1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:40:09 ID:Vz2XD2o20 今日も、いつもと同じ平凡な一日で終わるはずだった・・・
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:41:37 ID:Vz2XD2o20 蒸し暑さで目が覚めて、顔を洗いながら代わりばえしない毎日を少しばかり自嘲する。朝
飯をかき込むことさえも億劫に思ううちに出発の時間はやってきて、一時間後には会社の
デスクに座っている。
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:43:04 ID:Vz2XD2o20 仕事にはやりがいなど感じないし、働かなくて良いものなら今すぐにで
もやめてやりたいが、そんな度胸もなく、何より金銭的な余裕がゼロなのだから致し方ない。
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:44:04 ID:Vz2XD2o20 無難に時間を潰しながら、帰宅できる時を待ちわびて、時がくれば満員の電車に身を預け
家に帰る日々‥退屈で、つまらない日々。
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:44:58 ID:Vz2XD2o20 「刺激が欲しいよなぁ」と呟いてみても、何一つ変わらない・・・そんな日常。
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:45:37 ID:Vz2XD2o20 今日、家に帰った俺はいつもの様にパソコンの電源を入れ、ビールを片手にある掲示板を
開いた。この2ちゃんねると呼ばれる日本最大の掲示板の中でも、ニュー速VIP板は俺のお
気に入りの板だ。
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:46:15 ID:Vz2XD2o20 最近じゃクオリティが下がったとか言う意見もあって、実際過度の馴れ
合いや、りんごジュースさえ知らない厨の存在を目の当たりにすると苛立つ気持ちもない
とは言えないが、それでも俺はVIPが好きだしウィークデーにおける数少ない楽しみでもあ
る。
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:47:33 ID:Vz2XD2o20 ところが、今夜は少し様子が違っている気がする。相変わらず大量のスレやレスが投
下されてはいるが、住人に全く人間味を感じないのだ。勿論、ここの住人は日頃から非人
間的な変態ばかりだが、それにしても今夜は何かが違う。あまりに無機質だ。
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:48:28 ID:Vz2XD2o20 カーチャンスレで涙を流し、秘密基地スレでセピア色に染まってた奴等とは思えない。そんな違和感
を抱きながらいくつかのスレを回るうちに、俺は一つの不思議なスレを見つけた
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:48:50 ID:Vz2XD2o20 「ねえ、本当のトウキョウ、知ってる?」と銘打たれたそのスレには、タイトル以上に不
可思議な内容が綴られていた。まるで俺の事を誰かが見ていたのではないかと思う位に、
俺の一日に酷似したストーリーが展開されていたのだった。
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:49:40 ID:Vz2XD2o20 一瞬戸惑ったものの、「所詮リーマンなんて誰も似たような生活なのだろう」と考えると
合点がいく。なにも特別な日常ではないし、むしろ標準的なリーマンの一日なのだから、
そう不思議なことでもないのかもしれない。
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:50:07 ID:Vz2XD2o20 そうやって自分を納得させてクソスレを立てる作業に戻ろうと思った俺は、画面を眺めな
がら立てるクソスレのタイトルを考え出していた
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:53:35 ID:Vz2XD2o20 ‥十分、いや二十分はたっただろうか?いつもならクソ過ぎる位のタイトルが浮かんでく
るのだが、今夜は全く上手くいかない。 「ねえ、本当のトウキョウ、知ってる?」という
文字だけが頭にこびりついて離れないのだ。どうにも気になった俺は、さっきの不思議なスレ
をもう一度開いてみる。すると、かすかな女の声で「本当のトウキョウ、知ってるの?」
と聞こえた気がした。
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:55:23 ID:Vz2XD2o20 部屋には自分一人しかいないのにも関わらず微かに響いた女の声には、不思議と恐怖を感じなかった。
俺はただ「トウキョウ」という響きに感じる違和感に神経を尖らせていた。
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:56:27 ID:Vz2XD2o20 東京で生まれ育った俺にしてみれば、「東京」なんて言葉はそれこそ毎日耳にするし、職場だって東京駅の
傍にあるのだから、慣れない言葉ではない。なのに、女のいう「トウキョウ」は俺の知る
「東京」とは全く違うものの様に聞こえたのだった。
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:58:31 ID:Vz2XD2o20 眠る “駅橋新” トウキョウ の 入り口
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:58:51 ID:Vz2XD2o20 俺の知らない「トウキョウ」・・・東京とはちがう「トウキョウ」・・・。
日ごろ、俺のつまらない日常が繰り広げられている街には、裏の姿があるとでものだろうか。
得体の知れない高揚感にかられた俺は、再度スレをリロードする。
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 22:59:27 ID:Vz2XD2o20 眠る “駅橋新” トウキョウ の 入り口???
