◆プロローグ
妻「今年の夏の家族旅行はどこに行くん?」
私「そうじゃのぅ・・・、香港・マカオ3泊4日なんかどう?」
妻「はぁ?しょうもない!」
春先に交わされる、もはや恒例となった夫婦の会話であり、
“海外の辺ぴな処へ1日でも長く少しでも遠くへ行きたい!「旅行」命の妻” VS
“華和子にもしものことがあったらどうするんなら!「娘」命の夫” の攻防でもある。
しかし今年は場所はさておき、「行くこと自体」には反対しなかった。
娘も夏には5歳になるので、それなりに逞しくなっているだろうとの安心感もあるが、「どうせ反対しても妻が全く聞く耳を持たない」が本音だ。
そんな訳で、今回も広島空港発着を基準に散々悩んだあげく、四川省10日間(「2週間」を主張する妻を何とか説得)となった。
◆8月11日
広島空港9:20発〜上海10:20着(現地時間)〜成都14:00着 (航空代金1人¥86200・諸費用込)
今夏から、広島〜成都間が直通便となり到着時間が1時間短縮された。それはありがたいが、とにかく慌ただしい。
上海で一旦飛行機から降りて入国手続きをして(別扱いで並ばなくて済む)、また同じ飛行機の同じ座席に座る。
成都空港からは日本でネットで予約しておいた“Sim's Cozy Garden Hostel :
老沈青年旅舎”のお迎え車でへホテルへ。
Sim's Cozy Garden Hostel : 老沈青年旅舎 の中庭。
私達が利用したのは、1泊1部屋(トリプル、エアコン、シャワー、トイレ付)で
¥2300
室内はしょぼいが、外人向けの旅行用宿に特化しているらしく、日本人少々&
欧米人多数が宿泊していた。
ツアーデスク(英語の堪能なスタッフが対応)もあり、明日の長距離バスの切符の手配を頼んだ。私達のようにフリープランのものには便利な宿だ。
■ 夕方、【文殊坊】へ
仏教寺院・「文殊院」の門前町。
その「文殊院」にも行ったが、正直、この手の古いお寺は、ここ数年の上海、台湾旅行などで食傷気味。
今回の旅行先を四川に決めた理由も、「チベット文化が見たい」から。
夕食はホテルの人に聞いて訪ねたお店
料理は手前から、ラー油を絡めて食べる「○水餃(○不明)」、「坦々麺」、「
抄手(わんたん風)」いずれも「辛くない料理」で指定。
味は絶品なのに、料金はビール2本込みでまさかの¥340 と、ありがたい。
昨年の雲南省に続き、ひたすら飲んだ「雪花卑酒」
1瓶500mlで¥65〜¥130くらい。
この中国産のビールはどこの店にもあるのだが、なぜか場所によって味、ラベル、アルコール度数がまちまち。
■成都は四川省の省都だけあって大都市である。気候は私の住む広島と同じくらい蒸し暑い。
ここは帰りに丸1日観光日を設けているので、早々に移動することにした。
◆8月12日
成都8:30発の長距離バスに乗り、松藩16:30着。
2度の小休憩はあったが、エアコンの効きの悪いバスで8時間は長かった。
バスで移動中、田舎の小さなドライブイン?で売っていたヒマワリの種とゆで卵。
トイレは有料で13円とかなり高い
田舎ではもちろん、「中国名物ドアなしトイレ」だ。
■道中、前方に無残に壊れた状態の大きな橋が見えた。近づくにつれ、その橋の向こう岸に道路らしきものが何もないことを疑問に思っていたが、壊れた橋のたもとにで謎が解けた。
「四川大地震遺物(だったと記憶)」と書かれた看板あり、敢えて壊れたまま遺していたのだ。
対岸をあらためて見ても、山と剥き出しの岩肌があるだけで道路の痕跡はまるでない。道そのものが無くなってしまったようで、かの大地震の凄まじさの一端を見せつけられた。
■松藩到着
松藩は標高2200メートルにあり、城壁に囲まれた歴史ある古い街だ。


松藩の目抜き通り。通りには土産物屋がたくさん並び、観光客も多く見かける。
※旅行の出発数日前に、中国の観光関係者、ネットの書き込み等で、“松藩”は「中国公安が外国人立ち入り禁止にしている」との情報を得て、バタバタとそして泣く泣く(蘭州行き飛行機も金払ってキャンセル)旅のプランを変更したのに、日本人どころかもっと一目で外人と分かる欧米人が闊歩しているではないか。あの情報はなんだったのか?
