豊 柳 会 作 品
第46回 平成18年10月 例会
課題「 味 」 木原広志 選 集句 48句
味占めた鬼の居ぬ間の盗み酒 ・・・ ・・・ 野田末次郎 持ち味を芸に活かした講談師 ・・・ ・・・ 杉江晶子 料理本頼って出来た赴任先 ・・・ ・・・ ・・・ 守屋 実 旨そうに食べてタレントギャラもくる ・・・ 近藤智恵子 ほうり込んで作る煮物は母の味 ・・・ ・・・ 森田キン子 入 選 薄味の言葉で友を包みこむ ・・・ ・・・ ・・・戸田久子 〃 まあまあの味と夫にあしらわれ ・・・ ・・・ ・ 原亮太郎 〃 気疲れの味にうるさい客が来る ・・・ ・・・ ・・福井良子 〃 助言者の切れ味のよい話しぶり ・・・ ・・・ ・・・石黒玲子 〃 調味料氾濫になり味おんち ・・・ ・・・ ・・・ 畠澄子 〃 匙加減母の味には追いつけぬ ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子 〃 グルメ旅サイフは細り身は太る ・・・ ・・・ ・・・ 森田雅代 〃 人間味滲みでた頃少し老い ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子 〃 手抜きせず作る料理の味で褒め ・・・ ・・・ ・・・山崎章三 〃 昼飯は試食の味見だけで済み ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司 佳 句 母の匙甘さ蚊らさを知り尽くす ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司 〃 うす味で長寿の秘訣教えられ ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三 〃 味をしめ度々お茶のときに来る ・・・ ・・・ ・・・ 石黒玲子 〃 母の味よりもいつしか妻の味 ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司 〃 タレントが褒めて食べてるグルメ旅 ・・・ ・・・ 久野幸雄 人 位 絶品の味付け母の目分量 ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄 地 位 退院の味を畳みに教えられ ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎 天 位 金賞に輝く地酒舌に溶け ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子
課題「介護」 木原広志 選 50句 倒れたらお任せコース人任せ ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子 介護するされる夫婦の二人旅 ・・・ ・・・ ・・・ 守屋 実 シニア婚介護に適す人選ぶ ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子 満ち足りた笑顔にほっとする介護 ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎 介護され妻の愛情確かめる ・・・ ・・・ ・・・ 野田末次郎 最後には介護施設も運次第 ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子 行く末は介護ロボット全て遣る ・・・ ・・・ ・・柴田忠司 介護の手待ってる人多すぎる ・・・ ・・・ ・・・ 畠澄子 入 選 マニュアルの介護で愛は届かない ・・・ ・・・ ・・戸田久子 〃 介護する若者の掌が温かい ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子 〃 介護するされる覚悟でいる夫婦 ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子 〃 ショートスティまず大の字でする昼寝 ・・・ ・・森田雅代 〃 守られた命と響きあう介護 ・・・ ・・・ ・・・ ・・戸田久子 〃 母看取る介護の中にある重み ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子 〃 手は貸さぬ夫口だけ親思い ・・・ ・・・ ・・・ 森田雅代 〃 介護する妻が阿弥陀に見えてくる ・・・ ・・・ ・沢田正司 〃 七十の息子が母を介護する ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司 佳 句 息抜きを覚え介護に張りが出る ・・・ ・・・ ・・・ 石黒玲子 〃 満面の笑みの介護は金が要り ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子 〃 節くれた指で介護の背を洗う ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三 〃 介護の手借りて人間まだ続く ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子 〃 親看取る事が美談になる時世 ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
雑 詠 木原広志 選 49句 気構えは人一倍にある自分 ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子 齧られる脛があるうち子は楽し ・・・ ・・・ ・・・ 守屋 実 休暇あけ体内時計巻き戻す ・・・ ・・・ ・・・ 石黒玲子 久し振り出合った笑顔に寿命延び ・・・ ・・・ ・・・ 畠澄子 雑魚だけが残り気楽な三次会 ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄 一度だけ雷の様怒鳴りたい ・・・ ・・・ ・・・ 野田末次郎 一生を女の業と戦って ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子 入 選 知多遍路終えて心が澄んでいる ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司 〃 叔母という顔で小言を置いていく ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子 〃 普段より多忙な嫁の盆休み ・・・ ・・・ ・・・ 森田雅代 〃 詰め放題飴もしらすも欲を詰め ・・・ ・・・ ・・原亮太郎 〃 弱点を突かれ微熱がまだ覚めぬ ・・・ ・・・ ・・沢田正司 〃 嫁姑忍を重ねて和が芽生え ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子 〃 盆踊り覚えた頃に輪が消える ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子 〃 節水を学んだ孫の変わりよう ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子 〃 訳ありて義姉が長居をする帰省 ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子 佳 句 金貸しと医者の看板」だけの駅 ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎 〃 生臭い話が好きな牧師さま ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司 〃 少子化の波が介護の灯を揺らす ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三 〃 薬だと思って妻の愚痴を聞く ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎 〃 抜けぬよう残り少ない髪洗う ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子 人 位 赤い舌出して電話を聞いてやる ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司 地 位 傘の中ひとり残った老いた母 ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子 天 位 味方にも敵にもなって夫婦箸 ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三
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