豊 柳 会 作 品
第44回 平成18年8月 例会
課題「 男 」 木原広志 選 51句
啖呵きる男らしさは夢の夢 ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫 昔なら男を産んで褒められる ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子 関白も定年と言う関所あり ・・・ ・・・ ・・・ 野田末次郎 お隣は家事分担が逆のよう ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子 入 選 火のような言葉を吐いた男老い ・・・ ・・・ ・ 吉川美保子 〃 惜しまれて花道を去る男の美 ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司 〃 威勢よい言葉に覗く気の弱さ ・・・ ・・・ ・・・ 森田雅代 〃 部屋中にヨン様を貼り熱く燃え ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子 〃 予科練は昔男の花でした ・・・ ・・・ ・・・ ・・・久野幸雄 〃 温故知新男のまなこ光り出す ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子 〃 恐妻家客の前では夫立て ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子 〃 決断を迫る彼女に男揺れ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 守屋 実 〃 おでん鍋男の舌で決まる味 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三 〃 逆風に耐えて男がつくる顔 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司 佳 句 いい男見れば八十路も心揺れ ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子 〃 新入社男を磨く靴の減り ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司 〃 縄のれんシャイな男の手酌酒 ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子 〃 娘婿どの人も好い親心 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 畠澄子 〃 何もせぬ男を飼った五十年 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎 人 位 境界線引いて男の意地を張る ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子 地 位 肩パット男運など気にしない ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三 天 位 男には丁度いいのに痩せたがり ・・・ ・・・ ・・・久野幸雄
課題「お金」 木原広志 選 51句 我が財布万札の顔久し振り ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫 お誘いへ財布の都合聞いてみる ・・・ ・・・ 柴田忠司 人さまの金を自由にする銀行 ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子 あの世まで持って行けぬ財産は ・・・ ・・・ ・・ 畠澄子 大見得を切ったがやっぱり金欲しい ・・・ ・野田末次郎 返済の見通し立ってローン組み ・・・ ・・・ ・守屋 実 入 選 借金の額を自慢の種にする ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子 〃 新札を手離すときにある未練 ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子 〃 金よりも健康が良し病んで知る ・・・ ・・・ ・・近藤智恵子 〃 まだ生きるつもりを笑う預金帳 ・・・ ・・・ ・・原亮太郎 〃 保険金想定通り妻握る ・・・ ・・・ ・・・ ・杉江晶子 〃 義援金日本トップと言う誇り ・・・ ・・・ ・・福井良子 〃 空元気金は天下の回りもの ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子 〃 揺り籠も墓場も金で付くランク ・・・ ・・・ ・・森田雅代 〃 札束を積まれ心が揺れ動く ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司 〃 失敗を笑い話にして稼ぐ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子 佳 句 貸した金請求するに頭下げ ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄 〃 年金があるから孫に慕われる ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子 〃 募金箱千円札を見せて入れ ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄 〃 金利より粗品の方が喜ばれ ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎 〃 お金だす時の日本は喜ばれ ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三
雑 詠 木原広志 選 47句 お千代保さん狐の餌をただでくれ ・・・ ・・・ 久野幸雄 シャボン玉子供に還り孫と吹く ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子 田の草も鴨の動きで取り尽す ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子 オーバーな演技白熱旅芝居 ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子 師の教え躓くたびに思い出す ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司 子等自立皿数減って隙間風 ・・・ ・・・ ・・・ 森田雅代 間違いを咳き誤魔化すプロの歌手 ・・・ ・・・ ・・ 下田郁夫 入 選 中流を走り続けて背が軋む ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子 〃 ストレスを噂話で消している ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子 〃 家計簿へまだ言い出せぬ遊ぶ金 ・・・ ・・・ ・・・ 守屋 実 〃 年毎に物忘れ増え抱く不安 ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子 〃 結婚と離婚で埋める週刊誌 ・・・ ・・・ ・・・ 野田末次郎 〃 盗み酒する時妻が顔を出す ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司 〃 失敗のない様つまり何もせず ・・・ ・・・ ・・ 原亮太郎 〃 居眠りをさせぬ熱演旅一座 ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子 〃 抱擁の熱き昔を夢に見る ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子 〃 談合のいい弁当を食べて決め ・・・ ・・・ ・・・ 野田末次郎 佳 句 ひと言が胸を貫く言葉尻 ・・・ ・・・ ・・・ ・・沢田正司 〃 お茶が出て回覧板が上がり込む ・・・ ・・・ ・・・畠澄子 〃 標的花は正座を崩さない ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子 〃 妻だけが知らない妻の高いびき ・・・ ・・・ ・・森田キン子 〃 皺埋めた化粧取るのに手間がいり ・・・ ・・・ ・森田キン子