水ぬるむ春、まだ寒さで凍てつく大地を蹴破って顔を出す「つくしんぼ」。天を向いてまっすぐに伸びていくその姿をみると、たくましいなぁ〜と感じる。
そんな「つくしんぼ」のように、まっすぐとたくましく育ってほしい。いつの時代も親の思いは同じ。

 

 

 

「悪いことばっかりしてたらやいとすえるよ!!」
昔はこれがやんちゃ坊主をやりこめる言葉でした。
やいと(お灸)=お仕置きというようなイメージですが、実は異常に興奮しやすい小児に対して、お灸をすえることで、その興奮をおさえていたのです。
お灸ははりと違い、技術がなくてもつぼさえわかっていれば、簡単にすえることが出来ます。

 

治療に使用するお灸

 

透熱灸(とうねつきゅう) 円筒灸(えんとうきゅう) 台座灸(だいざきゅう)

いわゆる「やいと」です。熱いですが、その分効果は絶大です。
 

 

筒に入ったもぐさでピンポイント加熱。
じんわりと温めます。
 

 

シール付きの台にもぐさが付いているので誰でも簡単にすえることができます。

 

 

灸頭鍼(きゅうとうしん) 陶器灸(とうききゅう)   棒灸(ぼうきゅう)  

ハリの上にお灸をのせてツボを刺激します。双方の効果で大変気持ちが良いです。

 

もぐさの入った有田焼の器でツボを温めます。大変ソフトなお灸です。
 

 

温度を自由に調節する事が可能です。患者さんからの要望が多いお灸です。

 

 

主な症状別お灸のすえ方

 

疳虫のお灸:昔から「小児斜差(すじかい)の灸穴」として有名
適応症:肝虫のひどい症状
すえ方:男児は左の肝兪・右の脾兪、女児は右の肝兪・左の脾兪にすえる。

 

胃腸虚弱のお灸
適応症:食が細く、食べても太れない。下痢をしやすい。
すえ方:神闕(へそ)に生姜灸をすえる。

 

風邪のお灸
適応症:風邪のひき始め。風邪をひきやすい。小児喘息。
すえ方:中府・大椎・肺兪・定喘・天突などから数穴選び、温灸もしくは棒灸をすえる。

 

食中毒のお灸
適応症:食中毒による下痢・嘔吐・蕁麻疹などの症状
すえ方:裏内庭に透熱灸を熱くなるまですえる。最初から熱い場合は食中毒ではない。

 

アトピーのお灸
適応症:赤くグジュグジュした感じのアトピー
すえ方:症状のひどいところを数穴選んで、それに透熱灸を一つずつすえる。

 

夜尿症(おねしょ)のお灸
適応症:4〜5歳以降のおねしょ
すえ方:女膝(ジョシツ)に透熱灸もしくは台座灸をすえる。

 

水疱瘡・トビヒのお灸
適応症:水疱瘡・トビヒなど水泡ができて広がっていく病気
すえ方:一番最初に出来た水泡をみつけ、それに透熱灸を一つすえる。

 

軽いやけどのお灸
適応症:赤くなる、水ぶくれができるぐらいの軽いやけど
すえ方:患部を流水で冷やした後、知熱灸をすえる。やけどにお灸??と思われるが、皮膚の再生を促す。

 

水虫・虫刺されのお灸
適応症:グジュグジュした水虫、あかぎれ、虫刺されなど。
すえ方:直接患部に透熱灸を一つずつすえる。蜂など毒をもつ虫に刺されたときは、毒を吸い出してからすえる。