憧れのミシュランのタイヤ、プロアクシアルをついに手に入れた。例の緑と黒のストライプのタイヤである。今までつけていたタイヤもミシュランだが黒いタイヤなのでどうしてもこの二色タイヤがカッコよくみえてしまう。インターネットで調べてみると、クリンチャーのタイヤとしては一番よいという意見がある。もちろん他のタイヤを一番としている意見もあるが、無視してミシュランが一番と思い込む。思い込んだのはいいのだが、いいのは買うまでだった。
自転車からホィールをはずし、ホィールから古いタイヤを外し、さあ新しいタイヤを入れようとしてもはいらない。パンク修理の時は、古いタイヤだから苦もなく力もいれずに入る。ところが新しいタイヤにしたら、いくら力んでやっても入らない。グォーーオーオゥー、…、ヌォーウォー、ウーギャー、クソーォ、フーッ(途中で休んでいる音)、クウォー、クウォー、アーッダメダァー渾身の力をこめて,どんなに引っ張ってもだめ、タイヤはリムの途中から20センチほどの弦になっている、この弦を引っ張って円周にしなければならないのだが、それがどうしてもできない。タイヤがリムから離れすぎているためにタイヤレバーを使うこともできない。これでは新しいタイヤを買ってきても意味がない。30分ほど、脂汗を流し、恥ずかしいうめき声をあげながら、格闘した挙句、ギブアップ。もしかしたらタイヤのサイズを間違えたのではないかと思った。心の中は挫折感と疲労といろいろ混ざったいわゆるトホホ状態。タイヤのサイズは700Cの23で間違いはない。元のタイヤも同じサイズだ。結局その晩はあきらめて、自転車さんに行って聞くことにした。
さて自転車屋さんにやってもらうとやり方というのがあるとわかった。バルブ側からタイヤを入れ始めるのは同じだったが、絶対入らないと思われた最後のところでは、タイヤのバルブ側を自分の腹に押し付けて、最後の入らない部分、すなわちタイヤのバルブとは反対側をもち、まるで前屈運動のように上半身をかがめて、タイヤを抱え込むようにして手のひら側をタイヤに当てて、最後の入らないタイヤの部分をそれぞれの手の指の付け根に当てて、引っ張るのではなくて向こう側へねじるようにいれるのである。これも楽な作業ではなく、グォーという感じではあるがとにかく入った、
そのとき習ったことは少しチューブをかみこんでもいいから、ねじってとにかくタイヤをはめてしまうことである。少しかみ込んだタイヤならば、入れた後でタイヤを引っ張って揺らせばタイヤの中に入ってしまう。つまりタイヤから少しはみ出ている、舌でも出しているようなチューブは、そのまま気づかずに空気を入れてしまえばバーストであるが、タイヤを指で引っ張って揺らしつづけると、なんとベロを引っ込めるようにタイヤの中へ入っていくのだ。
このやり方で新品のタイヤを自分の力で入れることができた。
自転車生活