豊 柳 会 作 品



         第36回     平成17年12月   例会

         課題「喋る」       木原広志 選   集句 47句

         ハンドルの隣の話しがうるさ過ぎ ・・・ ・・・ 近藤智恵子
         好く成ってくれたネと茄子に礼を言う ・・・ ・・・畠澄子
         お喋りを楽しむ余裕もって生き ・・・ ・・・ ・・・石黒玲子
         愚妻でも喋る相手のいる元気 ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子
         核心に触れるとピタリ貝になる ・・・ ・・・ ・吉川美保子
 入 選    よく喋る女の気持ちすぐ分る ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子
  〃     内緒だと喋った秘密すぐもれる ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃     喋るのを止めて一日長く居る ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
  〃     とりとめのない話ならよく喋る ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃     相槌を打ちお喋りを聞き流す ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三
  〃     何処ででも煙たがられる喋り過ぎ ・・・ ・・・ 福井良子
  〃     得をした日のお喋りの多いこと ・・・ ・・・ ・・ 山崎章三
  〃     それぞれで始まる母の喋り癖 ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
  〃     話し下手口説き文句は目が話す ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃     喋らぬが顔に出ている良い知らせ ・・・ ・・・ ・・中村邦子
 佳 句    さよならと言って終わらぬ立ち話 ・・・ ・・・ ・・森田キン子
  〃     喋り過ぎ鍋がかっかと怒り出す ・・・ ・・・ ・・・ 岡田静江
  〃     一泊で喋り明かしたクラス会 ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃     わが妻も宮川花子には負ける ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     よく喋る男に気骨が見えてこぬ ・・・ ・・・ ・・ 森田キン子
 人 位    低俗な喋りにテレビ切る茶の間 ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
 地 位    奢られた引け目が秘密喋られる ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
 天 位    ごつい手が父の生きざま喋り出す ・・・ ・・・ ・・・久野幸雄



  課題「増える」          木原広志 選     集句47句

         現代病精神科だかが増えている ・・・ ・・・ ・・・ 東松秀夫
         お人好し頼まれ事に潰れそう ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子
         今日もまた事故と汚職で耳痛い ・・・ ・・・ ・・・ 畠澄子
         年毎に増えるシミ皺手に負えず ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子
         預金高覗いてニヤリえびす顔 ・・・ ・・・ ・・・ 岡田静江
 入 選    猫だけが頼みもしない子を増やす ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
  〃     可愛さに孫の写真は増え続け ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃     通院の薬が増えて生きのびる ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子
  〃     慣れすぎた平和に鳩が増えすぎる ・・・ ・・・ ・・・山崎章三
  〃     ランチからケーキで増やす皮下脂肪 ・・・ ・・・ ・・中村邦子
  〃     忘れたい事が日記に増えて来る ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
  〃     税と皺知らない内に増えていく ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃     グルメ旅ベルトの穴を一つあけ ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     古希過ぎて病院カルテばかり増え ・・・ ・・・ ・・・下田郁夫
  〃     介護保険増額されて生きのびる ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子
 佳 句    じっくりと見れば増えてる皺の数 ・・・ ・・・ ・・・森田キン子
  〃      酒の量増えてカルテに注意され ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三
  〃     追い風に乗ると味方が増えてくる ・・・ ・・・ ・・・柴田忠司
  〃     痛むとこ増えて話題に事かかぬ ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子
  〃     天高く体重計が悲鳴あげ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・石黒玲子




  雑 詠            木原広志 選     集句 51句

         高年が揃えば歌はリバイバル ・・・ ・・・ ・・・ 畠澄子
         愛された証か柿が熟れている ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子
         頑として飛行機嫌い旅プラン ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子
         箸二膳今日も絆を確かめる ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
         叱られて始めて判る愚かさに ・・・ ・・・ ・・・ 東松秀夫
         忠誠を誓った相手今はいぬ ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子 
         ケセラセラ余命楽しく闊歩する ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子
         生まれた子整形前の母の顔 ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
 入 選    澄み切った空へ希望の夢を抱く ・・・ ・・・ ・・・ 岡田静江
  〃     忘年会座る席にもある派閥 ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃     冷え切った体に沁みるミルクティー ・・・ ・・・ ・・ 岡田静江
  〃     負けそうで作り笑いをしてしまう ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃     一周忌自由になった曼珠沙華 ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃     手の届く範囲で亭主泳がせる ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃     老眼の上げ下げをして世相読む ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三
  〃     胸を突く言葉沈思の中で飲む ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子
  〃     よく出来た子だと親まで褒められる ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃     好きな人います不倫に遠い仲 ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
 佳 句    帯の位置下げ貫禄の身のこなし ・・・ ・・・ ・・・ 石黒玲子
  〃     招待の席で序の舞から眠り ・・・ ・・・ ・・・ ・・沢田正司
  〃     透明なロープで守る親ごころ ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃     買えそうにないカタログを持ち帰り ・・・ ・・・ ・・石黒玲子
  〃     カップ麺に詳しくなった妻の留守 ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子



          平成17年12月15日(木) 記


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