日本で一番早い
の出
























 ははじま丸(490トン)はおがさわら丸(6679トン)と比べて悲しくなるほど小さい。不安を消すように酔止めを飲んで乗り込む。乗客は200名ほど。帰省客もいるので観光客は150名くらいか。
 我々は乗船名簿に渡航目的を「研究」と答えているのでそのどちらでもない。

 船は島に沿って南下する。ブタ海岸、ジョンビーチ、南島と懐かしい景色が迫ってくる。そして遙か50km先に母島が青く浮かんでいる。
 波はあるが熱い日射しにさわやかな潮風、青い空と海を眺めていると少しも気にならない。快適のうちに母島が近づいてきた。

 シーカヤックでは難所となるだろう北端の乾崎から沖港まで、上陸避難できそうな場所がないかと目を凝らす。しかし問題は反対側の海岸線だ。南崎から東港までの10kmは断崖の連続で絶対に逃げ場はない。

 細く長い島を飽きるほど眺めさせられた後、やっと船は母島沖港に着岸した。
 ちいさい。

 それが最初の印象だった。すぐ後に山を背負った母島唯一の部落が箱庭のように見える。 小さな岸壁に申し訳程度の待合所がある。島民のほとんどが出迎えに来ているはずなのに、その数はざっと200人ほどだ。
 またまたやって来た日本のはずれ、その中でもここはひときわ小さい。 

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「おが丸」では
オオスミちゃんが
今年も働いていた





25+2時間の船旅
母島に着くまで
ほぼ二日かかる








宿泊は民宿「ママヤ」
飯が美味い

母島沖港