豊 柳 会 作 品


       第27回     平成17年3月  例会

       課題 「歩く」         木原広志 選   集句 49句

            竹踏みも忘れず踏んだ八十路坂 ・・・ ・・・ ・・・  畠すみ子
            歩く人車頼らぬ自尊心 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子
            満身の笑顔よちよち初歩き ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 岡田静江
            孫は背の誕生餅と歩き出す ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子
            人生は七坂八坂まさか越え ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三
 入 選       歩き方まで遺伝子が見えてくる ・・・ ・・・ ・・・ ・森田キン子
  〃        薬より歩けと言った聴診器 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃        落ち葉踏み朝一番の散歩道 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三
  〃        歩く会熊野古道へ語が弾む ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃        あの人に今朝も逢えない散歩道 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃        天気見て今日は歩くと妻が言う ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 東松秀夫
  〃        崖っぷち歩いた過去を糧とする ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司 
  〃        原点に戻って歩く弾む足 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・ 戸田久子
  〃        吐く息が朝の空気が歩かせる ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子
  〃        リハビリで動かぬ足が一歩出る ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
 佳 句      渋滞を徒歩に抜かれているベンツ ・・・ ・・・ ・・・ ・・ 沢田正司
  〃        初孫の一足ごとに湧く拍手 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃        リハビリの母の肩抱く里の道 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃        最後まで元気な足で歩きたい ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
  〃        ひたすらに歩き捜査の鍵を解く ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子
 人 位       診察を受けた重たい胃と歩く ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
 地 位       しなやかに歩くモデルの無表情 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子
 天 位       全快を歩くリズムに告げられる ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎




   課題「忙しい」          木原広志<選     集句 48句

            友に言う趣味が多いと忙しい ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 東松秀夫
            遊ぶ暇欲しくてみんな忙しい ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子
            上下から突かれ忙しいパイプ役 ・・・ ・・・ ・・・ ・ 柴田忠司
            趣味二つこなすひと日は忙しい ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 畠すみ子
            一日がアッと言う間の子沢山 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子
 入 選       神様もお疲れでしょう松三日 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃        亡き母の姿を映す割烹着 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・岡田静江
  〃        忙しいだけでお金は付いて来ず ・・・ ・・・ ・・・ ・吉川美保子
  〃        今日は歌明日はダンスと翔ぶ塾女 ・・・ ・・・ ・・・ ・沢田正司
  〃        身の回り忙しいほど片付かぬ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
  〃        夕食は惣菜買って間に合わせ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子
  〃        それなりに忙しそうに日を送る ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
  〃        マラソンへ小旗の波が忙しい ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
  〃        忙しい時に限って不意の客 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子
  〃        忙しいいう程母は何もせず ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子
 佳 句       忙しい時がよかった定年後 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
  〃        孫が来る急に多忙な老いの城 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃        忙しいふりで疲れている無職 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子
  〃        忙しい母が優しい茶を入れる ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子
  〃        小商い付き合いばかり忙しい ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫
 人 位      苦もあった介護に明けた遠い日々 ・・・ ・・・ ・・・ ・犬塚敦子
 地 位      喜びを伝える口が忙しい ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子
 天 位      半分で吸い殻にした忙しさ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三




         雑  詠            木原広志 選   集句 50句

            なにくわぬ顔と仕草でばれる嘘 ・・・ ・・・ ・・・ ・犬塚敦子
            わたくしのハート根こそぎ奪う奴 ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子
            うっとりと見つめる妻の艶姿 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 岡田静江
            葱少し植えて足りたる暮らしぶり ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三
            気楽さに寂しさ混じる寡婦の午後 ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子
            横取りでみかん食べれぬ目白二羽 ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子
 入 選       世は不況歯医者から来る年賀状 ・・・ ・・・ ・・・  久野幸雄
  〃        日向ぼこ言葉の分かる猫と居る ・・・ ・・・ ・・・ ・・・  畠すみ子
  〃        一升も飲ませて口をまだ割らぬ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃        わたくしに大敵がある甘い物 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃        初天神重なる絵馬が風を呼ぶ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃        試供品だけで揃えた常備薬 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃        踏ん張れと母の遺影に睨まれる ・・・ ・・・ ・・・  森田キン子
  〃        友が来て昔を語る日向ぼこ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
  〃        青春の過去を秘め込む小引き出し ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子
  〃        用事など無いが欠席出すはがき ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
 佳 句       目で食べていると舌から叱られる ・・・ ・・・ ・・・ ・原亮太郎
  〃        水仙を包む汚職の新聞紙 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・  畠すみ子
  〃        人肌の温みわずかな人助け ・・・ ・・・ ・・・ ・・・  戸田久子 
  〃        古希あたり長寿というも憚られ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃        音痴だと言っているのに歌わされ ・・・ ・・・ ・・・ 東松秀夫



                   H.17.2.24. 記

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