豊 柳 会 作 品



         第40回     平成18年4月  例会

         課題「よろこび」       木原広志 選  集句 44句

         パチンコで大当たりして喜びを ・・・ ・・・東松秀夫
         炸裂のパワー静香の舞姿 ・・・ ・・・ 吉川美保子
         喜びの声を発する子の誕生 ・・・ ・・・ 犬塚敦子
         ときめきの春盆梅がつれて来た ・・・ ・・・ 畠澄子
         人知れず磨いた腕で勝った時 ・・・ ・・野田末次郎
 入 選    結納へ富士を掲げて待つ客間 ・・・ ・・・ 福井良子
  〃     喜びも修羅も分け合う共白髪 ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     押さえても喜び胸を駆け巡る ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃     朝飯が旨い幸せ噛みしめる ・・・ ・・・ 近藤智恵子
  〃     生きている喜び爪がよく伸びる ・・・ ・・・ 山崎章三
  〃     喜びを素直に出せぬ父の肩 ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃     携帯の声も弾んでサクラサク ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃     産声がドアの向こうに聞こえ出す ・・・ ・原亮太郎
  〃     知多遍路満願の日の胸の内 ・・・ ・・・ 近藤智恵子
  〃     喜びと飛び立つ春の滑走路 ・・・ ・・・ 戸田久子
 佳 句    床の間を磨き祝いの使者を待つ ・・・ ・久野幸雄
  〃     合格の通知へ膳の鯛踊る ・・・ ・・・ ・・ 柴田忠司
  〃     梅の香を連れて飛び込むいい知らせ ・・・ 石黒玲子
  〃     合格の声が上擦る電話口 ・・・ ・・・ ・・ 久野幸雄
  〃     旅みやげ喜ぶ顔へ配り終え ・・・ ・・・ 山崎章三
 人 位    喜びの中に涙も連れてくる ・・・ ・・・ 原亮太郎
 地 位    喜んでばかりはおれぬ長寿国 ・・・ ・・・ 沢田正司
 天 位    百点の顔が家路へひた走り ・・・ ・・・ 森田キン子

         課題「趣味」     木原広志 選    集句 44句

         趣味が趣味呼んで多忙な日を送り ・・・ 野田末次郎
         趣味一つ持って幸せ生きる張り ・・・ ・・・ 山崎章三
         妻好みへ出掛けに着替えさせられる ・・・ 森田キン子
         盆梅の力作揃い人を寄せ ・・・ ・・・ ・・福井良子
         人生で酒がなくても趣味が増え ・・・ ・・・ 東松秀夫
         七十路坂趣味の仲間が活をくれ ・・・ ・ 近藤智恵子
         趣味の域越えて腕あげ忙しい ・・・ ・・・ 吉川美保子
 入 選    趣味仲間まるい空気を漂わせ ・・・ ・・・ 戸田久子
  〃     優勝へ運も味方をしたゴルフ ・・・ ・・・ ・・久野幸雄
  〃     カルチャーへ若やいで行く妻の靴 ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃     趣味活かし手打ちうどんの店が持て ・・・ ・ 福井良子
  〃     趣味の会ひと色足した絵の具皿 ・・・ ・・・ ・戸田久子
  〃     お互いに磨いて光る趣味の道 ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃     おなじ趣味持ったお陰のお茶の友 ・・・ ・・・ 畠澄子
  〃     一泊のゴルフツアーに話も弾み ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃     同じ趣味心は直ぐに通じ合い ・・・ ・・・ ・・下田郁夫
  〃     通帳の残高を見るだけが趣味 ・・・ ・・・ ・・沢田正司
 佳 句    自分だけ悦に入ってるコレクター ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃     虫干しを兼ねて和服で茶を習う ・・・ ・・・ 石黒玲子
  〃     解くのも好きで編んでる毛糸玉 ・・・ ・・・ 犬塚敦子
  〃     それ程に受けない趣味のかくし芸 ・・・ ・・・ 原亮太郎
  〃     旅仲間それぞれ違う趣味を持ち ・・・ ・・・ 石黒玲子

  雑  詠       木原広志 選    集句 48句

         御し難い私の心掴めない ・・・ ・・・ ・・吉川美保子
         八十路坂生きた証を振り返る ・・・ ・・・ 守屋 実
         天下り給与に我が家のヘソクリが ・・・野田末次郎
 入 選    球春の便りも近いお水取り ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃     汽車の窓送る言葉につまる胸 ・・・ ・・・ 東松秀夫
  〃     靴紐を結び直して春に逢う ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     およばれの膳に笑顔の膝小僧 ・・・ ・・・ 石黒玲子
  〃     生きている証欲から抜け出せぬ ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃     介助犬が癒し老女手放さず ・・・ ・・・ ・・石黒玲子
  〃     散歩道さえずり聞いて足を止め ・・・ ・・・ 畠澄子
  〃     幸せを一人称でネギ刻む ・・・ ・・・ ・・・戸田久子
  〃     風雪に耐えた古木に梅香る ・・・ ・・・ ・・山崎章三
  〃     石橋を叩いて株で損をする ・・・ ・・・ ・・下田郁夫
  〃     不器用な足で前しか進まない ・・・ ・・・ 戸田久子
 佳 句    総入れ歯口元だけを若く見せ ・・・ ・・・ 森田キン子
  〃     朱を少し足して八十路を若くする ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃     花遍路張り切る白いスニーカー ・・・ ・・・ 石黒玲子
  〃     旅の恥とことん値切り土産買う ・・・ ・・・ 近藤智恵子
  〃     退院を畳みの部屋に迎えられ ・・・ ・・・ ・原亮太郎

         平成18年4月7日(金) 記

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