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 江戸時代、木内石亭は、 安永二(1773)年『雲根志』前編を発行、安永八(1779)年に後編を、更に補遺として享和元(1801)年に三編を発行しました。全国から集めた石やそれらにまつわる伝記等を、その形態や由来などによって 「霊異類」「采用類」「変化類」「奇怪類」「愛玩類」等に分類し、それぞれに挿絵を加えて解説しています。中国では古来、「雲」は「石間」より生ずると考えられていた。つまり、「雲根」とは 雲の基(根)である「石」を意味しています。
 
 江戸時代の雲根志については、インターネットで公開されています。また、その時代の同好、服部未石亭のコレクションが滋賀県に現存しています。


 以下未石亭のサイトから、一部を転載しました。
 
 服部未石亭 (1706 年〜1772年 盛知 号 鶴甫  通称は善七)

 
東海道石部の宿で酒造業を営む大黒屋の主人で、石亭の影響で石を集め、未石亭と名乗った。雲根志を知る上で、木内石亭が収集した多くの石は、風水害等で現存していないが、当時交流のあった未石亭の収集物は、250年経った現在も多く保存されており、江戸時代の博物学を知るうえで当時をしのぶ貴重な資料である。



 本サイトは、これにあやかり、21世紀の雲根志という意味で、「雲根誌21」と名付けました。また、石を「鉱物類」、「化石類」、「岩石類」「番外編」の三種類に分類し、そして「番外編」を設けています。
 
 江戸時代の雲根志では、様々な石が取り上げられています。その中には、とうてい科学的でない物も、多く含まれていますが、雲根誌21では、現代科学で解明可能な物のみを取り上げています。特に、今まで、鉱物と信じられてきた桜石、菊花石、玄能石、饅頭石等と言った奇石の成因に、疑問を投げかけています。





  
  鉱物類編


 高師小僧
 
 
二次鉱物
 
 
スカルン鉱床

  その他
  香合石
  
水晶(六角板状)
  山サンゴ
  ブリコ石
  北投石
  武石
  白鉄鉱の保存方法
  緑マンの保存方法

 
  化石類編



 ノジュール

 
菊花石
  菊花石BBS倉庫

 
桜石と空晶石

 トラピッチェ・エメラルド

 
玄能石と方孔石

 鮎川ひょうたん石

 饅頭石・団子石
 
 鳴石・壺石

 太陽黄鉄鉱

 シカマイア

 アポトーシス



  
   岩石類編



 球顆と算盤玉石

 
津軽小僧

 くいちがい石と
   くぼ石


 こんにゃく石

 舎利石と舎利母石

 球状流紋岩の成因

 石灰角礫岩の成因

 節理


 火炎構造

 蜂の巣状構造

 岩海
 
 甌穴

 
 
石灰華

 
   番外編



 磯砂鉱山金ほうり記

 翡翠露頭の保存

 メッセンジャー・ノジュール

 メッセージの解読

 上田市の玄能石






ナマコ化石の可能性がある東京都五日市産 玄能石



 プランクトン化石ではないかと考えている三重県水沢産 桜石



海綿化石ではないかと考えている根尾谷産 菊花石




 雲根誌21では、ノジュールに関する物が多いのです。それは、ノジュールという丸い物に、興味を持っていることに他なりません。桜石、菊花石、玄能石、饅頭石等も、実はノジュールの一種なのです
 ノジュールは、一般には、貝などの生物、砂粒等を核として、地下水により、炭酸カルシウムや珪酸分が濃集した物とされています。もし、この成因通りとすれば、ノジュールにあるべき物が無いのです。まだ、有ってはいけない物が有るのです。この事実が、私の基本であり、出発点なのです。

 ところでノジュール定義は、厳密にされていないようです。ですから、様々な物がノジュールと呼ばれています。例えば、貝類やアンモナイトノジュールが一般的ですが、他に魚、蟹、三葉虫、木の葉等、多くの物もあります。これら化石の他、瓢箪石、高師小僧、玄能石、方孔石、焼餅石、饅頭石、黄鉄鉱、白鉄鉱、多里のノジュール、大興寺の子持ち石、その範疇に入ります。もちろん、前記の桜石、菊花石、玄能石、饅頭石もそうです。
 更に、火成岩中の球顆や津軽小僧と言った物も含まれるでしょう。ですから、ノジュールの成因も、それぞれ区々なのです。
 また、擬ノジュールという物もあります。これば、地層中の円礫を言います。と言うことは、くいちがい石やえくぼ石と言った物も、広義のノジュールに含まれるのでしょう。

 ノジュールの多くは、ただ、化石採集のターゲットとしてしか捉えられておらず、あまり見向きされる存在ではありませんでした。しかし、実に多種多様であり、非常に興味ある奇石なのです。 



2007年6月25日改訂