指揮者のメッセージ
新しい“鶴”

私の大切な詩人・茨木のり子さんの詩に “鶴” という詩があります。ご存知ですか?
そうです!茨木のり子さんは、あの9千メートルのヒマラヤを越えていく アネハヅル たち
の姿に心を激しく揺さぶられるのです。

1999年に初めての演奏会を開いてから7回目になる演奏会を、2013年4月20日、いずみ
ホールに満員のお客様をお迎えして開くことが出来ました。やはりその日もプログラムの
最後の曲は、カムザトフ作詞・櫻井武雄訳詩・フレンケリ作曲 “鶴” をお聴きいただき
ました。


兵士ら今は帰らず傷つき倒れ眠る   遥かなる異国の地に何時しか白い鶴に
姿を変え空高く悲しみの歌唄う    その歌はいつも切なく空に響きわたるよ

夕暮れの霧の空疲れた白い鶴飛ぶ   あの列の空いたところそれは私の為か
やがて鶴の群れとなり夕暮れの空高く 悲しみ深く秘めて人の世を忍び嘆く

この二つの “鶴” のように、私たちは、力強く、何事もあきらめず、大きく大きく羽ばた
いて行きたいと思っております。


初代の指揮者 櫻井武雄から受け継いだ <今日に生きる者として様々な願いを歌っ
た優れた日本の作品>、<古今東西の優れた作品>、<特有の歴史から生まれ、音
楽性の高いロシアの歌> を中心に多くの方々にお聴きいただきたいと願っておりま
す。もちろんこれら以外の作品を歌わないということでは決してありません。

櫻井武雄記念 合唱団 鶴は <一人では不可能なことも、皆と一緒ならば出来るね> 
の“合唱”をこよなく愛する方々、しかも <美しい人の和> <平和への願い>を大切に
考えている人の集まりです。
一週間に一度だけ、しかも2時間だけ!そこには素敵な仲間が集まります!家族です!
でも、練習は楽しい中にも厳しさありです!
新しい “鶴” で、ご一緒に歌いませんか!そして大空へ羽ばたきませんか!


櫻井武雄記念 合唱団 鶴   指揮者 P野光子
2013.05.13