交配について
●交配をおこなう前に、次のことをよく考える
1、家族全員でよく話し合う。
2、妊娠期間、育児期間など世話をするための時間が必要である。旅行などの予定を入れない。
3、出産は、すべてが安産とは限らないので、犬の出産の資料を読んだり、経験者が身近にいれば、話を聞くな どをする。また出産当日、緊急を要する時に相談できる、獣医さんに事前に連絡する。
4、生まれた仔犬の販売方法、広告の原稿、手続き、行き先などを責任を持って検討する。
犬を繁殖するということは、とっても素敵なことである。しかし、中途半端な気持ちではおこなわないで欲しい。犬はモノではなく、命あるもの。生まれた仔犬たちが、不幸になるような事は絶対に避けるべきである。
●交配相手の探し方
あくまでも交配の相手を探すのはメス側である。交配は、むやみにおこなってはならない。まず、純血種は純血種同士の交配でなくてはならない。繁殖をするということは、優秀な犬を殖やすということが原則である。また、血統的なことも重要なので、慎重に相手選びをする必要がある。互いに健康で、よい性格であることも大切である。具体的な相手探しは、犬を購入したペットショップに問い合わせたり、犬の専門雑誌(月刊誌が多数発行されている)などの広告を手がかりにブリーダー(繁殖者)に確認してみよう。
●交配のルール
依頼するところが決まったら、事前に申し込みをする。この時、明確にしておきたいことは、交配の予定日、交配料、再交配のことである。予定日は、メスの発情がきた日から10〜14日目の間になる。交配料はメス側がオス側に支払うものである(種付料)。子返しでの契約は最近ではほとんどありません。また、仮に妊娠しなかった場合の再交配の有無、これはそれぞれのブリーダーによって異なるので、後にトラブルになることを防ぐため、きちんと確認すること。
交配は、メスをオスの所に連れていくのが一般的である。この時、メスの健康状態が良好であること。その他、実際に連れていく前に、済ませておかなければならない事がいくつかある。
1、伝染病などのワクチン接種が済んでいること。
2、ノミなど外部寄生虫がいる場合は、きちんと駆除をおこなっておく。
3、犬が汚れている場合、シャンプーなどできれいにする(マナー)。
無事交配が終了したら、交配料を支払う。引き換えに「交配証明書」を受け取る。「交配証明書」は、メス犬の受胎が確認されてから、又は、出産した後に受け取る事が多い。(後に血統書を発行する際に必要)。なお、血統書の発行に関しては蓄犬団体に問い合わせを。
●まず最初に、犬は何歳から生殖活動を行えるか?これは犬種や個体差、栄養状況などにより異なるが、一般的にはオス、メス問わず、生後7か月くらいからと言われている。しかし、オールドは大型犬。メスで15か月以上。オスは24か月以上での生殖活動を厳守されたい。
●オスは1年中、いつでも性的刺激があれば交配可能。メスの発情の匂いを嗅ぐと、交尾本能が刺激される。
●メスは、通常、生後7〜12か月で初潮を迎え、以後4〜8か月周期で発情(生理)がくる。発情を迎えたメスの陰部は腫れ、出血を伴う。出血の量だが、これも個体差があり、中には無出血のメスもいる。2回目以降の発情では、犬自身が陰部をなめ、飼い主が見落とす場合もある。発情は2週間前後続く。
●メスの発情周期は、以下の4つに分類される。
1、発情前期:陰部が膨らみ始め、出血する。平均10日間。まだオスを許容しない。
2、発情期:この発情期の2〜4日目に排卵が起きる。オシリに触れると尾を片側に寄せ(この行為はフラッキングと呼ばれる)、陰部を突き出す。そしてオスを許容するようになる。この発情期に交配をすると、妊娠する可能性が極めて高い。
3、発情期:この時期は130〜140日間。受胎した場合は、妊娠、分娩、出産もこの時期に含まれる。もうオスを許容しなくなる。身体も正常に戻る。
4、無発情期:平均30日間。発情休止期である。
●自然交配ではなく、人間が手助けをして交配させようと思ったら、その適期を知る必要がある。メスがオスを許容する期間は約10日間。メスが排卵する発情期の2〜4日頃が交配の適期だ。排卵後の卵子の受精能力は4〜8日間であると言われている。またオスの精子はメスの体内では2〜5日間生きる。したがって、メスがオスを受け入れると同時に交配を行うと、受胎率が高い。一般的にはメスが出血した日から数えて10〜14日目に交配する事が多い(この時の注意は出血した日を見落とさないこと)。この適期を獣医さんで調べてもらうこともできる(スメアー検査)。
●交配の実際をまとめると、以下のようになる。
1、オスとメスが互いに匂いを嗅ぎあったり、なめたりする。
2、興奮したオスはメスに跨ろう(マウント)とする。
3、メスの受け入れ態勢が出来ていれば、尾を片側に寄せ、陰部をオスに突き出す
4、オスは背後から前肢でメスの脇腹を抱える。
5、オスはペニスを陰部に挿入し、腰を振り、射精する。
6、射精後、オスのペニスはすぐに抜けない。これはペニスの根本の亀頭球が膨張するため。
7、オスは前肢をおろし、メスと尻合わせになる。
8、およそ5〜20分でペニスと亀頭球が収縮し、結合が解れる(これは犬特有の交尾行動=ロッキング)。