豊 柳 会 作 品



         第34回     平成17年10月  例会

         課題「走る」       木原広志 選      集句51句

         万博で人に釣られてつい走る ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子
         片想い渡したメモの走り書き ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子
         走りたいされど走れぬ親譲り ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子
         杖ついて走ってみろと言ってやる ・・・ ・・・ ・・・東松秀夫 
         一徹で一本道をひた走る ・・・ ・・・ ・・・ ・・・沢田正司
 入 選    補聴器の噂が先に走り出す ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
  〃      趣味の道走り続けて登り坂 ・・・ ・・・ ・・・ 畠澄子
  〃      直走るペンに託した恋心 ・・・ ・・・ ・・・ ・・吉川美保子
  〃      商談が進み手締めへ手が走る ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
  〃      万博の企業へ走る整理券 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・福井良子
  〃      ライバルが走る老いてはいられない ・・・ ・・・ ・・戸田久子
  〃      ひたすらに走り続ける孤独感 ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三
  〃      ふるさとへ心は既に走り出す ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃      盆踊り若さに負けぬ血が走る ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃      感情に走り決断定まれぬ ・・・ ・・・ ・・・ ・・吉川美保子
 佳 句    流行に走り個性を捨てていく ・・・ ・・・ ・・・ ・・・石黒玲子
  〃      親の引く路線無視して突っ走る ・・・ ・・・ ・・・ 岡田静江
  〃      傘寿ですもう走らない亀になる ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃      相続へ心の欲が先走る ・・・ ・・・ ・・・ ・・・下田郁夫
  〃      マイホーム夢だけ先に走り出す ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
 人 位     ケイタイに一日中を走らされ ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子
 地 位     気持ちよく走ってかかる鼠捕り ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
 天 位     予報にない夕立で走らされ ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三




  課題「気晴らし」          木原広志 選      集句 52句

         上役を酒の肴に大ジョッキ ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子
         気晴らしに羽をのばそう独り旅 ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三
         気晴らしに出掛けてみたら金使い ・・・ ・・・ ・・・ 東松秀夫
         気晴らしの夜のドライブ洒落てみる ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
 入 選    喋るだけ喋る女の昼下がり ・・・ ・・・ ・・・ ・・・森田キン子 
  〃     気晴らしの堅物がいて酔えぬ膝 ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子
  〃     気晴らしのたまのパチンコ大当たり ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃     気晴らしのお喋りに来る週二日 ・・・ ・・・ ・・・ ・・ 石黒玲子
  〃     旅に出て気の合う友と語り合う ・・・ ・・・ ・・・ ・・ 畠澄子
  〃     気晴らしに遠い異国の土地を踏む ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子
  〃     歌好きな仲間が集う憂さ晴らし ・・・ ・・・ ・・・ ・・ 岡田静江
  〃     音痴でもカラオケ行けば気が晴れる ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃     気晴らしに楽しい嘘を言ってみる ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
  〃     憂さ晴らし梯子の酒になった悔い ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
 佳 句    気晴らしの旅で伴侶と巡り合い ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子
  〃     気晴らしに暖簾潜れば妻がいる ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     気晴らしのランチタイムか主婦の群れ ・・・ ・・・ ・杉江晶子
  〃     喧嘩した妻はそのまま旅の空 ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子
  〃     蒼天へ深呼吸する露天風呂 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子




  雑 詠               木原広志 選     集句 53句

         生きること堪えねばならぬこの暑さ ・・・ ・・・ ・・・ 畠澄子
         もう居ない人の気配を感じる夜 ・・・ ・・・ ・ 吉川美保子
         肩上げを解いたゆかたを孫に着せ ・・・ ・・・ ・福井良子
         背伸びして無理な付き合い我を知る ・・・ ・・・ ・・杉江晶子
         若返り遺影にすまぬ旅の宿 ・・・ ・・・ ・・・ 岡田静江
         挨拶の良さがお店を引き立てる ・・・ ・・・ ・・中村邦子
  入 選    お見舞いはお金で良いと言う電話 ・・・ ・・・ ・・原亮太郎
  〃     喝采の残り時間を手に掬う ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子
  〃     心経も聖書も読んで迷い増え ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     アリバイが崩れ夫の目が沈む ・・・ ・・・ ・・・森田キン子
  〃     赤い糸保障期限はありません ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃     正論を言えば古いとボツにされ ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子
  〃     気前良く奢り財布が悲鳴あげ ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃     しなやかに見せて信念まだ曲げず ・・・ ・・・ 山崎章三
  〃     川の字で寝た日もあった狭い部屋 ・・・ ・・・ 犬塚敦子
  〃     女ごころ鏡と語り逢いに行く ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子
 佳 句    肩書きが取れると変わる風の向き ・・・ ・・・ ・東松秀夫
  〃     生き生きと笑いがつくる顔の艶 ・・・ ・・・ ・・・ 石黒玲子
  〃     一病の鬼が私を出たがらず ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃     ちょっとした弾みで夫婦しています ・・・ ・・・ ・・沢田正司
  〃     八起きして世間の風を肌で知る ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三



               平成17年11月10日 記す  (10月は多忙のため更新出来なかった)