2002年03月16日(金)
システム管理者でありながら珍念の仕事はデスクワーク中心になります。
各開発部から送付される製品・修正・資料の現地提供と控え管理に台帳更新。
やっている事は言わばデータの整理整頓。
……。
俺のサイト(って言うか公開された部屋)見てる職場の人って、
俺がやってる仕事に何の疑問も抱かないの?
確定申告やった事無い(犯罪)
珍念です皆さんコンニチワ。
誰か確定申告のやり方教えて。
冒頭のような仕事上、工場内外を相手に鬼のような量のメールを
やりとりしています。
SEからの質問票あり、開発からの修正あり、顧客先課長からの連絡事項あり、
リーダーからの質問あり……。
……何だコレ?
>珍念どの
>
>
>O内さんからこんなメールを受け取ったんだけど意味が解りません。
>珍念君はO内さんと同じ種類の人間だから意味解る?
>解ったら教えて。
>
>
>
>>T田殿
>>
>>
>>○○申請書はてんぷら。
>>
>
> −以 上−
……。
少し熟考。
リーダーに返信。
>T田殿
>
>
>○○申請書は添付ら。
> −以 上−
まあ何通もメールがくると、たまにこういうのも来ます。
で、今回は一昨日(3月14日)届いたメールのお話。
定時過ぎ、引継ぎまでに残された膨大な仕事を前にやや呆然としていた
珍念の端末に1件のメールが飛び込んできました。
『件名:Important』
なぜか英文ですが、送り主は工場内に実在する方です。
モデルテスト絡みでその人が作ったエクセル表を基に作業した事が
何度かあるので、今回もそんなファイルを送ってきたのでしょうか?
開いてみるとやっぱり添付資料がありますが、なぜか実行ファイルです。
『patch.exe』
そして本文書いてありません。
後から電話で作業指示が来るのかな? と思いながら珍念、
素で添付ファイルを実行。
………………。
「――『このプログラムはシステムに拒否されました』?」
??
ウィンドウズからそんな返答が返って来たので珍念困惑。とりあえず、何度も
実行ファイルをダブルクリックし続けます。
電話がかかってきました。隣で作業していたT梨さんが応対します。
「はいもしもし。……はい、……はい」
その隣でしつこく添付ファイルを実行し続ける珍念。
何回やってもこの自動解凍プログラム(と俺思ってた)、エラーが返って来る
ばかりで解凍されやしません。
「……ああ、工場内に? そういやさっきYahooにそんな記事があったな」
隣で相手先との会話を続けるT梨さん。
フト気付くと、受信メールに同じ件名のメールが分刻みに送られ続けてます。
『件名:Important』
『件名:Important』
『件名:Important』
『件名:Important』
合計五件。全て添付ファイル付き。
この時になって珍念ようやく、漠然とした不安を感じ始めます。
そして通話中のT梨さんが口走りましたよ。
「わかりました、とにかく、『patch.exe』って添付ファイル付きの
メールが来ても、絶対開いちゃいけないんですね?」
珍念活動停止。
「ハイ、解りました……ウチでも広報しときますんで」
電話を切るT梨さん。
「――T梨さん」
「何?」
「マジすいません。ちょっと手遅れみたいです俺」
とりあえずT梨さん爆笑。
その後、Yahooの記事を見せてもらいました。(以下抜粋)
>アンチウィルスソフト各社は、トロイの木馬型ウィルス「FBound」が国内で
>急激に拡大しているとして、警告した。
>このウィルスの特徴は、subject欄に日本語の件名が表示されることだ。
>現在のところ、「重要」、「こんにちは」、「極秘」、「うんこ」など
>十数種類の単語が確認されている。本文は空欄で、添付ファイルとして
>「patch.exe」が添えられている。「patch.exe」を実行(ダブルクリック)して
>しまうと、Windowsのアドレス帳に記載されている、全てのアドレスに
>自分自身を送信する。従って、送られてきた「patch.exe」は、
>絶対に開かないで削除することが重要だ。
まちがいねぇコイツだ。
このウンコ野郎だ。
とりあえずLANを引き抜いて外部への流出を防ぐ。ちょっとアドレス帳を
覗いてみると俺、前述のような作業をしている為に、
350人分のメールアドレスを登録してます。
ヤベェ。
>Windowsのアドレス帳に記載されている、
>全てのアドレスに自分自身を送信する。
このウィルスと俺の端末、
なんちゅうか相性ピッタリです。
って言うかシャレになりません。
万が一、すでに俺の端末からこのウンコ野郎が飛び立ってたら
沼津を中心に東は品川から西は神戸まで、大惨事
になるのは決定的です。
珍念、このままでは社会不適合者からサイバーテロリストに格上げです。
とにかくウィルスチェック発動。
90分かけて端末のスミからスミまでチェックを入れます。
「いやぁ古い定義じゃ見つからないよ」
メールを送ってきた当人がやってきてアドバイス。現在の定義ではこのウィルス
検出する事が出来ないみたいです。
「でも、今ん所破壊活動は確認されていないって。良かったじゃん」
良くない。
350人総クレームって恐過ぎ。
久しぶりに本気で落ち込んでみたりする珍念。
「賞味期限を確かめずにモノを食べるような生活してるから、そんな
ウィルスに引っ掛かっちゃうんだよアハハハハ」
「ま、ウィルスも人を見るんだよ」
落ち込む珍念に優しい言葉をかけてくれるT梨さんT田さん
。
いつか何らかの形で報復してやりたくなりましたが、今はとりあえず
目先のウィルスをどうにかしなきゃいけません。
「とにかく今日は対処出来ないだろうから、明日午前中にセンタ課に相談
してみたら?」
そう言ってT梨さんがセンタの人に話を通してくれました。
LAN引き抜いたまま帰宅した珍念、鬱々とした気分で『珍念送別会・後編』
を書き上げます。愉快なテキスト書いてる場合じゃ無い事は重々承知ですが、
なにせ無法半島は俺の不用意な発言で毎日更新しなきゃいけない状態です。
「これから祭りで一週間毎日更新だぁぁぁ!!」
数日前の自分をかなり呪いました。
っつうか、最後の方のモデルテストの人達に感謝の言葉を書き連ねている
時に、ちょっぴりピュアに感傷を感じて涙ぐんでる俺発見
。
をいをいをいをい!!
