合、ピックアップが遅れてきたため、この時点でアッセンブリを組み込みました。一度張った弦をブリッジ毎外して、ハンダ付けという無茶なやり方でしたが(笑)。私の場合はEMGのセットを使ったのですが、苦労したのはダイレクトマウントの位置決めです。というのもワーモスのシングルピックアップのザグリは浅くなっているため、調整幅が狭くなっています。反対に、ハムのザグリは深くなっており、ダイレクトマウント用のネジは長いものを用意する必要がありました。ただし、長すぎるとボディを貫通してしまうのでやはり注意が必要です。素直にマウントリングを使った方が良いかも知れません。アクティブ回路の組み込みについては、ワーモスのボディはコントロールキャビティがかなり大きくとっている(これ不評のようですが)ので、全く問題は無かったです。むしろSPCブースターも組み込みましたので、これくらいのキャビティがあってよかったです。 |
さて、ギターの組み立てを行ってみて、分かりましたが、ギター作りってのは、難しいですね。
ネックの取り付けは、センターずれは起こさずにすみましたが、ネックエンドに隙間を作ってしまいました。また、LSRローラーナットは、低めに作ってあるのか、1フレットとのビビリが気になりました。う〜ん6105じゃ高いのかな。これについては金属板のシムが付属されているので、これで修正しろとのことですが、何枚もシムをかますのは、気が引けますね。
ナットは低くするとブリッジ側を高めにしないとビビリが生じます。ブリッジ側を高めにすると、高音域でのピッチがシャープ気味になってしまいます。ナットを高くすると、今度は低音域でのピッチがやはりシャープになりがちです。この場合は、ナットの位置を若干ブリッジ側に移動させることで安定を得ることも可能です。理想は後者なんですが、今更ナット位置をずらすことは難しいので、両者の中間がベストということで今後調整を続けていく予定。ちょうどいいシムがあれば良いのですが・・・
ネックについては、厚さ1インチというぶっといブツを注文しましたが、おかげで、弦を張ってもほとんど反りは無し。今後一ヶ月くらいはロッド調整を続けますが、これでネックコンディションの悩みからは開放されるのかな。
また、送られてきたメイプルはかなり固く、ネジ穴を開けるのにかなり苦労しました。インチネジにミリのドリルを使っているので、かなりきつきつ。ゆるゆるよりかはマシだけど、ネジが折れてしまうのがかなり恐いです。ここはやはりボディにザグリを入れて、ネックをとりつけたままでロッド調整ができるように改造するのが吉ですね。


さて組み上げた後、弦高調整に一苦労。というのもボディがかなり薄く、ネックは厚いため、ボディに対する弦高が高くなってしました。おかげで、ブリッジの位置を高くする必要がありましたが、フローティングセッティングのため、あまりブリッジの位置を高くするわけにもいかず、サドルの位置を調整することでなんとか調整できました。また、LSRローラーナットのビビリの問題もあったため、結局弦高は1弦12フレットで3ミリ、6弦12フレットで3.5ミリとなりました。こうなると、溝きりで自由に高さを調整できる普通のナットのほうが良いかもしれませんね。
フレットについては、いまのところ問題はなし。とはいえ、やはり3弦高音フレットのシャープぎみな部分等気になるところは残っていますが、まぁ十分使えるレベルにはなっています。
まだ組み上げたばかりで、調整はこれからなんですが厚いネックとEMGのおかげで、それなりに使えるギターにはなりました。モノホンには全く比べ物にはなりませんが、とりあえずルックスだけはそれっぽいものができたんじゃないかな(笑)
2002/09/25追記
最近、音がしけってきた。組みあげたばかりの時は、音にハリがあったのだが、どうも、音がしけっている。ネックが太いおかげで、それなりにアタック、サスティンはあるのだが、なんか抜けが悪い。実は弦高を3mmから2mmに低くしたのだが、やはり戻した方がよいかも。あとローラーナットは、やはり音が違う。色々な隙間の共振がなんとなく気になる。ベアリングをしっかりと押さえるためテンションを稼ぐ必要があるかも。(ベアリングへの加重のやりすぎは良くないが)
