アイスランド旅行記


   1日目

アイスランド・オーロラ夢紀行7日間と題されたパックツアーだった。今回はクラブツーリズムを利用。参加者は23名。 メンバーはもう何カ国も回った根っからの旅好きの方ばかりだった。 ご年配の方が大部分で、私と同世代の方もちらほらいた。
成田発12:55のBA008便にてロンドン・ヒースロー空港へ向かう。 機内での席は希望どおり窓側だった。(添乗員さんが、前もって希望の席を聞いておいてくれたのだ。) お隣は、70代くらいの女性2人で、同じツアーの参加者だった。お友達同士での参加ということだ。 お二人ともかなりの旅好きで、数多くの国をこれまで旅してきたらしい。お手洗いの際は、遠慮せずおっしゃって下さい、 と気遣って下さり、窓際の私はとても助かった。また、今までの旅話をたくさん聞かせて下さり、楽しかった。

BAは、一度目の食事が出た後、次の食事まで軽食のサービスが無かった。 お腹が空いてしまい、乗務員スペースにお菓子をもらいにいった。他の客も色々もらいにいっていたので、お腹が減った人は もらいにきて、という形式なのかもしれない。
現地の夕刻、ロンドンヒースロー航空へ無事ついた。この空港へ来るのは二度目だ。前着たときから随分経つけど、 あまり変わっていない。しかし数ヶ月前に9.11があったばかりの為か、警官がうじゃうじゃいて物々しい雰囲気だ。
ここでアイスランド航空へ乗り換えるわけだが、何と4時間も待たねばならない。一人参加の私にとって、これだけの時間空港内を 潰すのはなかなか大変だ。しかし、空港内のショップをうろつき、機内でお隣だったご夫人二人と会話していたら、割と早くに 時間は過ぎた。

ロンドン発20:50、FI453便にてアイスランド首都、レイキャビークに向かう。
機内での席はまた希望どおり窓側だった。隣はまた同じツアーの参加者で50代くらいの夫婦お二人。このお二人も 気さくな方で、色々お話をした。そのご夫人が言う、“どんな国が待っているんだろう・・・ 私、全く知らない土地に行くのが大好きで、なんだかわくわくするのよね、 だからいつも「え!?なんでそんなところ行くの?!」と言われるような国ばかり行くんです・・” そう、私も一緒です。今そんな心境です。
私が今回の旅行を決めた理由は、私が最初この国について詳細を知らなかったところにある。
アイスランドを知ったきっかけはビョークである。しかしどんな国かは見当がつかなかった。 アイスランドときいて、国土のほとんどが氷で覆われ、エスキモーのような人がひっそりと生活しているイメージが湧いた。 当時、国内でアイスランドに関するガイドブックも見かけなかったし、今ほど情報が豊かではなかった。
そんな未知の領域に足を踏み入れる感覚を体験したくて、この旅を選んだ。
アイスランド航空の機内食はとてもおいしかった。3時間のフライトもあっという間、 現地時間23:50レイキャヴィーク空港へ到着。着陸時、上空からみる地上の姿が一番最初に目にする 旅先の姿だ。もう真っ暗だけど、レイキャヴィーク空港のほのかな明かりが見えてくる。
ついに着てしまいましたよ、アイスランド!!どんな国なのだろう!私の胸は高鳴る。
入国審査を終えると、現地ガイドさんの25歳くらいの女性と、現地ドライバーさんが待っていてくれて、私たち一行は バスに乗り込む。
ここから一路私たちはクヴェラゲルジ近郊のフルディールに向かう。オーロラスポットにさっそく向かうのだ。 都市部から山を越えてやや奥まったところに向かう。山を越えている間、本当に真っ暗だった!!辺りは雪が積もっているのは 何となく分かるけれど、明かりが全くない。真っ暗な峠道を温かいバスに揺られているうちに、睡魔が襲う。もう日本を出てから 20時間以上過ぎている。日本時間は朝の8:00頃だろうか?眠いはずである。ふと周りを見渡すと、ほとんどの方が眠っていた。
・・・とそうこうするうちに、ホテルに到着。アイスランダーホテルフルディールというホテルだ。平屋建てで、中は木をベースにした 造りでロッジ風である。温かみを感じる綺麗なホテルだった。
http://www.booking.com/hotel/is/fludir.html?aid=312982;label=hotel-98188-is_Icelandair-Hotel-Fludir
部屋も広くてとても綺麗!アイスランドのホテルはバスタブがないものが多いらしい。このホテルもそうだった。シャワーを浴びて 爆睡である。時差の関係か何度か金縛りにあったが、まあよく眠れた方だろう。


   2日目

今日は終日ゴールデンサークル観光である。予備知識ゼロで入国したため、どのような観光が待ち構えているか 予想できなかったが、アイスランドの自然の美しさに圧倒される一日となる。
ラッキーなことに、私たちは天候にとても恵まれた。冬のアイスランドには珍しいことのようだ。

