豊 柳 会 作 品



         第42回     平成18年6月  例会

         課題「 心 」       木原広志 選   集句 50句

         命ごい心の中にある不安 ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子
         眼を閉じて心遊ばせ憂さ放つ ・・・ ・・・ 森田雅代
         いい旅は雨の中でも心晴れ ・・・ ・・・ 中村邦子
         同居の灯こころの溝を埋める孫 ・・・ ・・・ 柴田忠司
 入 選    流し目に心奪われ狂わされ ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子
  〃     人の輪を心に刻む助け合い ・・・ ・・・ ・ 山崎章三
  〃     心にも無いとお世辞が上手く言え ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃     閉ざされた心に愛の花活ける ・・・ ・・・ ・・ 吉川美保子
  〃     古傷を癒してくれる童歌 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 畠澄子
  〃     憎い人わたしの心奪い取る ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     キャバクラの女の心計り兼ね ・・・ ・・・ ・・ 近藤智恵子
  〃     心美人になりたく写経書いてみる ・・・ ・・・ 戸田久子
  〃     お迎えがあるまで頼るお念仏 ・・・ ・・・ 畠澄子
  〃     ある時の自分の心切り刻む ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子
 佳 句    下心喉につかえるフルコース ・・・ ・・・ ・・森田キン子
  〃     ブランドの値札に心試される ・・・ ・・・ 原亮太郎
  〃     日本の文化伝える茶の心 ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子
  〃     心から詫びているとは見えぬ顔 ・・・ ・・沢田正司
  〃     一歩引く心を持つと風も凪ぐ ・・・ ・・・ ・久野幸雄
 人 位    新緑へ心も洗う露天風呂 ・・・ ・・・ ・・ 石黒玲子
 地 位    遠慮して心残りの寿司の皿 ・・・ ・・・ ・・森田キン子
 天 位    献血が済んで心を浄化する ・・・ ・・・ ・久野幸雄


         課題「過去」          木原広志 選  集句 47句

         輝いた時の話題に熱上がる ・・・ ・・・ ・・・ 石黒玲子
         住み慣れた過去を忘れてお引越し ・・・ ・・・ 犬塚敦子
         何もせぬ一日これも過去となり ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
         年月が都合よく変える嫌な過去 ・・・ ・・・ 森田雅代
         栄光の思い出肩が重すぎる ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫
         愛された過去が私を支えてる ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三
 入 選    距離おいて見ればつまらぬ過去の人 ・・・ ・・・ 福井良子
  〃     思い出を繰り返し見る旅写真 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・畠澄子
  〃     再会へ咄嗟に過去が顔を出す ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子
  〃     元社長今はタクシードライバー ・・・ ・・・ ・・・吉川美保子
  〃     耐えて来た過去を忘れて見る夕陽 ・・・ ・・ 戸田久子
  〃     戦争の痛み過去へと追いやらず ・・・ ・・・ 吉川美保子
  〃     再就職過去の栄光邪魔になり ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子
  〃     再会に男やっぱり血がさわぐ ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃     苦しんだ修行を積んで今がある ・・・ ・・・ ・ 柴田忠司
  〃     過去を消す女が見せる高笑い ・・・ ・・・ ・・森田キン子
 佳 句    命懸け駆け落ちしたとは子に言えず ・・・ ・・ 近藤智恵子
  〃     この顔でバラ色の過去ありました ・・・ ・・・ 中村邦子
  〃     過去を知る女がぼくを料理する ・・・ ・・・ ・・・沢田正司
  〃     栄光の過去は語らぬ男の背 ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     政敵がわたしの過去に触れたがる ・・・ ・・・ 沢田正司


    雑  詠            木原広志 選      集句 49句

         窓を討つ春の嵐に花が泣く ・・・ ・・・ 中村邦子
         友が居る只それだけで心癒え ・・・ ・・・ 下田郁夫
         夫とは同志と気づく事が増え ・・・ ・・・ 森田雅代
         耐え忍ぶ愛あればこそ今がある ・・・ ・・・ 山崎章三
         脳味噌のタガがゆるんだ記憶力 ・・・ ・・・ 畠澄子
 入 選    宝くじ掴み損ねて平和です ・・・ ・・・ ・・ 柴田忠司
  〃     栄光の過去を背負ったホームレス ・・・ ・・・ 吉川美保子
  〃     ジャンプ傘びっくり箱のように開き ・・・ ・・森田キン子
  〃     本音ばかりを言うから座る場所がない ・・・  戸田久子
  〃     妥協する言葉捜してする喧嘩 ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
  〃     先頭に立つと後ろが見えにくい ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     わたくしの半分とても怠けもの ・・・ ・・・ ・吉川美保子
  〃     物忘れ脳を鍛えるパズル買う ・・・ ・・・ 石黒玲子
  〃     口数が多くて失敗ばかりする ・・・ ・・・ 近藤智恵子
  〃     クラス会傘寿の顔を見比べる ・・・ ・・・ 久野幸雄
 佳 句    玉子焼き少し子供に見直され ・・・ ・・・ ・犬塚敦子
  〃     晩学へ国語辞典がすり切れる ・・・ ・・・ 戸田久子
  〃     捨て猫の目に逆らえず持ち帰る ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     他人にな刺客に見える受験生 ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     骨抜きの男になって孫を抱く ・・・ ・・・ 森田キン子
           平成18年6月12日(月) 記

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