・・・俺はこんな書き込みをした覚えはない。なのに俺のIDで、確かにそこにレスはついていた。
どういうことなのだろう。新橋駅?なぜか逆に綴られているものの、そうとしか読めない。
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:00:58 ID:Vz2XD2o20 一体誰が?なんのために?いや、そもそもこれは人間の仕業なのだろうか?あまりに奇怪な
事態に、俺は混乱し始めた。
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:02:20 ID:Vz2XD2o20 いけない。疲れているのかもしれない。落ち着かなくちゃ。・・・そう思った俺は、シャワーを浴びに
浴室へと向かう。熱いシャワーを一気に頭から被り、疲れと高揚する気持ちを鎮めようとするが、
どうしても「トウキョウ」という響きが頭から離れない。ホントウノトウキョウ・・・・。駅橋新・・・。
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:04:58 ID:Vz2XD2o20 「もしかして・・・」
ある考えが頭をよぎるやいなや、俺は風呂を飛び出し、再びPCの前に舞い戻る。濡れた髪を
タオルでぬぐいながら検索エンジンを走らせた。
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:06:42 ID:Vz2XD2o20 「やっぱり・・・駅橋新ってのはこのことじゃないのか?」
最近じゃ多くの人が知っていることだが、東京メトロ銀座線の新橋駅は二つある。一つは
現在多くの人が利用している新橋駅。
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:08:56 ID:Vz2XD2o20 もう一つは戦前に作られ、わずかな利用期間で
闇に消えた新橋駅・・・すなわち駅橋新である。文字が逆さに書かれているのは戦前表記の
ためだったのだろう。これなら、「眠る」という表現も納得できる。
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:11:19 ID:Vz2XD2o20 そう はやく キテ ね
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:11:47 ID:Vz2XD2o20 ってことは・・・ここが「トウキョウ」の入り口?
旧新橋駅に、何かのヒントがあるのだろうか?興奮に任せて、俺は「旧新橋駅になんかあるのかwww?」
とレスを打とうと思った。・・・しかし、リロードした画面を見ると、そこには既に返事が返っていたのだった。
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:12:39 ID:Vz2XD2o20 そう はやく キテ ね?!?!?
俺は愕然とした。これはもう、人間を超えた何らかの力が働いてるとしか考えようが無い。
しかも、その得体の知れない何かは、俺を誘っている・・・。怖い。逃げてしまいたい。
が・・・、こんな得体の知れないものから逃げるすべなど思いつくはずも無い。
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:14:33 ID:Vz2XD2o20 しばらくの間、絶望に打ちひしがれながら、ぼんやりと画面を眺めていた俺は、
一つの光明を見出すことができた。どうやらこのスレに導かれたものは、俺一人では
ないようだ。他にも数名のレスが見受けられる。明かにVIPPERな反応だ、間違いない。
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:16:20 ID:Vz2XD2o20 彼らもまた、何者かに導かれ、
このスレに引き寄せられた人間なのだろう。こうなってしまっては、もはや考える余地
等ない。彼らと協力して、「トウキョウ」の真実を知るしかないだろう。誰か一人でも
俺と協力して、「トウキョウ」の真実を探ってくれる奴がいることを願い、レスを打つ。
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:16:55 ID:Vz2XD2o20 おまいら、ここは一つ協力してトウキョウについて調べてみないか?
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:19:39 ID:Vz2XD2o20 暫くまったものの、俺と協力してくれるものは現れそうに無い。
当然といえば当然だろう、俺だって出来ればこんなことに首は
突っ込みたくない。
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:22:26 ID:Vz2XD2o20 釣りだの、お断りだのといったお決まりの返事を見ながら、
俺は考えていた。そもそも、この新橋駅は、今も存在するのだろうか?
