ノート13



BOYCOTT USA!

イラクへの戦争を始めようとしているブッシュ大統領には怒りを覚える。こういう独善的で強硬な外交政策がテロを引き起こしていることに気づかないのか。米国民がブッシュのような浅薄なカウボーイを支持する限り、アメリカとそれを支持する先進国の悲劇は続くだろう。イラクで戦争が開始されれば被害は相当なものになるらしい。核が使われるかもしれない。核戦争に発展する可能性もある。悪夢だ。

自分の中のアメリカに対する憧れとか尊敬の感情が薄らいでいる。10年前ぐらいはニューヨークはやっぱりすごいと思っていた。もうすこし寛容に構えてみたらどうだ。アメリカはもう十分に富んでいる。これ以上貧しく弱い人々を苦しめるのはやめたらどうだ。こんなやり方をしているとアメリカは尊敬されないと思う。いくら裕福でも尊敬はされない。

こういうことをいくらいっても届かないし、署名を集めても無理みたいだから、アメリカ製品の不買運動を今こそ開始してみてはどうか。アラブ諸国ではアメリカ製タバコの不買運動から始まっているらしい。アメ車に乗らない、アメリカ製タバコを吸わない、アメリカ製の食料品を買わない。リーバイスを買わない。マクドナルド、スターバックスに行かない。これは関係のない人に迷惑がかかる屈折した運動かもしれないが、アメリカに対するメッセージである。お前らやめとけよ、ブッシュを支持する限り不買運動をするよという。世界中にアメリカ製品不買運動が広まれば、アメリカ政府も無視できないだろう。そして不買運動は今からすぐに一人でもできる運動だ。声を張り上げない沈黙の運動である。
                                 
’02.11




河島英五
河島英五は体格も大きいが歌も大きい。『LAST LIVE』を聴くと、歌ってこういうものだったんだと改めて思う。私は河島英五が生きてるうちはほとんど知らなかった。有名な「酒と泪と男と女」「時代遅れ」ぐらいしか知らなかった。おっさんの歌だと思っていた。アナム&マキ(河島亜奈睦は二女)を聴き始めてから遡るような感じで聴き始めた。心に染みるいい曲がたくさん有る。

彼はものすごくライヴをした(4000回?)。ほんとに小さな村とかそういうところまで行ってやっていた。ライヴが好きだった。ライヴこそが音楽の醍醐味を味わえる場所だと思っていたのだろう。私は以前はライヴに否定的だったが、最近ライヴがいいと思う。歌は生き物。人間が歌っているもの。日々進化する。そして今このときを共有する喜び。インタラクティヴという意味ではライヴ以上のものは無い。アナム&マキのライヴもすばらしい。

河島英五は若い頃からアジア各地や中東、南米に寝袋を担いでよく旅をしていた。自分の子供達に、「何か失敗をしたときでも堂々としていろ、堂々としていれば大体は大丈夫だ」と言っていたらしい。言葉が通じないような所で得た経験なのかもしれない。

「森へ帰ろう」という曲で、大地が怒り摩天楼の空が崩れても〜というくだりがある。河島英五が亡くなってから911テロは起こったが、今のような状況を予知していた気がする。河島英五の曲は古いけど、すごく新しい歌だと思う。今世紀に新たに聴きかえされる歌たちだと思う。           ’02.11



坂本龍馬

司馬遼太郎の『竜馬がゆく』(全八巻)を読んだ。龍馬は愛嬌があり面白い人。そういうところは姉の乙女に宛てた手紙に溢れている。無愛想で無口だが、国政を語らせると雄弁で説得的だったという。卑近で具体的な話を混ぜて語り、人が思わず引き込まれ一緒に笑えるような話し振りだったそうだ。乱世を生きた人。乱世を生きるとはこういうことだと分からせてくれる。常に死と隣り合わせ。革命家とは龍馬のような人をいうのだと思う。

人間味がある。そういう革命家がいい。信用できる。龍馬にはいろいろな研究がなされており、諸説有る。しかし日本を外国の侵略から守ろう、徳川三百年の身分制を壊し自由で平等な社会を作ろうという大志を抱いた人がいた。百年以上前にいた。それは事実だと思う。そしてその恩恵をわれわれは受けている。細かいことはそんなに興味は無い。

経済感覚が飛びぬけて優れていた。これは商家であった才谷家と関係があるとおもう。志士でありながら家は自由で開放的な家風だったらしい。土佐という南国の気風もあるとおもう。維新後の計画でも官僚になることを嫌がり、世界をまたにかけた貿易海運業をしようとしていた。「世界の海援隊でもやりましょうか」という有名なセリフがある。

龍馬も黒船でやられたとおもう。一発で。一人で半島まで厳罰を覚悟で黒船を見に行った。黒船を見たときに、それこそ一生で一番大きな衝撃を受けたのではないか。4隻の軍艦で一国の政府がびびってしまった。これだとおもったと思う。これで動くと思ったのではないだろうか。船が大好きだし本当に衝撃を受けたと思う。

今も乱世だと思う。ジャンボ旅客機が摩天楼に突っ込む時代。各国でテロが勃発し国内の株価が1万円を割る時代。これを乱世といわずしてなんというか。龍馬から学びたい。人間の度量が大きいとはどういうことか。乱世を生きるとはどういうことか。

世の人はわれをなにともいわばいへ
   わがなすことはわれのみぞ知る
                           龍馬                 ’02.11





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