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2005レッズ 選手別貢献度を振り返る
貢献度ってなんだろう。何を物差しに図ればいいんだろう。
たぶん、数値化できないもの。数値化できないんだけど、それを無理やり数値化するとすれば、どんな手法がいいんだろう。
で、やってみました。

上の表は、出場時間の合計と、全体に対する比率。それに出場時の90分換算得点と失点です。
後者は話がヤヤこしくなるので、まずは前者からいきましょう。
★ 貢献度その1 出場時間の比率
2005年のレッズは、53試合の公式戦(有料公式試合)を戦いました。内訳はリーグ戦34試合、ナビスコカップ10試合、天皇杯5試合、プレシーズンマッチ4試合(国内チーム1、海外チーム3)です。キャンプや大原での練習試合等は含みません。したがって、53試合×90分に天皇杯準決勝の延長戦30分を加えた「4,800分」が、試合時間の合計という事になります。
ところで、サッカーの試合には「ロスタイム」というものがあって、このロスタイムに往々にして選手交代があったり点が入ったりする。結果的に90分に付け足される僅か5分程度の時間が、実はサッカーの醍醐味を演出しているような部分もあり、これを無視するわけにはいきません。今のところ、このロスタイムを確認するには現場またはテレビ放送を確認するか、天皇杯のようにpdf化された日本サッカー協会公式記録を見るかしかありません。よって、試合を見逃したりすると(あるいは現場だと覚えていなかったりする)正確なロスタイムがわからないのですが、それでも人に聞いたり実況スレを確認したりしてロスタイムをかき集めていくと、実際にレッズが戦っていた時間は5,038分と推測されます。これがベース。
さて、それに対する出場時間です。
単純に、対象となる試合で出場した時間の合計が、いちばん左側の「出場」という項目になるわけですが、これは公式記録の出場時間を足したもの。日本の時間の概念はロスタイムを考慮していないので、仮に実際のロスタイムが前半2分、後半3分で「89分に交代」という表記だとすると、前半45分+前半ロスタイム2分+後半44分=最低でも91分間は出場している事になりますし、さらに言えば、時間表記は切り捨て型なので、丸々45分間出場したかもしれないし、それどころかロスタイムの3分も出場して、交代した5秒後に試合が終わったかもしれない。そういうのも加味して計算したのが、左から2番目の「実質」という欄。
なので、読者の方には、この「実質」の方を気にして頂きたい。山岸であれば、5,038分のうち558分間(11.08%)出場した。そういう事です。
わかりやすくするために、出場の多い順に並べ替えてみましょう。

