豊 柳 会 作 品



    第28回     平成17年4月  例会

     課題「座る」       木原広志 選   集句 49句

            明く席へ焦る気持ちが押し退かれ ・・・ ・・・ ・・・  犬塚敦子
            座りだこ綺麗な足に似合わない ・・・ ・・・ ・・・  杉江晶子
            この寒波居座らないで明日は旅 ・・・ ・・・ ・・・  畠すみ子
            招かざる客が居座る長箒 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 岡田静江
 入 選       芸なしでお座りだけは上手い犬 ・・・ ・・・ ・・・  下田郁夫
  〃         シルバー席狸寝してるずるい奴 ・・・ ・・・ ・・・  久野幸雄
  〃        砂かぶり落ちた力士に逃げ惑い ・・・ ・・・ ・・・  福井良子
  〃        居座った貧乏神とウマが合い ・・・ ・・・ ・・・  柴田忠司
  〃        招かれて度胸で座るお茶の席 ・・・ ・・・ ・・・  石黒玲子
  〃        均等法女がでんと胡座かく ・・・ ・・・ ・・・  沢田正司
  〃        空席へお尻目測して座り ・・・ ・・・ ・・・ ・・・  森田キン子
  〃        志ん生は座っただけでとる笑い ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃        しっかりと愚痴聞かされた座りだこ ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子
  〃        憧れの人の隣にそっと居る ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子
 佳 句       いい顔すれば姑に居座られ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・近藤智恵子
  〃        譲られて素直に座る年齢になり ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
  〃        車座の真ん中におく父の汗 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子
  〃        煩悩を癒す無心の座禅組む ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃        幸せな女が見せる横座り ・・・ ・・・ ・・・ ・・・  山崎章三
 人 位       父の日の一日だけは座が温い ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
 地 位       定位置に母が座ると輪が和む ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
 天 位       正客にされて茶席の長い刻 ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子




  課題「出かける」         木原広志 選        出句 47句

            旅行するような気分で子が巣立つ ・・・ ・・・ ・・・原亮太郎
            休日は何故の早起き我が夫 ・・・ ・・・ ・・・  杉江晶子
            開港に合わせハワイのみやげ来る ・・・ ・・・ 福井良子
            夫等気にせず嬉々と妻の旅 ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子
 入 選       命令を待たず出掛ける使命感 ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃        手間かかるお洒落も馴れぬ若作り ・・・ ・・・ ・岡田静江
  〃        出不精が桜音頭に連れ出され ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃        妖しいぞ夫ネクタイ替えていく ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃        出かけたら妻は夜まで戻らない ・・・ ・・・ ・・・ 吉川美保子
  〃        お出掛けにタンスの匂い連れて行く ・・・ ・・・ 犬塚敦子
  〃        セントレア出来て沖縄近くなり ・・・ ・・・ ・・・ 畠すみ子
  〃        定刻に決めて出掛ける縄のれん ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
  〃        金借りに出掛ける足の重い事 ・・・ ・・・ ・・・ 犬塚敦子
  〃        何かある娘弁当二つ持ち ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃        外出の風はおんなを裏返す ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子
 佳 句       二の足を踏んで出掛ける裁判所 ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃        アイシャドー少し濃い目で妻が留守 ・・・ ・・・ 森田キン子
  〃        雁首が揃うと呑みに直ぐ出かけ ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子
  〃        出不精の母を連れ出すバスの旅 ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃        朝の顔今日の戦の眉を引く ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子




   雑  詠          木原広志 選     集句 48句

            セントレア世界居に夢を載せて飛ぶ ・・・ ・・・ 岡田静江
            長電話攻めたら相手を悪く言う ・・・ ・・・ ・・・ 杉江晶子
            セントレア近くて遠い地元民 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・  犬塚敦子
            水仙の香りを連れてバスに乗り ・・・ ・・・ ・・・ 石黒玲子
            セントレア人で埋って沈みそう ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
            ヒーローの球児タバコが仇となり ・・・ ・・・ ・・・ 福井良子
 入 選       百歳の火が消えてゆく静かな夜 ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
  〃        焼き鳥が庶民の音で焼き上がり ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子
  〃        寒風に負けぬ夜明けの万歩計 ・・・ ・・・ ・・・ 柴田忠司
  〃        嫌な事あると亡き人乞う弱気 ・・・ ・・・ ・・・ 近藤智恵子
  〃        旧姓で呼び止められた墓参り ・・・ ・・・ ・・・ 中村邦子
  〃        夜泣きです虐待なんかしていません ・・・ ・・・ 吉川美保子
  〃        辛抱と書いて我が家の処方箋 ・・・ ・・・ ・・・ 久野幸雄
  〃        居眠りが上手と妻に褒められる ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎
  〃        ふるさとに墓だけ残る鰯雲 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 山崎章三
 佳 句       一滴のしずくも惜しみ猪口を振り ・・・ ・・・ ・・・ 森田キン子
  〃        まだ延びる寿命へ福祉追いつけず ・・・ ・・・ ・・・ 沢田正司
  〃        レモン一滴たらし妥協の案をのむ ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子
  〃        子育てが済んだ女の厚化粧 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 下田郁夫
  〃        余所行きの声でセールスあしらわれ ・・・ ・・・ ・・・ 原亮太郎


               H.17.4.13. 記

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