【赤外線ワイヤレスヘッドフォン】
2015年10月10日(土) 初版
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赤外線式ワイヤレスヘッドフォンは1989年ぐらいにSonyから発売されました。
今はBluetoothに取って代わられましたが、平成初期のワイヤレス伝送方式は赤外線が主でした。
初期モデル 送信機+ヘッドフォン

赤外線リモコンより赤色に近い光を使っており、暗いですが発光部の赤色が見えます。
Sonyが左2.3MHz/右2.8MHzをFM変調する方式を採用し、各社互換性のあるヘッドフォンを発売しました。
この方式は、昭和のLD(レーザーディスク)の音声記録方式に似ています。

FM変調前のプリエンファシスの有無は不明ですが、FM変調方式である為、おそらく掛かっています。
Sonyは2005年頃まで多くの機器を販売していました。
初期モデルは機器数量を減らす為、送信機がヘッドフォンのバッテリー充電部を兼ねてました。
使い終わったら、送信機の上にチョンと乗せる事で、接点を介して充電されました。
比較的安価ですが、イヤーパッドが簡易で、音漏れがありましたし、低音が弱かったです。
この後、耳を覆う形のヘッドフォンも発売され、音質が改善されました。
★送信機が変調部とLED発光部に別れる
構成は以下の通りでした。

送信機が変調部とLED発光部に別れ、変調部とLED発光部を数珠繋ぎにする事で、
非常に広い範囲に強力な赤外線を発射出来るようになりました。
それまでは赤外線が遮られると「ザザ」と言うノイズが酷かったのですが、大幅に軽減されました。
同時にドルビーC-ノイズリダクションを搭載し、FM局間ノイズを大幅軽減しましたが
送信機と受信部(スピーカーやヘッドフォン)間で音声レベルが合っていないと、籠った音になりました。
こんな感じに、2つの赤外線送信機を同時に使っても相互に干渉して「ジュルジュル」
と言う音がしてまともに使えません。1つの部屋に1つです。

しかし、数珠繋ぎする事を考慮して設計された送信機を使えば部屋中に赤外線を届ける
事が出来、赤外線を遮った時に起きる「ザザ」と言うノイズを抑える事が出来ました。
中継局を設置するようなものでした。

数珠繋ぎ出来る製品は現在は製造されていません。
ステレオの場合、2波使用しますが(2波を混合し、同時に赤外線の出力をON/OFF変調)
モノラルの場合、1波を使用します。モノラル送信機+ステレオ受信機の場合、
ヘッドフォン、もしくはスピーカーの片側から盛大なノイズが出ます。互換性がありません。
ステレオ送信機+モノラル受信機の場合、片側の音だけが聞こえます。
【マイク】
赤外線音声伝送システムは、ヘッドフォンだけではなくマイクの音声伝送に現在も使われています。
マイクに関しては、各社、搬送周波数もプリエンファシスもノイズリダクション、
トーンスケルチもバラバラで、互換性がありません。
しかし、ヘッドフォン同様、音声で周波数変調し、同時に2~6本のマイクを使える仕様になっています。

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