【コラム 〜ニュースデスク植田アナのひとりごと〜】
=第21回参議院選挙を終えて=
安倍首相は無表情ーーー自民党幹部もおしなべて無表情だった。
7月29日日曜日、当初より1週間ズレて参院選が行われた。私は当日夜の選挙特番で中継リポートするため夕方、永田町にある自民党本部に入った。
開票1時間前の午後7時、当選者にバラを付けるボードがある、あの4Fの会見場は報道各社や関係者で歩くのもやっとというくらいごった返していた。しかし、空気は何となく重かった。
私は事前の取材や各メディアを分析し、自民は40議席前後と予想していた。
結果、37議席と誰がどう見たって歴史的惨敗は明らかだった。特に岡山と島根の一人区で議席を失った事がこの選挙を象徴している。
岡山は参院の現職幹事長が落選、島根は参院のドン・議員会長のおひざ元。そこでも落選、これは過去例がない。
午後10時過ぎ、安倍首相が会見場に入る。首相と各社との会見を必死でメモし、10時半、すかさず中継リポートした。
「惨敗の責任は私にある」
「厳しい状況だが、改革するために(引き続き)責任を果たす決意」
「衆議院の解散は考えていない」
「人事についてはこれから考える」
つまり、安倍首相は、”自分に惨敗の責任はあるが、首相は辞めないよ”という。これも誰がどう見たって論理が矛盾する。とても理解に苦しむ。
今後、内閣改造や党三役を入れ換えて人心一新で臨むのだろう。しかし、年末から来年春にかけて安倍内閣は立ち行かなくなり、衆院解散・総選挙にならざるを得ないとメディアや政治評論家も述べているし、私もそう考える。
こういった歴史的な現場を取材できたことは放送人としてジャーナリストとして幸運ではあった。
午後11頃、自民党執行部が会見。中央が安倍総理・総裁
午後10時過ぎ、安倍総理・総裁が4Fの会見場に入る
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