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― 仮面ライダーSPIRITS 第1部 ―
―歴史的な第1話 摩天楼の疾風より―
夜の衆人共との闘いに依り 絶体絶命に陥った滝
絶望で燻む眼前に 突如谺する変身! その時 光と共に風は現れた
“ ・・・・今夜はお前と俺でダブルライダーだからな ”
放たれた魑魅どもを狩り 夜の摩天楼を縦横無尽に疾駆するサイクロン!
“ 滝!! 行くぞ!! ”
“ おお本郷 来い!! ”
“ 電光ぉーー!! ライダーーキィーーック!! ”
敵コウモリ怪人を寸断したのは かつて旧1号が
強敵トカゲロンに放った電光ライダーキックだった

ファン号泣のTVでは視る事の出来なかった新1号による
電光ライダーキックが村枝氏の手により眠りから醒める
―電光ライダーキックとは?―
TVシリーズ 旧1号編の最終話である第13話トカゲロンと怪人軍団に登場
改造前はプロサッカー選手の経歴を持つトカゲロンのシュートに破れたライダーが
それを破る為 立花藤兵衛との特訓により編み出された必殺技
―以下 TVシリーズ第13話より―
岩肌の立ち並ぶ崖の下で向かい合う1号ライダーと立花藤兵衛
“ いつかこの山で一流レーサーに成る為に一緒にトレーニングしたなぁ ”
“ お前は死にもの狂いでそれに堪えた ”
“ 本郷!! もう一度あの時の訓練をやろう!! ”
立花藤兵衛から視線を外し 刹那の後 深く頷くライダー1号
崖を登り待機するライダーを見下ろし“ よしっ!! ” と立花藤兵衛
崖を見上げる1号 “ 立花さん! 私は必ず必殺シュートを破る!”
“ いや 破らなければならない!” “ トォオオオ!”
立花“ さあ いくぞ!! ”
ライダーに向かい直径70センチ近い岩を落とす立花藤兵衛
“ 受けるだけじゃダメだ!もっと身体を使うんだ!! ”
再び岩を落とす立花藤兵衛 それを素直に受け崖の下に落ちる1号
立花藤兵衛 “ 大丈夫かぁ!! ”
無言のライダー1号 “ そうか!! ライダーキックのエネルギーを倍にすれば!”
“ 立花さん そこから岩を投げてください! ”
立花藤兵衛 “ ダメだ! これは無理だ!! ”
懇願する1号 “ お願いします!お願いします!”
“ 解った! ” 再び岩を転がし落とす立花 渾身のパワーでジャンプする1号
“トォオオ!! 電光ぉーー!! ライダーーキィーーック!! ”
四散する岩 “ やったぁああああ! ” 喜び崖を駆け降る立花藤兵衛
1号に駆け寄り満面の笑顔で “ よくやった!! ”
― 仮面ライダーSPIRITS 第2部 FORGET MEMORISE ―
―第2話 遭遇より―
密林の死闘は続く・・・記憶の求道者と成り果て
狂戦士の毎く 仮面ライダー1号を追い求めるZX・・
その求めに応える様にZXを頸り 哀を 烈情を 言霊に変え
技のライダーとしての銘をZXのメモリーに刻み込む!!!
“ 苦しいか・・・・お前はまるで・・・俺だ ”
“ もし脳改造を施されていたなら・・・・俺も・・・・お前のように・・・・”
“ だからお前のその掻きむしるような苦しみ ”
“ 俺が止めてやろう!! ”

―ライダーきりもみシュートとは?―
TVシリーズ第63話 怪人サイギャング 死のオートレースより登場
再改造後のライダー1号の技の中でもかなり強力な必殺技で
パワーアップ後の2号も同様に この技を使えます
サイギャング カミキリキッド ギリザメス イカデビル ウニドクマ クラゲウルフなどに対し使用
ですがきりもみシュートと云っても実際は怪人と共にジャンプして空中で廻転させ投げ堕としたり
他には地中の敵を外に引き摺り出した後にジャンプして投げ飛ばすだけで
きりもみと冠するには些か無理が在ったのですが この仮面ライダーSPIRITSでは
相手を直接掴み竜巻を興して投げ飛ばす まさに其の名が体を表す技となって登場!!
また 後にこの技を受けたZXは 持ち前の忍者能力で うつし身のごとく
己が技とし 劇中 幾度か このきりもみシュートで窮地を脱する事に成りました
― 余談 ―
TVシリーズではライダーの協力者として八面六臂の活躍を魅せてくれた
FBI捜査官 滝和也
そんな滝について 村枝先生はAERA誌のインタヴューでこう仰っています
―以下 インタヴュアーからの伝聞を抜粋―
“ 滝は仮面ライダーに成りたかったけれど成れなかった ”
“ そんな滝はTVの前の僕と同じだった ”
“ 滝は 僕にとって教師であり 戦友なんです ”
“ 滝を狂言まわしに据えたのは ライダーではなく僕らの視点で物語を進めるには
今の僕らの年代に近い滝こそ適役だろうと思いました ”
“ そう 滝もまた仮面ライダーなのです ”
― そして仮面ライダー ―

因みに第1部1話で滝和也が扮装する この異形の髑髏の戦士
元々 仮面ライダーの企画案稿は クロスファイヤー マスクライダーXなどを経て
石ノ森先生が尤も強く推したと云われるスカルマンへと連綿と再構築され
結局 髑髏から飛蝗へ つまり仮面ライダーへと至るのですが
村枝先生がこのスカルマンに対して並々ならぬリスペクトを込められているのは
1970年週刊マガジン3号に掲載された怪奇ロマネスク劇場スカルマンと
この仮面ライダーSPIRITS第1話が 共に女性が蝙蝠怪人に
襲われる場面で幕を開けている共通項からも明らかで
まさにファンのスカルマンへの積年の渇きを
この髑髏の戦士で潤そうとされているのは 想像に難くありません