風渡る里 うえやま(田舎暮らし)
の中で~上山の一年
 ●春の風   ●夏の風   ●秋の風   ●冬の風 
春の風
碇山の雪が春の陽ざしの中で、キラキラと輝き、透きとおる小川に流れてゆく・・・
上山集落の中で何年も繰り返されてきた自然の営みが続いています。

三月の初め、上山集落の一年の安泰を祈る村祈祷の行事を終える頃、草木の新しい芽吹きと共に、集落の人々は、田畑の準備にかかります

春の小川

ショウジョウバカマ
台風のような春一番が集落の坂道をかけ降り、蕗のとうの白い花やショウジョウバカマ、スミレの山野草が咲く頃、冬を惜しむかの様に、みぞれ雪が舞い散り、春風のいたずらは時として、村人を困らせます。

上山集落に生きる人々は、自然と共に、自分たちの暮らしがあり、その日の天候に合わせ、山や田畑へと春の作業にかかります。

夏の風
萠黄色のやさしい春の山が新緑に変わる頃、村人は、その力強いエネルギーを体いっぱい受けとめ、家族総出の田植え作業が始まります。

野や山は、山野草にあふれ、食卓には山菜料理も楽しみの頃となります。

新緑の山

五月の風に躍る早苗達
さわやかな初夏の風を感じる頃、田植えを終えた安ど感と、豊作を願い、上山集落の”さなぶり”の行事が執り行われます。
集落の中心を走る坂道には、夏の風と共に、時折、他府県ナンバーの車が行きかいます。
夕暮れ時にもなると、日中の暑さは土の道に吸収され、ここち良い風が涼を感じさせてくれます。
標高200m程の上山集落に夏の風がそっとささやき通過ぎて行きます。

秋の風

棚田の実り


稲架干し
お盆の行事が終わり、ちょっぴり窓を閉めたくなる頃、秋は足早にやってきます。

まるで絵本のページをめくる様に、山里は一日一日と変化して行きます。夏野菜の収穫を終えた畑は、白菜や大根の種が蒔かれ稲刈りが始まります。
収穫の喜びの中、秋祭りの準備が始まります。

集落内の産魂(うぶたま)神社の境内が掃き清められる頃、秋風にのって隣の集落の祭り太鼓の音が聞こえてきます。

碇山が深く色づく頃、足元には暖かさが欲しくなります。浦西(うらにし:北西の季節風)が吹き始めます。
ひと雨ごとに秋の風は、やがて訪れる冬の気配を感じさせてくれます。
軒下に雪囲いをして、村人は堀こたつや、まきストーブに火をくべ、火鉢には炭火がほんのり赤く、心もほっこり暖まりまって行きます。

冬の風
冬の始まりは地響きの様な雪起こしの雷が知らせてくれます。

静かな夜、真冬の海のとどろきが山里にも聞こえてきます。
雪ですっぽり化粧をした杉木立が、まぶしく美しい朝、清々しく、ひんやりと張りつめた空気は、心の中に清らかな風を運んでくれます。

林道にはウサギやイノシシ、タヌキなどの動物の足跡が続いています。
村人達は家族でついたお餅を食べながら除雪作業をしたり、時には猟で得たイノシシのボタン鍋が食卓にのぼり、雪見酒をしながら体の芯まで温まって行きます

雪の杉林
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