第38回        平成18年2月  例会

         課題「酒」       木原広志 選   集句 51句

         帰り道友と甘酒忘れない ・・・ ・・・ ・・・ 畠澄子
         呑まないと堅い決意も夜までは ・・・ ・・・ 中村邦子
         晩酌は目盛りきびしい監視酒 ・・・ ・・・ 原亮太郎
         酔うほどに自慢の口が滑り出す ・・・ ・・・ 岡田静江
         寺廻りやっぱり欲しい般若湯 ・・・ ・・・ ・福井良子
         三が日おせちが誘う手酌酒 ・・・ ・・・ 杉江晶子
 入 選    父の酒ちびりちびり飲む夜更け ・・・ ・・・ 犬塚敦子
  〃     酒があるだから汗して働ける ・・・ ・・・ 近藤智恵子
  〃     別れた夜独り手酌の苦い酒 ・・・ ・・・ ・・ 沢田正司
  〃     一合の酒で女の酔ったふり ・・・ ・・・ ・戸田久子
  〃     休肝日長湯で酔ってふて寝する ・・・ ・・・ 石黒玲子
  〃     告白は酒の力を借りてする ・・・ ・・・ ・・沢田正司
  〃     すこやかに初春を寿ぐ夫婦酒 ・・・ ・・・ ・久野幸雄
  〃     買収の酒飲まされたのは不覚 ・・・ ・・・ ・沢田正司
  〃     一杯が運命替えた酒の席 ・・・ ・・・ ・・・ ・・犬塚敦子
  〃     酔ったなと言って手酌がまだ続く ・・・ ・・・ 森田キン子
 佳 句   下戸だって言うから結婚したんです ・・・ ・吉川美保子
  〃     勝って飲み負けてまた飲むドラファン ・・・  近藤智恵子
  〃     反省会結局飲んだだけの事 ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃     酒にきで私の過去は語れない ・・・ ・・・ ・・下田郁夫
  〃     舌洗う程度の酒でいい夢路 ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三
 人 位    味方だと信じた酒に裏があり ・・・ ・・・ ・・柴田忠司
 地 位    手作りのぐい呑みがあり旨い酒 ・・・ ・・・ 近藤智恵子
 天 位    合格の美酒をころがす喉仏 ・・・ ・・・ ・・・ 石黒玲子


 課題「人生」          木原広志 選     集句 49句

         晩年は杖でありたい支えたい ・・・ ・・・ 岡田静江
         甘辛い人生たべる箸袋 ・・・ ・・・ ・・・ ・戸田久子
         人生のドラマが届く年賀状 ・・・ ・・・ ・・中村邦子
         人生の黄昏なみだ脆くなる ・・・ ・・・ ・・ 柴田忠司
         楽しい事希望に持って生きて行く ・・・ ・・・ 畠澄子
         我が人生かなり気ままな独り旅 ・・・ ・・・ ・・石黒玲子
 入 選    人生の出会いが進路決めてくれ ・・・ ・・・ 吉川美保子
  〃     八十路坂まだ人生は八合目 ・・・ ・・・ ・・・久野幸雄
  〃     真っ直ぐに来た人生で世辞が下手 ・・・ ・・ 山崎章三
  〃     二度とない人生今日も汗を積む ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃     自分史は誇張と見栄が踊ってる ・・・ ・・・ ・・下田郁夫
  〃     人生に夢持ち続け母は生き ・・・ ・・・ ・・犬塚敦子
  〃     流し合う背で人生を語り合う ・・・ ・・・ ・・ 原亮太郎
  〃     どん底で知る人生の裏表 ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子
  〃     一歩引く事で人生丸く住み ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子
  〃     こつこつと生きて大志はそのまんま ・・・ 森田キン子
 佳 句    人生を喜寿が語れば頷ける ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃     白旗も反旗振った人生譜 ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     いい人と出会い悔いなき共白髪 ・・・ ・・・ 近藤智恵子
  〃     転職を恥る事ないこの時世 ・・・ ・・・ ・・・杉江晶子
  〃     還暦という人生の曲がり角 ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司


  雑 詠         木原広志 選   集句 51句

         年なんて忘れ当分生きてやろ ・・・ ・・・ 吉川美保子
         ふと思う故郷の味と里の酒 ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三
         飛来した池の白鳥えさをやり ・・・ ・・・ ・・・ 畠澄子
         健康をひたすら祈る八十路初春 ・・・ ・・・近藤智恵子
         幸せな五体満足年の暮れ ・・・ ・・・ ・・・ 守屋 実
         土地つきの古家に決めたマイホーム ・・・ ・ 福井良子
         大声で愚痴だけ海へ捨ててくる ・・・ ・・・ ・・中村邦子
 入 選    ひと言を告げると薬増やされる ・・・ ・・・  柴田忠司
  〃     笑顔美人心の中に鬼も住み ・・・ ・・・ ・・・ 石黒玲子
  〃     定めとは言うに悲しい事故の跡 ・・・ ・・・ ・・ 下田郁夫
  〃     雪の朝ほっと温もる筒茶碗 ・・・ ・・・ ・・・ 石黒玲子
  〃     友の字も枯れて来たなと見る賀状 ・・・ ・・・ ・犬塚敦子
  〃     餅を食べ慣れぬ入れ歯に叱られる ・・・ ・・・沢田正司
  〃     物忘れつづき吹雪の音がする ・・・ ・・・ ・ 戸田久子
  〃     人相をよくする為にする笑顔 ・・・ ・・・ ・・原亮太郎
  〃     ジョギングの朝を愛犬リードする ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃     大掃除思い出ばかり顔をだす ・・・ ・・・ ・・森田キン子
 佳 句    診察券トランプほども持ち歩く ・・・ ・・・ ・岡田静江
  〃     逆さとは誰も思わぬ抽象画 ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     酒くすり交互に飲んだお正月 ・・・ ・・・ ・・森田キン子
  〃     血糖値妻の手にある匙加減 ・・・ ・・・ ・・・久野幸雄
  〃     自信など無くても派手を買って来る ・・・ ・・・ 原亮太郎

             平成18年2月13日(月)記

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