ウラナチ密集劇 『居留守図書館』
演出・美術 : 岸昆虫
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作品紹介
密集劇『居留守図書館』は一種のミニマル・アートだ。
規則的に行動する人物というシンプルな素材を活用する。
単体では何の変哲もない人物だが、空間の性質や密度の処理によって
人物はそのままで(演技をするまでもなく)奇怪な絵の一部となりうる。
時間は日常と何ら変わりなく流れ(過去に戻ったり、突然明日になったりすることなく)、
日常と同様、即興的に場面が展開していく。
人物には個性があるため、人物同士の衝突によって不意にドラマが生成される可能性もなくはない。
しかし大抵のことは起こらない。それも日常と同じだ。
観客は人間が犇めく(ひしめく)様を直視し、異常性に気づき、恐怖するだろう。
なぜならその絵は、自身を含めた社会の異常性でもあるからだ。
密集劇はウラナチが計画する三本柱[密集劇・遠景劇・屋上劇]の一つ。
これらは時間と空間の厚みを画材とする演劇的絵画制作計画。
寄せ集め・積み上げ・擦りつけ・切り取り・貼り付け・はめ込み・入れ替え・結び付け…
これらの技法で人体を含む物体をデザインする。
ウラナチ密集劇『密林』は2006年cocoroomにて上演。
作品の原案・進行はブログ「岸昆虫記」に掲載中。