寒いぞ俺!!
大丈夫か俺!?
しっかりしろ俺!?
そんな自分にツッコミを入れられればまだなんとか大丈夫みたいです。
俺もう少し頑張ります。
次の日。つまり今日。
午前中の予定だった引継ぎ作業を午後に延期してもらい、珍念本気モード
で
工場出社。全力を尽くしてウンコ野郎を俺の端末から消却する覚悟です。
出社してきた珍念にT梨さんが爽やかな挨拶を投げかけます。
「よぉ! 感染者!」
本気モード終了。
そんな折、最後の希望(センタ課)から電話がかかってきました。
俺の端末が直るか直らないかの瀬戸際。ニワカにやる気を取り戻して電話に
出る珍念。
「うーん、って言うか担当の人今日休んでるんですよね」
最後の希望有給とってます。
完全に打ちひしがれた珍念に、それでもセンタの人がアドバイスしてくれます。
「あのね、最新版の定義を入れてウィルスチェックをしてみて下さい。それで
検出されなかったら大丈夫ですから」
担当じゃないのにそこまで助言してくれたセンタの方ありがとうございます。
珍念、最後の最後の希望を最新版のウィルスチェックに託してみます。
今の電話に出た人が、僕に説明してくれた時に受話器の向こうで第三者と
しきりに相談しているような素振りをしていた事はとりあえず忘れます。
実際にウンコが検出されちゃう可能性もとりあえず考えない事にします
。
最新版の定義を入手して、ウィルスチェックを実行!
そのまま100分ほどパソコンの中を洗った結果、
検出されたウィルスの数、0件。
……。
…………。
………………。
これにて一件落着。
「いやホントにそれでいいのかよ」
T梨さんから的確なツッコミが来ましたが、
「ええ、センタの人も検出されなければ問題無いって言ってましたし、
実行した時に『システムに拒否された』とかなんとか言ってたし、
このウィルス、俺の端末には結局感染してなかったんですよ」
自信たっぷりに答える珍念。まあ嘘は言って無い。
それに実際問題、俺が感染しちゃってるなら今ごろは工場中から俺宛に
クレームの電話がかかりまくって来ているはずではないか。
それにもう何だか面倒くさくなっちゃったからもういいや。
解決した事にして、LANを接続し直します。
動きだすメーラー。サーバーに溜まっていたメールが二件ほど受信されます。
『緊急連絡・patchファイル添付のメールについて』
イヤ遅いし。
一通目のメールには心の中でそんなツッコミを入れて二件目をクリック。
『Important:to Nenni(H.C.)』
…………(汗)。
――添付ファイルを見てみます。
『patch.exe』
うぉああああああああああっっ!!?
お父さんがいない、
お父さんがいないよぅお母さん
(錯乱中)
ピンポイントで、
ピンポイントで俺を抹殺しようとしている
奴が工場のどこかに居るのか!?
俺ってばそんなに怨みを買うような
破天荒な人生送ってきたか!?
弟!? 弟なのか!?
錯乱を続けつつ、
これから始まるであろう見えない敵との
血で血を洗う情報戦に戦慄しながら、
震える指で恐る恐るメールを開きます。
>ビックリした?
>冗談だから。添付資料も別に問題無いからね。
職場のヒトのお茶目なイタズラでした。
添付ファイル、解凍してみるとアイドル画像でした。
あっはっはっはっは。
…………。
添付資料じゃなくて
Y田さんに問題有りです。
レッドカードです。
いつも蜜柑ありがとうございます。
とりあえず、いつの頃からか共用フォルダの中に入っていた
リアルオバQ(+ドロンパ?)の画像――たぶんKA2さんかpeが
入れていった奴だと思うけど――を圧縮してやはり『patch』を作成。
Y田さんに向けて発射しときました。
ウィルス感染記でした。嫌過ぎ。
……どうでもいいけど、今職場内で急激に増えてる『珍念家画像』。
よくよく考えればアレだってある意味ウィルスだよな
。