エレベーター
トップページに戻る

マンションでの生活で住民が毎日目にし世話になっている設備のひとつにエレベーターがある。
ほとんどのマンションでは大した事故もなく故障もなく稼動してくれるエレベータでしょうが、住民の多くは年間にして何十万円、何百万円の保守点検料を支払っているかを知らない。

年に何回かは、保守点検業者がエレベーターを止めて点検している場に遭遇しているかもしれないが、大体が1時間以内の点検で終了する。

保守点検を毎月実施しているマンションは、私が知る限りそれほど多くないようである。100戸ぐらいの中規模クラスのマンションでも2~3ヶ月に1回の実施がほとんどです。

 
エレベーターの構造
 ロープ式と油圧式
分譲マンションでは、ほとんどがロープ式を採用している(左図参照)

■ 維持管理
保守点検業者
メーカー系列業者がほとんど
独立系会社も安さを売りに台頭

保守契約
フルメンテナンス契約
POG契約(Part Oil and Grease)


■ 運行管理
建築基準法ではエレベーターの運行管理について規定はしていない。
国交省による、昇降機の維持及び運行の管理に関する指針通知


分譲マンションでは管理組合が責任を問われる場合もある。
遠隔監視システムとは

  維持管理

保守点検契約
保守点検の目的は、”安全保持”と”性能維持”および法令(建築基準法第8条「維持保持」)の遵守です。

フルメンテナンス契約
フルメンテナンス契約とは、経年劣化した機械部品・電気部品の取替修理、消耗品の交換およびエレベーターを定期的に点検・清掃・給油・ 調整を行う契約です。
つまり、大規模な修繕を含めた点検となっているため、POG契約より割高料金設定になっている

POG契約
POG契約とは、一部の消耗品の交換や自動給油器オイル・グリスの補給およびエレベーターを定期的に点検・清掃・ 給油・調整を行う契約です。

参考

築15年ぐらいまでは・・・POG契約
築15年以降・・・・・・・・・・フルメンテナンス契約

設置15年ぐらいまではエレベーターの部品交換も少ないので、POG契約でも十分と考えられている。ただし、15年以降は消耗部品の交換費用も含むフルメンテナンス契約のほうに切り替えた方が安上がりと考えられている。


保守点検業者の思惑?
「フルメンナンスではぎりぎりまで手抜きを、POGでは早めに高い費用の交換提案を」というのが各社の戦略なのかもしれません。


 管理会社に「全部管理委託」している場合(必ずチェック)
点検業務は、メーカーが行っていても契約先は管理会社ですからマージンが上乗せとなってる場合があります。
このような契約であるなら管理会社との契約からはずして、管理組合とメーカーで直接契約することで費用の軽減が出来る場合もあります。



  運行管理

定期検査・・・法定検査です

建築基準法第12条により実施が定められています。また、検査者についても、一級建築士若しくは二級建築士又は昇降機検査資格者と定められています。

検査の項目、方法及び判定基準については、平成20年国土交通省告示第283号により定められています。検査者が前回の検査結果を確認できるように、検査結果の保管が必要です。


  分譲マンションでは管理組合が責任を問われる場合もある。

エレベーター事故の原因
1 製品の欠陥
2 保守管理の不備
3 不適切な利用

最近の事故をみると製品の欠陥・保守点検の不備によるものだが、ワイヤの鋼線切れの不具合など
重大といえる手抜きが目立った。

エレベーターの安全
建築基準法に基づき、所有者や管理者が大きな責任を負う。

所有者・管理者の役割
・年に1回 定期検査をして特定行政庁に報告する義務がある。
・おおむね1ヶ月ごとに保守点検させること。


※ほとんどのマンションは、検査・点検をメンテナンス業者に委託しているが、建築基準法は検査を担う技術者について定めているもののメンテナンス業者に関する規定がない。
仮に、ずさんな保守管理が発覚しても、国交省や自治体は業者を処分する権限がない。

              エレベーターの保守管理、業者任せにはしないこと

悪質業者に保守管理を任せたばかりにエレベーター事故が起きれば、管理組合が賠償責任を負うことになる場合もある。


業者からの提案は丸呑みしない
業者から急な修繕を提案されたら、直前の定期点検の結果などを照らし合わせて説明を求める、日ごろの点検にも立ち会う、どんな作業をしたか確認するなどの対応が必要で決して丸呑みだけは避けるべきです。


  遠隔監視システム
エレベータ-の動作状況を常に遠隔監視しているので、異常に至る前の変調段階で対応が可能です。深夜・早朝などのオーナーや管理者が不在の場合も、365日×24時間見守っています


遠隔監視システムというのは、防犯カメラでカゴ内を監視しているのではない。

主な機能

・停電、あるいは何らかの故障によってエレベーターが動かなくなった場合、自動的に電話回線を通 じて情報を情報センターに送る

・自動的に送られた異常情報を保守員がいち早く入手し、復旧作業に必要な準備をあらかじめ整えて出動できるので、よりスピーディな復旧が図れる

・かご内に人が閉じ込められるようなことが起こっても、かご内から情報センターの係員と直接通話可能

・遠隔監視サービスは、上記の不測の事態が起こっても復旧を早め、かご内に閉じ込められた人の不安を和らげることが可能

というもので、情報センターが24時間体制で対応してくれるというもの