7月の熱い日に風張峠を五日市側からぬけて奥多摩湖の方へ越えてみた.1週間前には甲武トンネルの方から相模湖へと抜けたばかりなのに.6月に雨ばかりでいけなかった反動かな.我が家から五日市街道を延々と進んで武蔵五日市駅まで来た.ここが五日市街道の終わり(初め?)でここから檜原海道となる.
ここから道はゆるい上り坂となり.道はほとんどが北斜面を通っているので比較的熱くはないしのぎやすい道なのだが、.途中から南下する道はさすがに熱さは厳しく甲武トンネルの方への分岐点の上川乗あたりでもう足が苦しくなってくる.
そこで途中にあった山小屋という食堂で昼食を取ることにする.すいとんをゆっくりとってから出発する.何とか登っていくと数馬温泉のあたりから足が本当につらくなってくる.道端で休んでいると後ろから一人のサイクリストが登ってくる.と思ったら止まって自転車を道端へ移動させる.どうもパンクをしたらしい.
予備のチューブでも渡そうかと思ったかが手馴れた様子でチューブを取り出して交換を始めたそんな必要は無いようだ私などは足元にも及ばないようなベテランかもしれない.思ったとおり、なれた手つきで手際よく交換している、私のほうといえば、そのまま、また動かない足をしかるようして登り始めた。
しかしまたすぐつらくなって休んでいると、さっきのパンクのサイクリストが力強いダンシング(たちこぎ)であっという間に私の前を通り過ぎて見えなくなった.そのあとをやや朦朧としながら,登っては休み登っては休み,登っては休みという状態でいわば這うようにして登っていく.周りの景色を見る余裕は全くなし.ひたすら道路の1メートル前方をみて日向か日陰かを判断し,日陰に来ると休みたくなる.休んで自転車の脇で横になると気を失いそうになっている.その寸前でハット我に返ってまた登り始めるという状態.ついにはあたりに車がいないのをいいことに「わぁ〜しょい,わぁ〜しょい」と掛け声とも悲鳴とも区別がつかないような声をだして文字通り半回転ずつ,みぎ!ひだり!みぎ!ひだり!と登っていく,声を出していないとやめたくなる.やめたい自分をしかるつもりで「わぁ〜しょい」と声を出しつづける.長い坂になった。ここを一気にのぼるぞど思ったのは一瞬で、すぐ道端に休む。すると先のサイクリストがもう快調に降りてきた.声をかけるまもなくサァーと下っていった.きっともうすぐ頂上だ.時計の高度計でも960メートルぐらいまで上がっている.すると左手に何か駐車場らしきものがみえる.都民の森の入り口までたどり着くことができた.砂漠で遭難した旅人がオアシスにめぐり合ったような気分.ここは広い駐車場があっていわばサービスエリアのようになっている.そこで水を補給してもっていたポカリスエットは捨てる.もう甘くてぬるいのは口が受け付けなくなってしまった.
