中日川柳会 誌上課題吟 選
課題「しおらしい」 柴田忠司 選 平成18年6月
しおらしい仕草にほっとする出会い ・・・ ・・・ ・・・ 八木妙子 まだ残る乙女心のしおらしさ ・・・ ・・・ ・・・ 糸井ゆたか しおらしい女の武器は涙かも ・・・ ・・・ ・・・ 飯沼大琳 和服着てハンバーガーは止めておく ・・・ ・・・ ・・・ 甲斐保子 聞きわけて寝た子の顔のしおらしさ ・・・ ・・・ ・・・ 米原追夢 飲むまでは日陰に咲いたカスミ草 ・・・ ・・・ ・・・ 加藤友三郎 雑草の中ひかえ目にすみれ咲く ・・・ ・・・ ・・・ ・・大矢あき しおらしくするから嘘がばれてくる ・・・ ・・・ ・・・ 小田善作 嫁ぐ日の娘際立つしおらしさ ・・・ ・・・ ・・・・ ・・梶 泰栄 しおらしい素顔生きてる姫鏡 ・・・ ・・・ ・・・ ・・ 河井脇市 しおらしく路傍の隅に清く咲く ・・・ ・・・ ・・・ ・・和田はま子 しおらしい仮面で一の矢を放つ ・・・ ・・・ ・・・ 山崎甫子 しおらしい涙に軽くだまされる ・・・ ・・・ ・・・ ・岡田朝子 しおらしく影は私の非を責めず ・・・ ・・・ ・・・ ・植田喜久男 しおらしい時代もあった妻の角 ・・・ ・・・ ・・・ ・杉村遼一 しおらしく二十才の顔になる晴れ着 ・・・ ・・・ ・・・ 影山武川 遠い絵に居たしおらしい少女たち ・・・ ・・・ ・・・ ・沢田清敏 しおらしい貌で説教聞いておく ・・・ ・・・ ・・・ ・・沢田清敏 末っ子は母の涙もよく見てる ・・・ ・・・ ・・・ ・・羽場富子 師の助言しおらしく聴く大男 ・・・ ・・・ ・・・ ・・八木一清 しおらしい妻でありたい爪を切る ・・・ ・・・ ・・・ ・山本久美子 しおらしくしててはこの世渡れない ・・・ ・・・ ・・・ 加藤広量 しおらしく泣いても嘘は見抜かれる ・・・ ・・・ ・・・ 伊藤充子 しおらしいすこし離れてみてる風 ・・・ ・・・ ・・・ 日置幸子 しおらしい仕種にいつも騙される ・・・ ・・・ ・・・ ・長尾美子 しおらしい風の語を抱く無人駅 ・・・ ・・・ ・・・ ・飯田 昭 しおらしく演技を見せる猫かぶり ・・・ ・・・ ・・・ 熊崎結子 しおらしさ妻は主人を守り立てる ・・・ ・・・ ・・・ 津坂節子 しおらしさそろそろ死語の仲間入り ・・・ ・・・ ・・・ 池田登茂子 しおらしく見えるが触れりゃ火傷する ・・・ ・・・ ・・・ 若山 衛 しおらしさ魅力にしてる女優業 ・・・ ・・・ ・・・ ・ 富田末男 しおらしい顔をしている魔女もいる ・・・ ・・・ ・・・ 伊藤正則 しおらしい演技に合わす姑の知恵 ・・・ ・・・ ・・・ 遠藤 毅 しおらしさはいらぬ真っ赤な恋をする ・・・ ・・・ ・・・ 遠藤 毅 しおらしい花にもあった自己主張 ・・・ ・・・ ・・・ 高浜広川 しおらしい仕草の中に夜叉が住む ・・・ ・・・ ・・・ 高浜広川 しおらしい娘にかえる風の向き ・・・ ・・・ ・・・ 佐藤 明 しおらしさ装う仮面すぐに剥げ ・・・ ・・・ ・・・ 平松由美江 おとなしく引き下がれない理由がある ・・・ ・・・ ・・・ 中村訓子 生木さく別れに耐えた月見草 ・・・ ・・・ ・・・ 小林和喜子 佳 吟 しおらしく陰で生きますかすみ草 ・・・ ・・・ ・・・ 河合裕子 佳 吟 しおらしい仕草を武器に攻めてくる ・・・ ・・・ ・・・ 佐藤赫子 佳 吟 しおらしい言葉で鯛を釣っていく ・・・ ・・・ ・・・ 佐藤赫子 佳 吟 捏造をしないコダマがしおらしい ・・・ ・・・ ・・・ 植田喜久男 佳 吟 しおらしい仕草男の骨を抜く ・・・ ・・・ ・・・ 戸田久子 人 位 しおらしい笑顔を添えてゆずる席 ・・・ ・・・ ・・・ 和田はま子 地 位 しおらしさ昭和の花が見当たらぬ ・・・ ・・・ ・・・ 時任敏子 天 位 しおらしさ忘れぬ母の白い足袋 ・・・ ・・・ ・・・ 鷲野勝未