いくつかのサイトではあたかも事実のように書かれていたが、都市伝説の
可能性もある。
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:26:27 ID:Vz2XD2o20 再び検索エンジンを走らせると、あるサイトに行き着いた。
そこには「旧新橋駅はごくまれに入ることが出来る」と書かれていた。
さらに、写真なども掲載してあって、信憑性がもてる。旧新橋駅の
存在を確信した俺は、トウキョウの真実を知るために、その場所を
訪れることを決意した。
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:29:01 ID:Vz2XD2o20 入り口 から ずっと 下
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:31:07 ID:Vz2XD2o20 これからの行動について考えているうちに、また
何者かのレスが着いていた。
「入り口 から ずっと 下」どういうことだろう??
入り口が新橋駅だとすれば、そのさらに地下のことを示しているのだろうか??
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:33:02 ID:Vz2XD2o20 こうなってしまえば、早いうちに現地に行くしかない。
俺は明日、旧新橋駅に侵入することを決意し、その為の
情報収集を始めた。
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:33:58 ID:Vz2XD2o20 協力してくれるっていう、おまいら。
旧新橋駅について、なんか情報ないだろうか?
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:42:32 ID:Vz2XD2o20 いくつかの情報がよせられ、俺はそれらを一つ一つ確認する。
写真や、実際に中に入った人の話も目にすることが出来たが
、誰も「トウキョウ」に繋がる話はしていない。
やはり、「入り口からずっと下」になにかがひそんでいるんだろうか・・・
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:46:44 ID:Vz2XD2o20 寄せられた情報などから、俺は恐ろしいことを考え出していた。
どうやら、東京の地下に眠るのは新橋駅だけではないらしい。
いくつもの廃駅、さらには銀座大地下街など・・・俺の知らない
世界が眠っているようなのだ。もしや、トウキョウは、東京の
地下に眠るもう一つの都市であり、歪んだ空間なのではないだろうか。
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:48:38 ID:Vz2XD2o20 はやく
ここまで
きて
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/06/30(木) 23:50:05 ID:Vz2XD2o20 まただ・・・。やはり東京のはるか下で、誰かが俺を呼んでいる・・・。
トウキョウで、俺を呼ぶのは一体誰なのか。
128 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/06/30(木) 23:54:37 ID:Vz2XD2o20 IDが変わることなど、大した問題ではないと思うが協力者の
願いをむげに断るのもまずいとおもい、トリをつける。
誰かが俺を騙ったとしても、地下に眠る街は変わらずにそこで
待ち続けているのであって、おれはもう逃げることなどできやしないだろう。
135 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/06/30(木) 23:57:39 ID:Vz2XD2o20 俺を呼ぶ女の声は、随分と若く感じる。いや、幼いとさえ
いえるかもしれない。幼いながらに、抑揚の効いた声。
その不思議な声はひたすらに俺を呼び続けている。
143 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/01(金) 00:01:02 ID:C8bBcivm0 俺は、なんとしてもこの声の主にたどり着かなくてはならない。
明日、旧新橋駅のはるか下で、俺が目にするものは何なのだろう。
無事に帰ってこれたなら、協力してくれた香具師らにも報告せねば
ならないだろう。無事にかえってこれたなら。
180 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/01(金) 00:35:59 ID:C8bBcivm0 一緒に来てくれるという協力者が何名かいるようだ。
あまり人が多くても面倒だが、もしも以下の予定に合う
ものがいるのならば、来て見てくれてもかまわないが・・・。
俺は明日、朝から外回りしてから直帰の予定なので3から4時くらいに
は新橋に行き、そのままトウキョウに向かいたい。あまり
人が多すぎても潜入にこまるので、多くて2名程度までにしたいが。
いずれにせよ、俺は目立つよう黄色い傘を日本持っていく。見かけたら
声をかけてくれるのは構わない。無事に帰れることを再び祈りつつ
明日に備えることにしよう・・・
189 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/01(金) 00:46:07 ID:C8bBcivm0 最後に一応通達しておく。
時間は先の通り。銀座線の現・新橋駅ホームを訪れて
から、行動を考える。そのため、新橋駅のホームで俺を
探してくれるのがいいと思う。俺は自分からは声かけない。
192 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/01(金) 00:48:25 ID:C8bBcivm0 来たければ止めはしない。
俺は絶対に向かうが、待ちあわせてoffするつもりはない。
会えなかったりして釣りだなんだと煽るのはやめてほしいものだ。
各自で判断して欲しい。