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今日の旅程は以下のとおり

ケリズ火口湖
   温泉として普通に入れるらしいが、今は冬で凍っているみたい、ちょこっと見て終わりだった。

グトルフォスの滝
   こんなに迫力のある滝を見たのは初めてで、驚いた。
   アイスランドの手付かずの自然に初めて触れた瞬間だった。
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ストロックル間欠泉
   間欠泉というものを始めて見た。地球の息吹を生で感じた。
   この間欠泉はだいたい7、8分に一回ぐらい吹き出していた。
   周囲いたるところでぽこぽこお湯が噴出していて、
   地面の色も独特で、まるで違う惑星に来たような雰囲気である。
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シンクヴェトリル国立公園
   写真をとったが、この時期ギャオに雪が積もっていて、
   何だか分からない写真になってしまったので、こちら↓
   http://www.arukikata.co.jp/webmag/iceland/guide/icel_gold02.html
   世界初の民主議会が開かれた場所。またギャオ(地球の割れ目)を間近で見れる。
   ギャオとは大西洋中央海嶺(海底山脈)そのもの。地上に現れている非常に珍しいケース。
   年間に数センチずつ広がっている。(西は北米プレート、東はユーラシアプレート)
   雪が積もっていたため、割れ目が浅く感じた、違う季節にまた見てみたい。

アイスランドがこんなに美しい場所だったとは・・・!来て、本当によかった。
今日ホテルで出た食事もとてもおいしかった。食べ物もおいしい国である。また更にラッキーなことに 帰路の途中、オーロラが現れたのだ!
その日は、夜更かしして外でオーロラを眺めていた。他のメンバーの方もみんな外に出て鑑賞していた。


   3日目

本日は南部アイスランド観光である。
セリャランスフォスの滝
スコゥガフォスの滝
   どちらの滝も美しいのはもちろんだが、
   滝壷に囲いがなくて、本当に近くまで行けるところが嬉しい。
   滝の周りに人工物が全くなく、ありのままの自然の姿を見ることができる。心が洗われるよう。
   滝に向かう道中は、国道1号を通る。国道だけど、車は滅多に通っていない。
   人家もまばらで、アイスランドの広々とした平原がずっと続く。
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ディルホゥラエイ
   バスから降りて、断崖絶壁を生みに向かって歩いてみると・・・思わず言葉を失った。
   そこも、人工物のない全く自然な海岸だった。
   視界に人の手が加わったものが一つもないのだ。
   海は荒れていた、そしてものすごく青かった。南国のような明るい青じゃなくて、
   もっと深い、冬の海の色だった。
   なんて、美しい景色だろう。涙が出てきてしまった。
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一般家庭での昼食
   裕福な趣の馬主さんのお宅で私たち一家は昼食を頂いた。
   感じの良いご主人と奥様、お嬢さんお二人が温かく迎えてくれた。
   お料理は奥様の手料理。とてもおいしかった。タラのスープが激ウマです。
   奥様が何か日本の歌と歌って欲しい、というので
   ピアノが得意な女性メンバーの伴奏で、我々は「ふるさと」を歌った。
   こんな日本から遠い国でふるさとが歌われているなんて・・・
   本当に感動しました。
   お返しに、と奥様とご主人がアイスランドの歌を歌ってくれました。
   それがまた上手で・・・即興であんなに上手に歌えるなんて、
   普段からご家族で音楽に触れているのでしょうね。とても素敵!
   記念にこのご家族と写真を撮ってもらいました。
   素晴らしいひと時をありがとうございました。


   4日目

今日は、バスで首都レイキャヴィークへ向かう。
レーガン・ゴルバチョフ首脳会談が行われた市庁舎、チョルトニン湖、ホフジハウス、ハットグリムス教会、国会議事堂、ペルトランなどをまわる。
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写真はたくさんとったのだが、当時はデジタルカメラをもっておらず、デジタル化してない写真が多数で、公開できない。市内の詳しい様子はこちらをご覧いただきたい。
http://www.arukikata.co.jp/webmag/iceland/guide/icel_rey02.html
http://www.arukikata.co.jp/webmag/iceland/guide/icel_rey03.html

ハットグリムス教会は、とてもモダンな建築物で、内部にも入ることができた。レイキャヴィークで一番高い建物らしい。 国会議事堂はこれが国会議事堂かと思わせるような小さな建物だった。
アイスランドの首都ときいて、どんなところか想像できなかったけど、 こじんまりとはしている、近代的なおしゃれなヨーロッパの町並みだった。町並みのすぐ向こうには寒々しい海が広がる。
しかし、ここは本当に今朝なのか夕方なのか分からない、ここでは冬場、昼になってもどんよりとした夕日のような日がさすのである。
それがまた神秘的といえば神秘的なのであるが。
アイスランドへ来て、エビチリを食べるとは思わなかったが、昼食は市内の中華料理屋だった。味はごく普通。一向は次のスポットへ向かう。
かの有名な温泉【ブルーラグーン】を訪れる。 ロッカールームは最先端のキーシステムを利用しており、安心して荷物を預けられた。水着に着替え、プールに入る前のように 消毒液につかり、浴場へと進む。
しかし、広い。湯煙で遠くはよく見えないけれど、とにかく青い濁り湯が遠くまで続いているのが分かる。 お湯は若干ぬるめである。 お肌に良い白い泥はバケツに入っていて、自由に塗ることができる。 空は相変わらず、夕焼けのような色合いで、湯煙でどんより見えた。下を見れば青く広がる水面、日本では見れない景色で、 本当に違う星にでも来たかのようだ。
ゆったりつかり、体はぽかぽか、とても贅沢な時間を過ごさせてもらった。
後で知ったが、このブルーラグーンは天然温泉ではないそうだ。地熱発電に利用した海水を、流し込んで温泉にしているらしい。 アイスランドの電力は、ほぼ地熱発電でまかなわれている。自然にも優しい国なのである。
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今夜泊まるホテルは、ラディソンSASアイスランド。ラディソングループホテルなので、それなりにちゃんとしたホテルである。 室内も、ロビーも綺麗だった。特に不満や不都合はなかった。



