学生の頃、先生が1本のエバンスを持って

「技工士の命です。」

と言ったことがありました。

そのが当時900円

20年経ったいまでも1900円

「安いなあ!!」と嘆いたのは私だけでしょうか?

不満・・・・・・・・・

(そんな私でしたが4月から教える立場になってしまいました。)

 

長い時間握っていると指先が痛くてかないません。

切れ味も悪いし、刃先が直ぐにすり減り形が変わり使えなくなります。

アルミの柄のため直ぐ傷が付き汚くなるし、手が真っ黒になります。

重いし丸いので机の上から転がってよく床に落ちます。

その先によく足があったりするんです。

こんな不満だらけのエバンスにおさらばしようと、

10年以上の間、刃の部分だけを自作して使用してましたが、

ようやく満足できる形になり試作を始め、使っていました。

そこへ、 いつもお世話になっているDr.が60才の誕生日を迎えるというので、

「よしこれをプレゼントしよう。」と思いたち、製作を始めました。

 

数日後、友だちに試作のカービングナイフを見せたところ、木を提供してくれました。

その木はスネークウッドというもので、手に取って見るのは初めてでした。

「オオ!これはいい!綺麗なのができそうだ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

刃の部分はいくつか予備を作っておいたので、すぐに取りかかることができます。

最初の作品ができあがりです。「す・・・すばらしい!」

 

でも、ずーーーーっと眺めていると柄の模様が単調で

「ちょっとおもしろくない!・・・・・いまいちか?○X△!!」

 

手持ちに花梨のこぶがあったので、象牙も使い早速作り直しです。

(もう7日経ってる)

もうすぐ完成です・・・

残るは柄を気持ち細くして塗装。慎重に削っていると

ポス・・・ 変な音がしたような?

「あれーーーーおおお折れてるー!○X○X?」

 

「花梨は折れやすいから気をつけて。」と言う忠告を思い出して、おもっきり

落ち込みました。

また作り直しです。手持ちの材料が無くなったので、

スネークウッドを探してネットサーフィン・・・woodが見つかりません。

 

数日後、友だちとこの話をしていると、材木屋に連れて行ってくれました。

しかし本日休業。残念、出直しです。

早速 次の日、出かけて行きました。

「みみみ見〜〜〜つけた!!  すごい!」スネークウッドの塊や切れ端。

それに花梨に似た木(アンボイナ)です。直ぐに買って帰りました。

 

早速製作に取りかかり、今度は慎重に完成。

「すばらしい!!!」自画自賛。

やっとプレゼントすることができました。

 

ここに至まで5本の失敗作、6本の試作も机の上でいつも仕事の役に立ってます。

 

下の写真は折れたカービングナイフです。修理して使ってます。

白い丸い物は、節のような物があったのでパールを象眼してみました。

ラメが入っているところで折れました。ラメでごまかしてあります。

 

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