195 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/01(金) 00:51:02 ID:C8bBcivm0 人多いな・・・ほんとに会いそうだ・・・。
198 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/01(金) 00:53:09 ID:C8bBcivm0 では、明日に備えて眠るとしよう。
675 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 01:41:33 ID:LyyI6jeM0 目が覚めると、夜中の1時を過ぎていた。一体いつ、どのように帰ってきたのか、その記憶が無いのが奇妙だが
とにかく無事に帰ってはこれたようだ。ぼんやりとした頭のまま携帯電話を手に取り、仕事の用件などが
入っていないか確認する。
676 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 01:42:11 ID:LyyI6jeM0 これはもはや習慣となっていて、無意識の行動といえる。しかし、その無意識の
行いが、俺に恐ろしい事実を突きつけていた。
677 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 01:42:40 ID:LyyI6jeM0 7月・・・3日・・・?そんなはずは無い。俺は1日の午後、新橋駅に向かったはずだ。
丸一日以上眠っていたとでもいうのか?それとも・・・。そこまで考えて、俺は一旦思考をストップさせた。
いや、ストップさせられた、という方が正確だろうか。
681 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 01:43:32 ID:LyyI6jeM0 「カナシイ ヒックリ カエ スノ」
682 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 01:44:26 ID:LyyI6jeM0 少女の声だった。俺をトウキョウへと導いた、あの少女の声だった。
俺は身体の心から沸き起こる恐怖を、抑えることが出来なかった。少女の声が恐ろしかったのではない。
684 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 01:45:11 ID:LyyI6jeM0 ・・・・・その声を、発しているのが、自分の口だということに気付いたからだった。
691 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 01:49:42 ID:LyyI6jeM0 俺は動転した。なにもかもが理解できず、ただただ動転した。
深呼吸をし、冷たい水をのどにくぐらせても、落ち着くことなど出来なかった。
694 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 01:53:17 ID:LyyI6jeM0 「落ち着け、落ち着け・・・」そう念じながら、新橋での出来事を
ゆっくりと思いかえしていく。あの日、新橋で俺は何を見てきたのか。
たった二日前の記憶なのに、霧でもかかったかのように朧な自分の記憶を
必死に思い返していった。
696 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 01:56:20 ID:LyyI6jeM0 あの日、俺は午後三時頃には新橋駅に着き、旧新橋駅へ向かう方法を考えていた。
思ったよりも早く着いて、携帯でVIPを確認しようとしたのを覚えている。
ただ、なぜかVIPには繋がらず、「blackgoatが重いです」との表示だけが光っていた。
約束どおりに
697 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 01:57:00 ID:LyyI6jeM0 黄色い傘を持ってはいったものの、まさか本当に協力者が現れるとは思ってもいなかった。
699 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 02:02:03 ID:LyyI6jeM0 俺が駅に降り立って間もないうちに、二人の男が声をかけてきた。
「あの、トウキョウを探している方ですか?」
この一言で、スレの住人だと確信した。
700 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 02:08:24 ID:LyyI6jeM0 「はい」とだけ答えて、簡単な自己紹介をする。
彼らは二人ともいまどきの若者といった感じのいでたち
だったが、どちらも超がつくほど優秀な大学の学生で
ある事を知って、何故だが緊張してしまった。
708 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 02:24:06 ID:LyyI6jeM0 一通り自己紹介も済むと、早速旧新橋に向かうことにする。
とはいえ、いきなり線路の上を歩くわけにもいかず、相談の結果
駅員に懇願することになった。
710 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 02:25:58 ID:LyyI6jeM0 当然といえば当然だろう、その請求はあっさりと却下されることになる。
まだ人も多く、数多くの電車が往来する中では強行突破も難しいと
考えた俺はひとまず、新橋にある某カフェに足を運んだ。
712 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 02:29:29 ID:LyyI6jeM0 なぜか、このあたりから段々と記憶が霞んでくる・・・。
カフェについた俺は、昨夜調べた旧新橋や東京の地下を
めぐる諸説を、協力者たちに伝えながら作戦を練った。
714 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 02:40:36 ID:LyyI6jeM0 その結果出た作戦が、「回送電車として旧新橋駅に留置される電車に乗り込み
