10,重大な問題 (物事の優先順位について)

ターナーの人に対する支援では何が優先されるべきなのか

私は、キャリア、教育、の問題については、ターナーの人に対する支援では、最優先されなくてはならない問題である、と考えてます。低身長、不妊

、身体合併症、様々な問題が山積で、何を重視し何から取り組むかは、個人の価値観の問題のようにも思えます。が、キャリア、教育の問題に取

組まず、他の問題に取り組んだところで、結局根本的解決にはならないのです。冷静に確率的に考えれば、ターナーの人は、そうでない人に比べて

寿命が極端に短いということはない、つまり、子供時代より大人時代が長い人が圧倒的です。大人の生活の質(QOL)には、労働生活の質(QOWL)

が、非常に重要になってきます。発達障害のある人の場合、自分の特性を考慮に入れてキャリア戦略をねっていかないと、仕事上での評価は、主

観的にも客観的にも大変低いものとなり、当然本人として満足度が低くなり、QOLを低下させます。職場での評価が低いことは、低い賃金や、解雇、

      失業のリスクに繋がります。                                                                       

結婚や友人との付き合いといった私生活においては、どうでしょう?ターナーの人は、そうでない人と比べて結婚する率が低いと言われています。こ

れは、不妊症だからでしょうか?私は、そうでないと思っています。まず、ひまわり会の会員は、そうでないターナー女性より、結婚率が高いです。会

員であろうがなかろうがターナー女性は不妊なのに。 一般に発達障害系の人は対人関係に問題を抱えることが多いですが、恋愛も結婚も、男と女

である以前に人と人との関係ではないでしょうか?  発達障害からくる自尊心の低さが対人関係のまずさにつながり、それが結婚率の低さにつなが

っている、と、私は考えています。会で良く不妊治療の進展に希望を見出そうそしているお母さんを良く見かけるのですが、技術的、倫理的に可能

であっても、そこまでしてでもあなたの子が欲しいと、思ってくれるだけのパートナーが見つけれるか、それだけの治療費は払っても、子供を育てる

だけのお金は用意出来るのか、という問題が起こってくるのにな、と思うのです。そして、その問題をクリアーするには、キャリア教育の問題にしっか

      り対応しておかないといけないのになと思うのです。                                                         

そして、身体合併症についても、ターナーの人については、死ぬようなことはないけど、ターナーの人の場合、あまり体は強くないから、健康で長生き

するには、他の人より気を付けなければならない事が多いのです。ただ、発達障害系の人の場合適切な自己理解や支援なしで職場に出ても非難

されてばかりで、辛いし、常に解雇の不安が、そうでない人より現実感を持って、つきまとうのです。これでは、生きがいを感じられない、つまり、健

     康に気を付けなければならない理由が見出せないのです。やはり、適切な自己理解や支援はどうしても必要なのです。                

もちろん、ターナーの人皆が発達障害なわけではないです。が、もしそうであれば、他の問題より、より確実に、より大きくQOLを下げる問題で、

           より適切な対応が段々と明らかにされてきている問題でもあるので、ターナーの会としては、最優先しなくてはならない問題だと私は思います。

なので、赤ん坊とか、学校に行く前に分かった、ターナーの人は、学校に上がる前に視空間の認知に問題がないか調べた方がいいし、それ以降

       に分かった人でも、ターナーと分かったら、調べた方が良い、というアメリカで書かれたガイドラインはごもっともだと思うのです。