ノート10




恋は努力か運命か

だいぶ前に、友人と3人で飲んでいて(一人は女性)、恋愛の話になり、私が恋愛って「努力じゃないよね」というと二人揃って「努力だよ」と言い返されてしまった。それがなぜか頭に残った。

恋愛は努力だけじゃどうにもならない部分が多いような気がする。なぜ相手を好きになるのか、そういうことは努力でもないし、相手から好かれるというのも努力ではどうにもできない。そういうめぐり合わせ、縁のようなものがある。

好きでい続けてもらう為には努力も必要だろう。そして出来るところというのは努力の部分だけしかない。そういう意味では、彼らの言うことは正しいと思う。
しかし割合としてはすごく少ないように思う。そしてそれは人生そのものにもいえる・・・  

                                                ’02.6




武者小路実篤『真理先生』

真理先生と呼ばれる風変わりな先生とその子弟との交流を描いた作品。
久しぶりに最後まで読めた小説だ。すごい小説というわけではないが、読んでいてほのぼのとするし、毎日少しずつ読んでいた。なにか勇気づけられるような小説だ。

「今日の小説には暗い世相を描き、人生を否定的にみた作品が多い。時代の実相はそのとおりかもしれないが、人生の美しさ、人間の善意を大胆に表明した作品があってもいいはずで、本書はそういう作品の典型である。」と解説にある。これは現代にも当てはまることではないだろうか。
斜(はす)に構えることが、いまだに常態であるような現代では、まっすぐな事を言うほうが新鮮に響く。

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