、旧新橋駅に侵入する」というものだった。大きな声じゃ言えないような違法性の
ある作戦だったが、万一見つかった時は寝過ごしたフリでごまかせると
考え、この作戦に行き着いたのだが、それでも協力者たちを無理やり巻き込むわけにはいかない。
717 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 02:46:13 ID:LyyI6jeM0 協力者たちには、自己判断で作戦に乗るかどうか決めてもらった。
この作戦の実行のためには終電近くまで待たねばならず、彼ら二人は
実家に帰宅しないわけにはいかないとのことだったので、解散する
ことになる。このままでは申し訳ないとの思いから、彼らには俺の
調べた東京地下資料をコピーして全て渡しておいた。万一俺になにかあっても
彼らに託すことが出来るとの計算があったことも事実ではある。
719 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 02:51:51 ID:LyyI6jeM0 ともあれ、俺は一人で決行のときを待つことになったわけである。
作戦では、銀座から深夜の新橋行き電車にのりこむことが必要
だったため、銀座に移動し、時間を潰し続けた。
721 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 02:54:32 ID:LyyI6jeM0 そして、ついにそのときはやってきた。
異常なまでに高鳴る心音を感じているうちに、新橋行きの電車は
ゆっくりと走り出した。
722 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 02:58:00 ID:LyyI6jeM0 新橋までの距離が異様に長く感じられた。
まるでこのまま死刑台の前にでも連れて行かれるかのような感覚。
息の出来なくなるような、そんな“数分間”だった。
723 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 03:00:47 ID:LyyI6jeM0 やがて新橋駅につき、電車は回送へと変わる。
ホームから駅員のチェックが入るのを恐れて、シートのすぐ横にしゃがみこんで
身を隠していた。
727 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 03:03:01 ID:LyyI6jeM0 暫くすると、電車のドアが閉まり、再びゆっくりと電車は動き出す。
電車は虎ノ門側へと進んでいったが、虎ノ門に着く前に突如停車し、
Uターンをはじめたのだった。
735 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 03:14:49 ID:OSHKvUvnO 電車はそのまま新橋方面へと逆戻りしていく。ただただ真っ直ぐと戻っていく。
737 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 03:15:55 ID:OSHKvUvnO よく銀座線に乗る人間ならば違和感を感じるだろう。
738 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 03:17:28 ID:OSHKvUvnO 事実、銀座線では新橋に行く途中で線路が外に膨らみ、曲がるはずなのである。
739 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 03:18:53 ID:OSHKvUvnO つまり、、、新橋方面へは、「真っ直ぐ」戻れるはずがない。
745 :1 ◆Shkx60x3m6 :2005/07/03(日) 03:23:51 ID:OSHKvUvnO やがて「真っ直ぐ」走った電車は停止したが、辺りは薄暗いホームだった。
748 :1:2005/07/03(日) 03:26:29 ID:OSHKvUvnO しばらくの間を置いてから、外にでる。そこには 橋新 と書かれたプレートが掲げてあった。
751 :1:2005/07/03(日) 03:28:27 ID:OSHKvUvnO 俺はやっと理解した。旧新橋は、現新橋の真隣に位置していたのだ。
754 :1:2005/07/03(日) 03:30:31 ID:OSHKvUvnO つまり線路は2本あるのだ。外に膨らむ線路を現在は使用している。
757 :1:2005/07/03(日) 03:32:20 ID:OSHKvUvnO そして、膨らまず真っ直ぐに敷かれたレール......それが元々の新橋、つまり旧新橋駅へ繋がる道筋なのである
760 :1:2005/07/03(日) 03:35:19 ID:OSHKvUvnO 簡単なことだったのだ。元々は真っ直ぐに敷かれたレールと旧新橋だけがあった。
761 :1:2005/07/03(日) 03:36:34 ID:OSHKvUvnO しかし、短期間で利用されなくなった旧新橋の代わり
763 :1:2005/07/03(日) 03:37:11 ID:OSHKvUvnO に戦後新たな駅とレールが用意された。
765 :1:2005/07/03(日) 03:37:43 ID:OSHKvUvnO それが現在の新橋だったのである。
770 :1:2005/07/03(日) 03:41:28 ID:OSHKvUvnO 全て理解した俺は、ようやく旧新橋の探索に乗り出すことになる。
771 :1:2005/07/03(日) 03:43:47 ID:OSHKvUvnO .......ここにきて、PCの調子も携帯の調子も悪い。一体なんなのだろう。
785 :1:2005/07/03(日) 03:51:39 ID:OSHKvUvnO 本気でおかしい。なんだっていうんだ。
794 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/07/03(日) 03:56:39 ID:OSHKvUvnO 本当におかしいんだよ
803 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/07/03(日) 04:00:58 ID:OSHKvUvnO あなた