■ホテルは事前に調べておいた“松州交通賓館” ここには色々と問題が・・・・。
とりあえず部屋に入ったが電気が点かない。フロントで身振りで伝えると「6時から点く」と言う。
次に蛇口をひねると熱湯しか出ない。これもフロントに伝えると「6時から水が出る」と言う。
そういえば外の商店も中が薄暗かったし、まぁ仕方ないと散策&食事に出掛けた。

← 路上で二胡を弾く、おじいさん。
散策中に見つけた、揚げ菓子(パン)のお店。→
中にひき肉とか入ってて、美味い!1個45円。
晩飯の“火鍋” まさしく口の中が「火」の状態になる。
これだけ頼んでビールも何本か飲んで¥1400
割と高そうな店だったが、案外こんな値段。
注文前に店の人に「不辣(辛くない)?」聞いたら、「微辣」と答えたので頼んだが、「微」どころではない「激」であった。
(後で分かったが、それでも辛さは加減してあったようだ)
山椒、とうがらし、その他辛い薬味があれこれ入った鍋に、しゃぶしゃぶの要領で肉や野菜を放り込んで食べるが、付き出しも付け汁も何もかも辛い。
勿論、辛いだけじゃなく美味しい。
そして四川では、離乳食から辛い、と聞いた。
今までトウガラシ辛いものは経験してきたが、四川ではそれに山椒が加わる。「痺れるおいしさ」という表現があるが、本当に口の中が痺れる。しかし不思議なことにその痺れは10分もしないうちに治まる。
そして、翌朝の「黄門さま」を心配したが、何ともなかった。
街のあちこちの料理店で「火鍋」の看板を見かけ、四川料理では定番のようだ。
■宿に帰ると電気は点くが、水はやっぱり出ない。
フロントに行って蛇口の絵と「熱湯・有(ある)、冷水・没有(ない)」と描いたら、留守番をしていた小学校6年生くらいの男の子(この子が時折フロント係をしている)が「てぇ〜すぅ、てぇ〜すぅ、てぇ〜・・・」と懸命に私に訴える。
何のことか分からないので紙に書かかすと、
「停水」
ナ・ナ・なんと、「停水」ですか。
ふーん、中国では「断水」と呼ばず「停水」と呼ぶのか。それにしても日本人で良かった。漢字2文字で即状況理解。欧米人ならチンプンカンプンであろう・・・、などと、喜んで要る場合なーい!
シャワーが出来ないじゃないか!ウンコが流れないじゃないか!責任者出て来ーい!
もちろん、叫んでも誰も出て来ません。小学生がフロント番をしているようなホテルですから。
諦めて、洗面器に溜めた熱湯にタオルを浸して身体を拭き、ウンコも同じく洗面器に溜めた熱湯を流したのだが、バスルーム中に臭い匂いが充満して辛かった・・・。
※タンクに溜まっていた熱湯だけは出たようだ。
“松州交通賓館” 1泊ツイン1部屋¥2000。
室内はそれなりに広く、悪くはない。
翌日、「停水好了馬?(断水直った?)」と聞いたら、「好!好!(直った)」と答えた。
大丈夫かいな?と思ったが、その後はちゃんと水が出た。
フロントの女性の友人を通じて白タクを手配したこともあって、結局3連泊した。
四川省見聞録・微笑的子供写真図鑑・編
私は写真を撮るのが好きだが、人にレンズを向けるのは難しい。
断られたり、嫌がられたり、怒られたり、時には「マネー!」とか言われたりする。
その点、子供は良い。恥ずかしがる場合も多いが、今回も屈託ない笑顔を向けてくれた。
以下は、漢民族、チベット族、最後はおまけに日本民族(私の愛娘)の子供達の写真です。


