豊 柳 会 作 品
第33回 平成17年9月 例会
課題「涼しい」 木原広志 選 集句 50句
涼風を諸手で受ける滝しぶき ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三 浴衣着て露店めぐりを楽しそう ・・・ ・・・ ・・・ 守屋 実 夕涼み線香花火に癒す子ら ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子 涼しさと旨さを呉れるワラビ餅 ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫 スーパーでゆっくり涼しい風を買う ・・・ ・・・ 原亮太郎 草むしり木陰で休む心地よさ ・・・ ・・・ ・・・ 畠澄子 入 選 淡い恋涼しさだけが手に残り ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子 〃 イベントの流しそうめん箸と待つ ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子 〃 目先変え冷やし野菜で過ごす夏 ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子 〃 にわか雨涼しい風の置き土産 ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子 〃 渓谷で涼を味わう岩魚釣り ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄 〃 涼しげな目元に惚れた運のつき ・・・ ・・・ ・・・ 岡田静江 〃 デパートの水着売り場で一休み ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子 〃 涼しさを絵に描いて来る夏便り ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子 〃 背筋からお化け屋敷の風が抜け ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司 〃 飛び込んで涼しさ貰う喫茶店 ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子 佳 句 贈賄を涼しい顔でやって退け ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子 〃 怪談を語り涼しい夜にする ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司 〃 遅刻して涼しい顔で席につき ・・・ ・・・ ・・・ 岡田静江 〃 衣文掛けおんな涼しく干してある ・・・ ・・・ ・・戸田久子 〃 涼風を売るスーパーの夏の陣 ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄 人 位 厚化粧涼しい顔で耐えている ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子 地 位 節水が解けて打ち水多くなり ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子 天 位 満天の星を数える涼み台 ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
課題「見る」 木原広志 選 集句 52句 見飽きても夫婦は長いお付き合い ・・・ ・・・ ・・下田郁夫 見上げれば孫は男の面構え ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子 文字追って三行目にはもう寝てる ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子 恩返し見られた鶴は空に消え ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子 藁追肥手掛けたスイカ持ってかれ ・・・ ・・・ ・・・ 畠澄子 プロ野球テレビとラジオ一人占め ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子 花火見に母を偲んだ夏の宵 ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子 入 選 欲しい物無いがデパート見て歩く ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三 〃 見え見えの嘘で夫の遊び癖 ・・・ ・・・ ・・・ ・・森田キン子 〃 パビリオン見ずに人混み見て帰る ・・・ ・・・ ・・・ 岡田静江 〃 占い師老後はいいと世辞でしめ ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子 〃 まだ女素敵な人に心揺れ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 岡田静江 〃 ヨンドラマ見ると七十路も少し揺れ ・・・ ・・・ ・・近藤智恵子 〃 縁台で昔よく見た天の川 ・・・ ・・・ ・・・ ・・柴田忠司 〃 新弟子は借りたまわしへ夢を見る ・・・ ・・・ ・・・ 守屋 実 〃 見るだけで買えぬダイヤが煌けり ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子 〃 見るだけと断り見合い写真出す ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司 佳 句 目で愛でて食べるに欲しい京の菓子 ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄 〃 黄泉の国見て来たように僧は説き ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司 〃 ふくよかな胸ゆっくりと聴診器 ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄 〃 下心見える菓子折り提げて来る ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司 〃 働いた汗が見つめる生ビール ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
雑 詠 木原広志 選 集句 52句 夏休みポイ捨て缶が目に余る ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子 梅雨明けて竿一杯にいる家族 ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子 四歳児字余りメール無事に着く ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子 修身の学科が欲しい今の世に ・・・ ・・・ ・・・ 守屋 実 食べる事忘れないのが生きている ・・・ ・・・ ・・・ 東松秀生 鬱の時マツケンサンバ踊ろうか ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子 入 選 我が家には生きたマンモス一人いる ・・・ ・・・ ・・沢田正司 〃 相性のいい風だった墓参り ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・戸田久子 〃 満ち足りた気持ちで月が眺められ ・・・ ・・・ ・・原亮太郎 〃 溢れ出る涙が書いた闘病記 ・・・ ・・・ ・・・ ・・岡田静江 〃 親切のゴリ押しいやな顔をされ ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫 〃 鳴き止んだ蝉が孤独を急にくれ ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎 〃 趣味一つ持って幸せ生きる張り ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三 〃 郵政の論争遂に死者を出す ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子 〃 人知れず値踏みしてみるお中元 ・・・ ・・・ ・・・近藤智恵子 〃 生きている証に痛む脛の傷 ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司 佳 句 脇役で終わった嘘の下手な父 ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司 〃 百本のバラを使った下心 ・・・ ・・・ ・・・ ・・戸田久子 〃 胃を先に浄土へ送る手術台 ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄 〃 欲捨てて道がだんだん広くなる ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司 〃 置き薬ノーシンだけが減っている ・・・ ・・・ ・・畠澄子