ゴールキーパーの都築が、「出場時間」という切り口では最も貢献度が高い、と、そういう結果が出ました。まあ基本的に途中交代がないポジションではありますが、瞼を閉じると浮かんでくる昨シーズンの彼のプレーぶりとあいまって、非常に妥当感が強い結果だと思います。
フィールドプレイヤーの出場率トップは長谷部ですか。うーん。数字は正直です。彼がいない中盤、威力が半減するような気がしますよね。
たまげるのは、代表と掛け持ちの坪井・アレが上位に来ていること。彼らの強靭っぷりには驚かされます。
全体的に見ると、出場率が5割以上の選手は11人。ちなみに延べ出場選手は30人。全登録選手で平均すると1,800分強の出場時間・・・酒井程度の出たり出なかったりっぷりが、2005年のレッズの平均像です。
個人的には、「バラけたなぁ」と思います。エメ・アルパイの離脱とポンテ・マリッチの加入。そんな激震がシーズン途中に襲った2005年のレッズですが、怪我人の多さもあり、我々のイメージ以上に多くの選手で戦ったわけです。もっとも、夏までのレッズと秋冬のレッズは全く別物、そう思ったほうがいいのかもしれませんね。となると、1年間の平均値を持ち出すことに、あまり意味はないのかもしれません。あるとすれば、1年通して契約していたネネの稼働率の低さが改めて浮き彫りになったくらいのことでしょうか・・・。
★ 貢献度その2 得点増加/失点減少
ところで、究極的に言うと、「試合に出たから貢献」というのは正しくないのです。試合出場は「貢献のための最低必要条件」に過ぎないのであって、試合に出て、結果を出して、そこで初めて「貢献した」と言えるわけです、よね。極端な言い方をすれば、開始3分でPK与えて退場しちゃったら、貢献どころじゃないです。逆に、出場30秒でも、そこで点を取って勝っちゃったりしたら大ヒーローですよね。
もっとも、サッカーというのは11人が非常に有機的に連動するスポーツで、単純に「点を獲るのはFW」「失点するのはGK」というわけじゃない。いくら書いても書ききれないような多種多様・複雑怪奇な要因が絡み合って、その結果の得点であったり、失点であったりするわけです。
そういう特性をみたときに、どういう物差しが貢献度の指標になり得るか。そのひとつの答えとして、出場している時間帯で、チームとして得点したか、チームとして失点したか、それを見てみました。
ベースとなるのは、レッズが53試合5,038分で記録した95得点・61失点。あれ、以外と点とってないなぁ。7点ゲーム2試合を差っぴいたら51試合81得点って、これ計算間違ってねぇか?・・・・・・よし、大丈夫だ。
90分換算で1.697得点1.090失点が貢献度の基準となる指標になります。
次に、選手ごとに、出場時間帯における得失点を調べました。
例えば、いちばん新しい試合ということで天皇杯決勝を例にとると、65分に岡野→赤星という交代がありました。交代時点でのスコアは1-0。したがって、岡野は65分間(実際の計算では前半ロスタイムを含めた67分間)で1得点に貢献。赤星は、投入後の25分間(ロスタイム込みで28分間)で1得点に貢献し1失点を喫した、、、と、こういう考え方です。これを1年間積み重ねていったのが「得点」「失点」の欄であり、90分換算したのが「90分換算」の同名の項目です。
出場時間が1割を越える選手のみを抜粋し(次点として横山)、得点率の高い選手から並べてみました。青字は平均(1.697得点)以上の選手・・・この選手が出場している場合は、平均より点が入りやすい、という意味なんですが・・・。

なんとわかりやすい結果でしょう。マリッチがいれば確実に平均2点は入る。2-1で勝つ。そういう数字なんですね、これは。もちろん、これには例えば柏戦の7-0なんていうのが含まれているわけですが、逆に言うと東京V戦の7得点には参加していないわけですよね。それでこの数字。しかも失点減にも貢献している。前でボールが収まって、安定した形でのボールポゼッションができて、ディフェンスラインのリスクが減る、そんな図式が想像できます。あんまりポストプレーっていう印象は個人的にはないんですけどね。
いずれにせよ、2番目にランクされているポンテと合わせて、2005年後半のレッズがこの2人によって攻撃のリズムを作り出していたことには疑問の余地はないと考えます。それでも切ったわけですけど。
同様に、失点率の低い選手から並べてみました。すると・・・。

なんと岡野がトップ。岡野投入で終盤のリズムを回復して逃げ切り、という図式か。
さらに、信じられないことにエメも「守備的FW」という結果が出ました。コンビネーションがなくチームとしての得点力アップにつながらない、しかしフォローのない状況が結果的に(あくまでも結果的に)守備に破綻を来たさないというメリットも生み出している、そういうことなんでしょうか。
アルパイの好数値は、鵜呑みにするわけにはいきません。退場でピッチを去ったあとの時間帯の得失点を調べたい誘惑に駆られますが、生産的ではないのでやめておきましょう・・・。
そして、攻守両面にわたってプラス方向にチームに貢献したのは、以下の選手たちです。
逆の言い方をすると、これ以外の選手は、出場することによって得点力が落ちたり、失点の可能性が高まったり、あるいは出場時間が1割にも満たなかったりなのです。

それにしても、こんなところにも顔を出す。
存在感満点だよ内舘w
めおとサポーター奮戦記
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