豊 柳 会 作 品



         第43回     平成18年7月  例会

         課題「雨」       木原広志 選  集句 49句

         夕立が一役買った縄のれん ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
         にわか雨不意の飛び込み居つく客 ・・・ ・・・ 杉江晶子
         にわか雨相合傘で恋芽生え ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫
         雨の日は外へ出るより読書する ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三
         雨上がり雲のすきまに虹の橋 ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子
         お出かけに肩身狭める雨男 ・・・ ・・・ ・・・ 森田雅代
 入 選    外は雨ゆっくり入る仕舞い風呂 ・・・ ・・・ ・・・ 畠澄子
  〃     予報士も傘を放さぬ晴れ予報 ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     雨上がり子供がはしゃぐ水溜り ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子
  〃     待っていた休日憎い雨となり ・・・ ・・・ ・・・ ・・・守屋 実
  〃     菜種梅雨定植急ぐきゅうり苗 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・畠澄子
  〃     アジサイが雨に色増し人を恋う ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄 
  〃     あじさいと雨の旅情にぬれている ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子
  〃     菜園へ無駄にはならぬ雨を溜め ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子
  〃     明日は旅何回見ても予報雨 ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子
  〃     雨の駅予期せぬ夫待っていた ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
 佳 句    雲行きを読んで元気な雨蛙 ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃     紫陽花もわたしも雨を待ち焦がれ ・・・ ・・・  吉川美保子
  〃     人間は勝手雨ごい雨嫌い ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子
  〃     雨に濡れ風情楽しむ花菖蒲 ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子
  〃     新調の喪服を濡らす菜種梅雨 ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司

         課題「夫婦」         木原広志 選    集句 50句

         夫婦って空気みたいと妻が言う ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子
         少し距離空けておりたい夫婦岩 ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
         悲しみが半分になるのも夫婦 ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三
         無口なら平和で暮れるああ夫婦 ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子
 入 選    釣り合わぬ縁と言われて共白髪 ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子
  〃     似た者の夫婦で喜劇繰り返し ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     年毎に強い絆の夫婦愛 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃     夫婦岩縄のゆとりで座を守る ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子
  〃     趣味多き夫婦で老を遠ざける ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃     勘違いしたまま添うて共白髪 ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     お互いに我慢比べの夫婦仲 ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃     青い目の孫も生まれて睦まじい ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子
  〃     聞き流す癖で話が噛み合わず ・・・ ・・・ ・・・ 森田雅代
 佳 句    夫婦共運勢欄が良い恐さ ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃     有能な妻に無能を演じられ ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
  〃     黙ってはいるが歩幅の合う夫婦 ・・・ ・・・ ・・・ 畠澄子
  〃     夫婦でも同じ墓には入りません ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子
  〃     年輪を重ね夫婦の顔になる ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
 人 位    喧嘩して互いに犬に語りかけ ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子
 地 位    夫婦円満すこし離れて息をする ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子
 天 位    定年後各自で作る昼ごはん ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子


   雑 詠          木原広志 選    集句 47句

         厄除けに参り帰りにねずみ捕り ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子
         エプロンをきっちり締めて主夫となる ・・・ ・・・ 原亮太郎
         上手下手あってこの世は面白い ・・・ ・・・ ・・・ 畠澄子
         自由には孤独がいつも付き纏う ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子
         思い切り転んだ姿負け惜しみ ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子
         一粒の種で無限の夢がある ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
         聞いている耳は確かな違和感を ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子
         辛かった半生たたむ茶封筒 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・戸田久子
         いまいましい運転中の蚊に負ける ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子
 入 選    飽食でゴミ人間を振り回す ・・・ ・・・ ・・・ ・・・久野幸雄
  〃     温暖化五月始めの衣替え ・・・ ・・・ ・・・ ・・・下田郁夫
  〃     面白い人と言われて散った恋 ・・・ ・・・ ・・・ ・・沢田正司
  〃     計算が苦手子どもの頭借り ・・・ ・・・ ・・・ ・・守屋 実
  〃     追い風を貰って妻と行く余生 ・・・ ・・・ ・・・ ・・ 山崎章三
  〃     平凡な日々で埋まらぬ日記帳 ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃     五ケ月の孫に甘さを見透かされ ・・・ ・・・ ・・・ 森田雅代
 佳 句    浮気する元気も金もない余生 ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃     夏衣俯く乳房つり上げる ・・・ ・・・ ・・・ ・・・近藤智恵子
  〃     母の日のついでに父の物も買い ・・・ ・・・ ・・・ 守屋 実
  〃     躓いて他人事では無い老化 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃     その場では味方の顔でする握手 ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司

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          平成18年7月10日(月)記す