素直に普通の牛骨ナットにすべきでした。ローラーナットから普通のナットに戻すのは不可能なので、新しいネックを買うしかないか・・・どなたかローラーナットの組み込みのコツを教えてプリーズ。
2002/10/01追記
最近、音が復活してきました。確かに最近湿気が収まってきた感じ。どうもネックが落ち着くまでに時間がかかりそうですね。ワーモスのネックが弱いのか、おろし立てのネックってのはこんなものなのかは分かりかねますが。
あと、2弦のビビリがちょい気になってきたなぁ、もうちょいローラーナットを高くしたいが、それは難しいし。弦を太くするというのもありだけど、ネックへの影響が気になるし。なんか良い手はないものか。
2002/10/08追記
このGuitarのPickupはEMGのSA/SA/89なんだけど、この組合せは実は難しい!リアピックアップの89のセッティングがむずいです。ただでさえハムバッカーとシングルモードの音量差はでかいのに、ミドルとフロントとの音量差をどのようにとるかが難しいです。リアをシングルモードにした状態でのフロント、ミドルとの音量調整をとるとハーフトーンが生きてくるけど、そうすると、ハムバッカーモード時の音量がでかくなりすぎる、という感じ。みなさんどうしてるのかね。
2003/6/22追記
ついにやってしまったヘッドストックの改造。

次は黒くペイントですな。
2004/5/6追記
組み立て後、一年以上も経ってきてですが、今更ながら再調整をしています。まず、ネックを取り外し、ボディ側にトラスロッド調整用のポケットを作りました。丸棒やすりで削った後、ラッカーで部分塗装。
次に、ブリッジの高さの調整です。このギターは、ボディが薄いのですが、ネックポケットは浅いため、ボディに対する弦高は高くなっています。おそらく、フロイドローズやTOMだと、ネック角度の調整無しでいけるのでしょうが、ウィルキンソンでは、ユニット自体をボディから浮かせて、さらにコマ自体も浮かせて何とかなっているという状態。対処方針としては、ネックポケットを深くするという方法がベストですが、はっきりいってめんどくさいので、極めて安易ですが、シムをかませました。シムの位置は通常のネックエンド側ではなく、ヘッド側に付けました。これにより、ボディに対する弦高が若干低くなりました。さらに、トラスロッドの調整を気合い入れてやったところ。ウィルキンソンの高さはかなり良い感じになってくれました。ただし、ベタ付けにはなりませんでした。やはりネックポケットを3mmほど、深くするのが良いようです。いずれ小さめのトリマを入手したら挑戦してみたいと考えております。
さて、ネック調整が終わったと思ったら新たな問題が発生しました。なんと4フレットでビビリ発生です。しかも傷又は研磨により4フレットだけが低くなっているという最悪の症状です。お恥ずかしながら、これまではかなり高い弦高で使っていたため、ビビリに気が付かなかったようです。今回、1弦12フレットで1mmまで弦高を下げたところ、当然ながら症状が出ました。
あわてて、いろいろと対処方針を考えましたが、良いアイデアは出ず。結局、とりあえずで、その辺にある木片でフレットのすりあわせをやってみました。正直、フレットまわりの作業は、こればかりはプロの出番なんだろうな、と思いつつ、これも練習とばかりにやってみましたが、やってみると意外とできるもんですね。とりあえず、1弦12フレットで1.2mmでびびりが収まってくれました。いずれ、フレットやすりを入手して、しっかりと調整したいと思いますが、ここらでGWが終わってしまいましたので、続きは、また・・・
2006/4/2追記
その後、オークションでフレットやすりを購入して、フレット調整を本格的にやり、さらにネックポケットを4mmほど深くし、ブリッジがボディにくっつくようにしました。ダウンオンリーにしたのはチューニングが楽だからです。弾きなれてきたし、ネックも大分落ち着いてきたので、末永く使っていこうと思います。そろそろディマジオにでも交換しようかなとも思っていますが、やはりルックスはこっちかな?