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ヒューゴの不思議な発明 |
12年3月、劇場 | ヒューゴは発明していない |
| ★★★★ | ||
| 2011年作。 原作はお馴染みブライアン・セルズニック。 マーティン・スコセッシ監督がジョルジュ・メリエスに捧げた映画、と言っていい作品。ジョルジュ・メリエスは、世界初のストーリー映画「月世界旅行」の製作者。「月世界旅行」は、人の顔した月面にロケットが突き刺さっている絵で有名な作品。世界で最初の映画監督にして、世界で最初のSF映画、特撮監督でもある。 父の事故死の後、ヒューゴ少年は叔父に引き取られ叔父の仕事を引き継ぐ。それは、モンマルトル駅にある時計の管理。そして、父との最後の共同作業を続けるため、日夜道具集めに勤しむのであった。共同作業は仕掛けロボットの復元であり、道具集めはおもちゃ屋からの盗み。 どうやらこの復元を「不思議な発明」として心無い配給会社が安っぽい宣伝文句のまま日本語タイトルにしてしまった。観客を大いにミスリードし、メリエスへの情愛に満ちたスコセッシの仕事に泥を塗る、とても残念な仕事だ。 最新の3Dであるのは、特撮の開祖でもあるメリエスへのオマージュであろう。しかし、画面に重みがなく安っぽく見えてしまう。奥行きも臨場感も逆になく感じる。そう思うのは私だけだろうか。本作だけではなく、予告編で観た「アメイジング・スパイダーマン」はさらに際立つ安っぽさだった。「アバター」が重厚に思えたのとは正反対。とはいえ、映画はちゃんと面白い。最後には自然と温かい涙が出る。 |
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(ネタばれ要注意!!)