ま   と   め

 

 

本書は、戦略的経営管理力の具体的な技術は、問題解決である事を確信し、執筆してまいりました。人が人生を豊なものとして営んで行くためには、企業が自分の欲求を実現して行くための受け皿であると言うことを真剣に受け止めて行くことが大切です。人生に目的があると同じように、企業には明確な目的があるのです。その目的を効果的に達成させるために、構成員は企業の原理・原則を理解して、それを理想像として定め、挑戦して行かなければなりません。自分の人生を豊にし幸福を勝ち取って行くためにも、受け皿である企業が成長しなければ、構成員の幸せはあり得ないことは明らかなことです。

企業が成長の道を歩むためには戦略構想を確立し、それに向かって構成員全員が一丸となって邁進しなければなりません。しかしこの激動の社会では、なかなか上手く行かないのが現実の姿でありましょう。この現実を打開して行くためには、構成員の能力を養成して行かなければならないのです。現代では、人材の能力の差によって、企業の差は広がっていくと言われています。企業は、必要な能力の開発要素を明確に設定し、人材を育成していかなければなりません。そこで企業にとって必要な総合的な能力である創造力に焦点を当て解説してきたのです。ここにもう一度、創造力開発の必須要件を上げておきます。

 

           *創造力開発の必須要件

 

             一.概念形成能力

             二.問題解決能力

             三.戦略構想能力

             四.実現化行動力

             五.自己啓発能力

 

           *この五つの要件を必須要件として解説してきたのです。

 

概念形成能力とは、基本的精神を確立し、原理・原則を確りと理解すると共に、新しい知識を吸収していき、また自分の経験を知識化して正しい判断基準を身につける能力のことです。先ず、日本の伝統的精神・企業の原則・問題解決の考え方・戦略思考と問題解決の統合・実現化行動とリーダーシップおよびコミュニケーションについて・自己啓発能力については、交流分析学の理論を中心とし、最後に能力評価要素を上げ解説を加え締めくくりとしました。職場で実際に活用できるように、問題解決の手順については、ほんの基礎的な部分ではありますがワークシートの主要項目を紹介しています。能力評価については、能力要素を参考にして研究していただきたい。最後になりますが問題解決の手順を列記し簡単に説明を加え締めくくりとしたいと思います。

 

 

           *問題解決の手順

 

             一.問題形成の確立

             二.戦略構想の確立

             三.実現化行動の遂行

             四.実現化過程の調整

             五.成果の評価と再計画

 

 

問題形成表と戦略構想表はワークシートの主要項目の解説を進め、実現化行動の遂行はリーダーシップが中心であり、リーダーシップの基本的手段はコミュニケーションであることの理解を深め、コミュニケーションの行動様式が性格であることの理解を促し、自己啓発の重要性についてTAを取り入れて解説してきました。実現化過程の調整は主体的なものであり日本語では統制の意味をも含んでいます、故に真正権威の行使が大切です、結果についての責任は当事者に責務がある事を自覚しなければならないのです。故に管理活動・業務活動・リーダーシップが中心になるので再度読み返していただきたい。成果の評価と再計画は評価要素の詳細を吟味し活用して頂きたい。能力開発システムについては現実に活用されているワークシートを添えて解説してきました。参考にしていただける事を期待しております。

この書が、皆様のお役に立ち、企業人として生き生きと成功の道を歩まれ、企業の発展に貢献されることを祈っています。

 以 上

 

       平成23年03月吉日にタイトルと言葉の若干の補正をしたが内容の変更はない。

 

                                                                                                       著  者  牛木 利也