   5日目

昨日と同様レイキャヴィーク滞在。今日は終始自由行動の一日である。オプショナルツアーもあったが、 私は個人行動をとる事にした。アイスランドが極めて治安の良い国であることが分かったからである。 今は分からないが、私が旅行した当時は、女性1人歩いていても全く問題なかった。 またアイスランドに来て、意外だったが、予想より寒くない。一月の極寒期ではあり、寒いことは寒いのだが、 雪が降っていなければ普通に外を歩くことができる。北大西洋暖流の影響らしい。同じツアーの、同年代の女性二人に誘ってもらえたので 最初3人で行動することになった。
しばらく歩いて、ホテル近くの大型ショッピングモール、クリングラン・ショッピングモールを訪れる。
http://www.arukikata.co.jp/webmag/iceland/guide/icel_rey03.html
日本にもあるような大型ショッピングモールだった。吹き抜けで2階建て。立体駐車場完備。食品、アパレル、様々なお店が入っている。
同行した女性は、お洒落な靴やさんでスニーカーを試着していた。私は、生活雑貨のところで、北欧でよく目にする、LEGOのおもちゃ入り 歯ブラシを買った。
しばらくショッピングモールを散策したあと、私は個人的に行きたいところがあるので、彼女たちと別れ1人行動をとった。

まず、昨日訪れた、ペルトランにタクシーで向かう。元々は、貯水タンクだったのだが、綺麗なドームが被せられ、今ではレキャヴィークを見渡せる展望台、レストラン、ショップ、 会議場などがある複合施設となっている。
http://www.perlan.is/index.php?lang=en
私はこの中にある、SAGAミュージアムに行きたかったのである。アイスランド・サガとはアイスランドに残る歴史文学の総称である。 いわゆるここは、歴史博物館である。 http://www.sagamuseum.is/enska/museum.html
館内は、それほど大きくはないが、SAGAの一こまを思わせるリアルな人形の展示がなされている。この人形は、本当にリアルであり、 ビビッてしまう。イヤホンで説明を聞きながら進んでいけるのだが、日本語版はなく、英語版できいていたため、詳細は分からなかった。 が、予想以上に、人形の展示がリアルだったため、別な意味で楽しむことができた。博物館長と思わせる男性も、 言葉のわからない私に気をつかってか、親切に話し掛けてくれた。
館内には小さなショップもあり、サガの時代の人が身につけた 服、宝飾品など買うことができる。

さて、ここを後にして、私は歩きに歩いた。
道順は覚えていないのだが、とにかく町を歩きに歩いた。独特の雰囲気があって、町並みをみているだけで、飽きない。 アイスランドには列車も通っていない。とにかく徒歩で移動した。途中、昨日訪れた、ハットグリムス教会にもたどり着いた。 横風が強くて、私は決して体重が軽いわけではないのだが、立っていられなかった、飛ばされないようにするのに必死になった。 こんな体験は初めてであった。途中、サンドイッチ屋のようなものがあり、そこで昼食をとった。注文するとサンドする肉を ジュージュー焼いてくれて、とてもおいしかった。結構ビッグサイズで、サンドイッチ一つで満腹になった。
かれこれ、何時間歩いただろう、レキャヴィークの町並みを思い切り堪能できた。日も暮れて来たので、ホテルへ戻る。 ホテルまではタクシーを利用した。夕飯は、市内でレストランが用意されていたが、私は歩きつかれていたのでパスした。 その夜、昼間同行した女性から、心配してくれたのかレトルト味噌汁の差し入れが・・・!本当に嬉しかった、久しぶりの味噌汁、 とてもおいしかった。


   6日目

早いもので、今日は帰国する日である。とても言葉では言い表せない5日間だった。 私はアイスランドのとりこになってしまった。しばらくアイスランド熱は消えず、 数年経った今でも、またいつか行ってみたい、という強い思いがある。

今、アメリカの金融危機のあおりを受け、アイスランドは危機的状況に陥っている。 旅の最中、アイスランドの人々は本当に親切にしてくれた。今人々はどのように暮らしているのか。 今後明るい兆しがこの国に訪れるよう願ってやまない。



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